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もう何年前か…
ネットで知り合ったギタリストたち3人でギターオフ会を開いた。
K.YAIRIのお膝元岐阜から参戦のYくんと当時神戸在住の高校生だったRくん。
それぞれK.YAIRIのカスタムオーダー品とMartin HD-28を持っての参戦。
場所はRクンが高校生だった事もあり神戸で開催。
Rくんはなんと『グレーベン』と『ソモギ』、最近では自社プロデュースの『FILDS』などの
代理店をしている老舗『ヒロ・コーポレーション』のギター教室に通っていた。
その縁でオフ会の目玉としてお邪魔させてもらうことに。
『ヒロ・コーポレーション』はそれより以前に一度立ち寄ったことがあったが、
楽器屋と言うよりショールームと言うかオフィスそのものの商談スペースと言った感じ。
楽器はショーケースに250万円オーバーの『ソモギ』と1900年初期の『Martin』が
ディスプレイされているのみであとは湿度管理をされた倉庫でケースに入れて収納されている。
流石、1本100万円単位の取引のみの店、一見気難しそうなオーナー
ヒロさんの威圧感もあって、とても敷居がHight!な感じバリバリ。
最初2時間ほど応接スペースでメンバー3人でフリートークしていたが、
英字新聞を読んでいたヒロさんが急に
「グレーベン弾いてみるか?」
と言ってくれたので、お言葉に甘えることに。
「そのかわり丁寧に弾いてくれな。コータローの売約済みやから。」と。
そうその後、押尾コータロー氏の愛器となる
「ニューD」
と言われる2本目のドレッドノートそのものだ!
それはホント衝撃。
ギターの値段の差の意味、完全手工の意味が本当にすべて理解出来た。
それは普段我々が弾いているギターとは、
まったく違う種類の楽器
と言う表現が正しい。
音の出方、ボリューム、レスポンス、テンション…
すべてが異次元。
まったく力がいらない…どこにもストレスが無い!
弦に触れるか触れないかのタイミングですでにドーン!と大音量が前に飛び出る。
それほどタッチレスポンスが凄まじく良い。
ちょっと触れるだけでも大音量だからヘタに力を入れて弾くと
うるさすぎて収拾がつかないほど。
テンションもハリが十分あるのにバレーコードを力を入れず簡単に押えることが出来る!
「これ、初心者が使ったら絶対Fで挫折せえへんわ!」
と敷居の高い場所で庶民的な発言をしてしまった。
これだけすべてにおいてストレスが無いと、そりゃあれだけ容易に弾けるわな。
しかしこれでお買い上げが決まるとさらにコンデションや細かい部分のチューンを施すと言う。
この段階でこのクオリティをさらに鳴るようにするなんて、もうどうなるか全く想像がつかない。
そのあとヒロさんに1時間半に渡りいろいろ勉強になる話や
コータロー氏をはじめプロギタリストの世界の裏話やその他情報をみっちりして頂いた。
世界の頂点、ギターのロールスロイス、ベントレー級の手工ギターを知る
ヒロさんにかかれば日本の手工ギターの技術レベルなんて
「所詮、家具屋の職人の仕事」
にしか見えないらしい。
言い方は乱暴だが説得力満点の方だった。
ほんとうに有意義な日だった。
あの経験があるからその後の「ギター」への見方、取組方、鳴らし方などの
概念がすべて変わり、そして財産となった。
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