感染性疾患

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カミキリモドキ皮膚炎

[臨床像]体液の付着部位に10数分から数時間後に紅斑生じ次第に水疱を形成する。24時間後に最大となる。水疱は帽針頭大から指頭大である。時間がたつと水疱は弛緩しびらんとなる。
[生態][学名] Oedemeridae [分類] 鞘翅目(コウチュウ目)、カミキリモドキ科の甲虫であり、カミキリモドキという和名は「カミキリムシによく似た虫」の意味で姿はカミキリムシに似ているが前翅(上翅)が柔らかい、触角が細く糸状であることなどで区別できる。日本には44種のカミキリモドキ科の昆虫が記録されている。体液にはカンタリジン(Cantharidine)が含まれている。カンタリジンには血管刺激作用があり致死量が僅か約30mgと極めて毒性が強く皮膚からも吸収される。内服すると、尿路を刺激して男性性器の勃起を促すが、有毒成分が排出される時に腎臓炎や膀胱炎を誘発し、少量でも反復使用すると慢性中毒の危険がある。カンタリジンが皮膚に付くと水泡を生じる。このことを用いてカンタリジン発泡膏試験(カンタリジン発泡膏を前腕の皮膚に約5時間張ってからはがすと、翌朝には水疱ができる。その表皮を切り取ってびらん面を露出させ、微量の被検物質を含んだ生理食塩水を約0.2ml滴下して、痛いかどうかを調べる。)をおこなう。皮膚炎を起こすのは約20種で、特にアオカミキリモドキ、キクビカミキリモドキ、ハイイロカミキリモドキが重要種である。幼虫は朽ち木を食べて育ち、成虫は昼間花に集まる習性を持っている。皮膚炎の被害が出やすいのは夜灯火に飛来する走光性の強い種類で、アオカミキリモドキは全国的に被害例が多く、体長1−1.5センチ、前翅は緑色、頭と前胸背は橙色である。キクビカミキリモドキは特に北海道、ハイイロカミキリモドキは奄美・沖縄などに多く、ランプムシ、デンキムシ、ヤケドムシの別名がある。また兵隊虫ともよばれ兵隊虫勝負という遊びもある。(自ら肘の内側にはさみ、水疱が出来なかったら「勝ち」、出来れば「負け」という風にして遊ぶ。)またマメハンミョウ(鞘翅目、マメハンミョウ科)の体液にもカンタリジンを含んでいるので注意が必用。

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蚊刺症 mosquito bite 蚊刺過敏症(ぶんしかびんしょう)hypersensitivity to mosquito bites

[臨床像]蚊刺症は刺されて2分以内に膨疹、紅斑、そう痒を生じ15-30分でピークとなり1時間ほどで消退する即時型と、その数時間後にふたたび紅斑となり丘疹、水疱を生じ2、3日で消退する遅延型に分けられる。刺された回数により反応が5つのステージに変化する。
stage 機反応が生じない(初めて刺されたとき)
stage 供遅発型反応が出現(2回目以降)
stage 掘即時型反応+遅発型反応(両反応が生じる)
stage 検即時型反応のみ(遅延型の消失)
stage 后両反応が生じない
つまり乳児では腫れにくく、幼児から小学生くらいが大きく腫れやすい傾向がある。そして老人では何の症状もなく刺入点にわずかな紅斑を生じる程度となる。まれに潰瘍や、ショックをきたすこともある。(蚊刺過敏症、蚊アレルギー)。一般にイエカ属(アカイエカチカイエカ等)とヤブカ属(ヒトスジシマカ、ヤマトヤブカ等)に交差反応はないといわれている。被害から身を守る方法として虫除けスプレーがあるがこれに対する接触皮膚炎等の報告はほとんどない、しかし効果は3時間程度である。
蚊刺過敏症は、日本で多く報告されている疾患で、0-20歳にみられ多くは10歳未満の小児に好発する。蚊やブヨに刺された局所が腫脹、硬結、潰瘍などの皮膚病変を起こし、蚊刺後12-20時間後に40度以上の高熱や肝障害やリンパ節腫大などの全身症状を伴うことがある。唇や口腔内に粘膜疹、発熱、肝脾腫、肝障害、表在リンパ節腫大を生じることがあり、ときに呼吸困難を来たし死亡することもある。蚊刺部にはEBウイルス陽性のNK細胞が認められ、末梢血のEBウイルス感染NK細胞も増加している。末梢血中には蚊唾液腺抽出物に対して反応するCD4陽性T細胞が存在し、NK細胞中のEBウイルスの再活性化を促す。発症から数年ないし十数年の経過をとって10-20歳代で血球貪食症候群を伴う悪性組織球症様リンパ腫、NK細胞増多症、慢性活動性EBウイルス感染症を合併して死に至ることがある。しかし何パーセントが悪性リンパ腫に移行するかといったことはわかっていない。
通常の蚊刺症との鑑別
熱感、全身倦怠感、リンパ節腫脹などの全身症状がある
以前の蚊刺部位に瘢痕が残っている
顔面に種痘様水疱症を思わせる皮疹を認める
EBウイルス検査で抗VCA-IgG抗体価 ×320以上または抗EA抗体陽性
IgE高胝
末梢血リンパ球増多
[生態]蚊(Mosquito)は、ハエ目・糸角亜目・カ科(Culicidae)に属する昆虫である。ハマダラカ属、イエカ属、ヤブカ属、ナガハシカ属など35属、約2500種が存在する。国内約100種類の蚊が生息していて、その中で吸血性の主な蚊は10数種類でアカイエカ、コガタアカイエカ、チカイエカ、ヒトスジシマカ、シナハマダラカ、オオクロヤブカ等がいる。
蚊の通常の餌は蜜や植物の汁だが、メスは卵を発達させるために必要なタンパク質を得るために吸血する。吸血の対象は哺乳類や鳥類である。オスはメスと違い、血を吸うような構造の口ではない。吸血の際は皮膚を突き刺し、吸血を容易にする様々なタンパク質などの生理活性物質を含む唾液を注入した後に吸血に入る。これらの生理活性物質には人体に対する異物としての免疫反応を引き起こし、その結果として血管拡張などにより痒みを生ずる。昼間吸血するものもあるが、その他の多くは夕方から夜間にかけ吸血活動が盛んになり人間や動物が出す二酸化炭素やにおい等に誘引され近づいてくる。それ以外に筋肉で糖からつくられ汗とともに皮膚表面に分泌されるLー乳酸という物質にもひきつけられ、この分泌量が蚊に刺されやすいかどうかの個人差の一因となっているといわれている。蚊が1回に吸うことのできる血の量は、ほぼ自分の体重と同じくらいといわれている。また蚊は、マラリアなどの原生動物病原体、またフィラリアなどの線虫病原体、また黄熱病、デング熱、脳炎、ウエストナイル熱などのウイルス病原体を媒介する。日本を含む東南アジアでは、アカイエカが日本脳炎を媒介する。
 蚊は一生のうちで、卵[2〜3日] - ボウフラ(幼虫)[7〜10日]- 蛹[3日] - 成虫[1〜2ヶ月]という完全変態をおこなう。吸血するとそれを消化吸収して卵巣を発達させ、4〜5日後に300粒あまりの卵を水辺に固めて産みつけられ、数日のうちにふ化する。ボウフラ(幼虫)幼虫は全身を使って棒を振るような泳ぎをすることからボウフラとよばれる。ボウフラは4回脱皮してサナギになり3日ほどで成虫になる。成虫になるとおよそ一ヶ月間生きるので、平均して4〜5回血を吸って卵を産むことになる。水たまりや水の入った容器の中など、わずかな水場でも蚊は見つかる。種類により沼や田んぼ等の大水域から発生するものや小さな水たまりから発生するもの、ドブ川や汚水槽から発生する種類もある。

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ライム病 Lyme disease 、Lyme borreliosis

[臨床像]野生のマダニによって媒介されるスピロヘータによる感染症である。1975年にアメリカのコネチカット州ライムで集団発生したことからこの名前がついた。
 ライム病をおこす病原体であるボレリアは数種類が確認されていて、Borrelia burgdorferi、B. garinii、B. afzeliiが主な病原体となっているが、本邦ではB. garinii 、B. afzelii が主な病原体となっている。これを媒介するシュルツェマダニのうち12%程度がボレリア陽性で、マダニ刺咬症後8%にライム病が発生するといわれる。これらを媒介するマダニは室内にいるイエダニ等とは全く異なる種で一般家庭内のダニで感染することはないとされている。
臨床症状
感染初期(stage I)ダニ咬着より2〜3週後マダニ刺咬部を中心とする限局性の特徴的な遊走性紅斑(EM:erythema migrans)を呈する。発生率70%。随伴症状として、筋肉痛、関節痛、頭痛、発熱、悪寒、倦怠感などのインフルエンザ様症状を伴うこともある。紅斑の出現期間は数日から数週間といわれ、形状は環状紅斑または均一性紅斑がほとんどである。
播種期(stage II )体内循環を介して病原体が全身性に拡散する。感染から数週から数ヵ月後に皮膚症状(皮膚良性リンパ腺腫症(LABC:lymphadenosis benigna cutis)、多発性EM様紅斑)、神経症状、心疾患、眼症状、関節炎、筋肉炎など多彩な症状が見られる。
慢性期(stage III)感染から数カ月ないし数年。播種期の症状に加えて、重度の皮膚症状、関節炎などを示すといわれる。本邦では、慢性期に移行したとみられる症例は現在のところ報告されていない。症状としては、慢性萎縮性肢端皮膚炎(ACA:acrodermatitis chronica atrophicans)、慢性関節炎、慢性脳脊髄炎などがあげられる。
[治療]虫体を傷つけぬように除去。テトラサイクリン、ペニシリン2−3週内服。薬剤耐性は今のところ報告されていない。
遊走性紅斑治療開始後に紅斑の増強、拡大、発熱などを認める事がある(Jarisch-Herxheimer様反応[Jarisch-Herxheimer反応:駆梅療法時に認める発疹])この際には、薬疹との鑑別が困難なことから抗生剤の変更、ステロイド全身投与が推奨される。

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シラミ症 pediculosis、sucking louse

[臨床像]吸血部に掻痒が出現。ヒトに寄生するヒトジラミ科のシラミは、ヒトジラミと陰毛に寄生するケジラミ(Pthirus pubis)の2種類でヒトジラミは、形態とすみかの多少の違いから頭部に寄生するアタマジラミ(Pediculus capitis)と体を覆う衣類に寄生するコロモジラミ(P. humanus)との2亜種に分類される。3種とも季節に関係なく一年中発生し、世界中に広く分布している。卵は約1週間で孵化し 吸血源から離れたアタマジラミやコロモジラミは数日間生存する。アタマジラミでは頭髪と頭髪の直接的な接触が主な感染経路で不衛生とは無関係。コロモジラミでは躯体の接触や衣類を介して、ケジラミでは性行為が主な感染経路である。強い掻痒感で、この痒みはシラミ類が吸血時にヒトの皮膚内へ注入する唾液腺分泌物が関係している。シラミは寄生特異性が強い昆虫で、人のシラミは人間だけに寄生し、犬などのシラミが人間に寄生することはない。
[治療法]シラミの成虫は40度で死滅、卵は60度で死滅する。また20度以下の環境では卵は生まれない。頭から落ちたシラミは動きも早く、72時間も生きている場合もある。卵、幼虫、成虫は55℃以上の温水で5分間処理すると100%死亡する。駆除にはピレスロイド系殺虫剤のフェノトリン粉剤(スミスリン)または同シャンプー剤をもちいる。卵は1週間〜10日でふ化するため、シラミが卵からかえるのを待って退治する必要がある。3日に一度の割合でご使用すると、4回目の使用でちょうど10日目になるので、3日おきに4回用いると良い。卵は抜け殻になってもしっかりと毛にこびりついていて、とれにくいので、目の細かい「すきぐし」でとるとよい。髪を切る必要はないがシラミは毛根近くにいるため毛の根元に薬がいきわたるようにする。短い方が見つけやすく、洗いやすいのは確かである。

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頭部乳頭状皮膚炎 dermatitis papillaris capillitii (ケロイド性毛包炎 folliculitis keloidalis、ケロイド性座瘡 acne keloidalis)

[臨床像]頭部に毛包炎が出没するうちに、孤立性あるいは癒合して局面状となる。硬い毛包一致性の紅色結節。束状になって硬毛が貫く部がある(tufted hair folliculitis)。9割以上が男性に発生。毛包炎後に脱毛斑を見る禿髪(とくはつ)性毛包炎(folliculitis decalvans)、皮下深部に膿瘍、瘻孔を形成する膿瘍性穿掘性頭部毛包周囲炎(perifolliculitis capiti abscedens et suffodiens)と病態的に同一。
[治療] 可能であれば外科的切除。またはテトラサイクリン+トラニスト(リザベン)内服+ステロイド外用もしくはステロイド局注。ステロイド外用を増悪因子とする説もある。

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