やっぱり怖い「怪談牡丹燈籠」
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昨日(26日)、その「羽衣」を見ておこうと、歌舞伎座へ行ったのですが、 時間を間違えていて「牡丹燈籠」を観ることになりました・・・。 思いがけないことでしたが、落語の面白い「牡丹燈籠」しか知りませんでしたので、 「怪談牡丹燈籠」を知るいい機会になりました。 四階の一幕席から、全二幕の一幕目だけ拝見しましたが、これは落語で言う 「お札はがし」と言われる部分が主な元ネタになっていたみたいです。 話の筋は 浪人・萩原新三郎のもとへ、夜毎、人目を忍んで通ってくる、実は幽霊の お露と その乳母お米。 やがて二人が幽霊であることに気付き、護符と如来像で身を守る新三郎に近づくため 幽霊から、それらを取り除いて欲しいと頼まれる新三郎の下男・伴蔵と、その女房・お峰。 そして二幕目への伏線として、お露の父親・平左衛門と奉公人・お梅を殺してしまった、 平左衛門の愛妾・お国と源次郎。と、人間関係が複雑に絡み合い、因縁めいた物語が展開されて行きます。 近松ならドロドロ〜っとした (そこもまた魅力の一つなんですけど) 話になる所ですが、 さすがに落語を原作とする話なので、ユーモアを交えながら、さっぱりとした内容に仕上げられていました。 さて、お札を剥がすことを頼まれた伴蔵でしたが、お札を剥がし世話になっている(収入源の)新三郎に 死なれては困るし、幽霊の祟りも怖いと悩みますが、お峰の名案(悪知恵?)により、 お露たちに百両をくれればお札を剥がすと取引を持ちかけます。 百両あれば新三郎がいなくなっても暮らして行けるし、持って来られなければ,幽霊にも負い目が出来て祟られることはないだろうと考えてのことだそうです。頭いいですね! 結局、百両が手に入った伴蔵により、新三郎の如来像は偽物にすり替えられ、護符も剥がされてしまったため、新三郎はお露に取り殺しされてしまいました。ここで一幕目が終わりました。 この伴蔵とお峰を演じたのが仁左衛門さんと玉三郎さんの、いはゆる「孝玉コンビ」ですから息もぴったりで、ある意味調子のいい憎めない夫婦を演じられていました。 そのため、ともすれば陰惨な話になってしまう、この話を、とても楽しく観ることが出来ました。 その一方で、宙を舞う燈籠や人魂などの小道具、照明などにより、怪談の雰囲気たっぷりで、 やっぱり怖い話でした。 しかし、何よりも「幽霊よりも人間の業の恐ろしさを描いた作品」との解説文通り、 憎めないながら伴蔵夫婦の、したたかさを一番怖くも感じていました。 「羽衣」と同じく、この「牡丹燈籠」もこの世ならざるものが出てくる話ですが、
内容はかなり違うように見えて、人間の業を描いている点では同じだったのかも知れません。 |

