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色の話

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色々な黒

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先日、必要があって黒の絵具を買いました。
これまで暗い部分の色を塗る時には青や緑や紫系の黒っぽい色を使っていて、
純色の黒を持っていなかったもので・・・(^ ^;


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白にも様々な白がありましたが、同じ様に黒にも色々とあり、
今回入手したホルベイン社製の透明水彩絵具では3種類ありました。


ちょっとご紹介してみます。


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アイボリーブラック
その名の通り象牙を元にして作られた黒を言いますが、
現在では一部の絵具を除き代替品から作られていて、こちらもそうしたアイボリーブラック風の黒です。
軽く赤みを含む黒で、黒みが少し弱い印象を受けます。


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ランプブラック
油煙とも言われ、ススから作られています。
墨と同じ成分です。
緑みが強く、色みを感じさせる黒です。


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ピーチブラック
桃核黒とも言われ、桃の芯から作られた黒を指しますが、
実際には他の植物性原料を使う場合が大半の様です。
青みを含み、この中では一番黒い印象を受けます。


この他にも炭素系のボーンブラックや、鉱物系のスピネルブラック等もあり
絵具の原料として広く使われています。


黒に何種類もある事は何となく知っていましたが、
こんなにも印象が違っているものとは、今回初めて知りました。

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いと白き花、壱師

これまで何回か白にまつわるお話を通して来ましたが、
今回は万葉集の中で、その白さを詠われた「壱師(いちし)」について。


万葉集の中には百種類以上にのぼる花や草木が詠われていて、
ナデシコやヤマブキの様に当時の名前を現代に伝えているものがある一方で、

道の辺の 壱師の花の いちしろく 人皆知りぬ わが恋妻は

と、柿本人麻呂に詠われた壱師の様に何の植物を指しているのか
わからないものも少なくありません。

この「いちしろく」は「いち・白く」となり、
「いち」は形容詞を強調するために用いられる古語の
「いと」(いと麗しいと言った用いられ方をします)の更に古い形で、
「とても・白い」様子を表しています。

そのため「壱師」の候補としてイチゴなど白い花がいくつか挙げられて来ましたが、
決定的と言える花が見つからず、植物学者の牧野富太郎博士が「白い」花を、
古代語で鮮やかな色を表した「シロ」い花と解釈して彼岸花の名を挙げたのは、
人麻呂の時代から1300年近くを経た20世紀の事でした。

そして、この壱師花を彼岸花とする説はその後、西日本の各地に
「イチシバナ」「イチジバナ」と言った彼岸花を指す方言が存在した事から
有力な説とされている様です。

この説の通りだとすれば赤い彼岸花が、かつては目にも鮮やかな
「シロ」い花だったと言うことになりますよね。

白に対するイメージが、ますます広がって行く気がします。

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色々な白 〜色の話

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水彩絵具の「チタニウムホワイト」と、日本画で白を表すために用いる「胡粉(ごふん)」です。

画像では見分けづらいかと思いますけど、実際に目の前にすると質感や、
わずかに含まれる色味の違いで、きちんと見分けることができます。

こうした質感などの違いは原料の違いによるもので
他の白より青みがかって強い印象を持つチタニウムホワイトは酸化チタン、
風合いが優しい胡粉は、ハマグリやカキの貝殻を原料にして作られています。

上の二つ以外にも、酸化亜鉛が原料で白としては透明感があるジンクホワイト、
紀元前から使われ、やや黄色みを帯び暖かな印象を持つ鉛白が原料の
シルバーホワイトなどがあり、それぞれ性質や白さの具合が違っています。

その他に白い土・白土や石膏もありますが、こちらは主に下塗りに使われ、
絵の具として用いられる白は金属系のものが中心となっています。


また現在では見られないものとして水銀を精製して作った白があります。
これは「伊勢おしろい」と呼ばれ、主に化粧用に使われていたそうですが、
他の白よりも際立って白い事から、昔、華麗な物語の絵巻物で、美しい人や
高貴な人の顔は水銀の白で塗り、その他の人たちの顔は通常使う鉛の白で塗って
違いを出すと言う技法が用いられていたそうです。

当時「源氏物語絵巻」に代表される様な絵巻物の多くは、
宮中に仕える女性が描いていたそうですから、おしろいとして使っていた水銀の白を
絵に用いることを思いついたのかも知れません。

その事を知ってから、水銀の白を作品に使ってみたくて仕様がないのですが、
いまだに出会ったことがありません。

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青と緑の境界線

先日、青碧色 (せいへきいろ) についてお話しました。
青碧色 (せいへきいろ) 〜日本の色

思いのほか緑がかった色を青と言い表していて、
青なのか緑なのか、書いているうちにわからなくなって来てしまいました。

昔から青と緑の境界は はっきりしたものではなく、古代日本での色を表す言葉は、
(明るい色)・(暗い色)・(はっきりしない色)・(はっきりした色)の4つだったため、
緑は青系の色の中に含まれていました。

そして青の範囲は緑のみならず、現在も「青」とされる色から、淡い桃色や灰色まで
含んでいたとも言われていて、とても広い色の範囲を総称していた様です。
「青信号」や「青葉」「青竹」など、緑系の色を現在も「青」と呼ぶ場合があるのは、
こうした古代の色名の名残だと言えます。

また日本に限らず、青と緑をどちらか一方で総称する例は、由来は様々なのでしょうけど、
世界各地で見られ、グルー(グリーン+ブルー)と言われたりもするそうです。


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そんなわかりづらい青と緑の境界を考えた時に思い浮かぶ色が、
私の愛用している色鉛筆の中にある、「ピーコック・ブルー」(画像の左の色です)と
「ピーコック・グリーン」(右の色です)と言う色です。

どちらが緑系、青系なのか わかりづらい色でして、うっかりしていると
間違って使っている事がありますので注意が必要です(^ ^;

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