ひたむきなキャラが出てくるマンガを挙げてみる
とにかくひたむきな人間の物語を読みたいんですよね。 と、享安山人さんが記事に書いてらしたので、ここはやはりマンガ博士の異名を持つワタクシ賽の目が(誰が呼んでるん?)、一肌脱ぐべきではないかと思うワケですよ。
とりあえず、ひたむきキャラと言われて、ぱっと思いついたのは「ねじまきカギュー」(中山敦支)のヒロインである、鉤生十兵衛ちゃんですが、アレはまず、絵柄からして人を選ぶからなあ。織筆さん、キャラ崩れ過ぎです。
ちなみに3巻の作者のコメント。↓
いつも死ぬ夢を見ます。 うん、いい病みっぷりだ。
中山敦支、そして岡本倫が週チャンに来て、阿部共実と合わせてイカれたマンガ家3巨頭が同じ雑誌に掲載される日が来るのを楽しみにしておりますよ。
と、それはさておき、存外にひたむきキャラって、言われてみると難しいものですな。「岳」(石塚真)の主人公、島崎三歩とか? ちょっと違うか。良く頑張った!
「ひたむき」と言うとやはりちょっと常軌を逸してるというか、普通じゃない人を連想してしまうので、なかなか思いつかないのですが、もう少しレベルを下げて一般的な意味での「ひたむきさ」となると、今度は逆に多すぎて困ってしまう罠。ほとんどのスポーツマンガの主人公はひたむきキャラと定義できてしまいそうです(笑)。
この人は人生すべてがテニスなんだ と、以前「ベイビーステップ」(勝木光)の記事を書いた時に引用した主人公のこの述懐は、まんまスポーツマンガを読む醍醐味でもあるのではないかと思います。いいなあ・・・。
上記の「この人」というのは池爽児というキャラなのですが、このキャラのモデルが錦織圭選手で、今、マンガを超えるくらいの勢いで偉業をなし遂げてますが、池爽児も現実世界にどれくらいリンクして成長していくのか楽しみですね。
それはともかくとして、ここはキャラクターの魅力、堅実なストーリー展開、そして主人公のひたむきさと、すべての点において高得点をマークしている「ベイビーステップ」を挙げておきたいところなのですが、いかんせん巻数が現在19巻と、結構な分量になってしまってるのですよねえ。これはちょっと目を通すにはシンド過ぎる。「機工魔術士」(河内和泉)の主人公、ハルヒコくんもなかなかのひたむきキャラなのですが、こちらも全19巻なんですなあ。
少ない巻数でという縛りになると、「BE BLUES」(田中モトユキ)はどうかな?
サッカーマンガなんですが、主人公は選手生命を危ぶまれる程の大怪我を負ってしまうものの、懸命なリハビリを経て見事復活するのですよ。あの劇的なゴールシーンは死ぬほど燃えました。
この作品は、主人公がリハビリを始めたあたりから読み始めたのですが、2巻で事故のシーンを見て腰を抜かしました。龍ちゃんさん、血まみれじゃないっすか。想像してた以上の重態でした。しかし、これほどの怪我をしても龍ちゃんさんが何を想っていたのかというと、→■
あそこで優人を助けられなかったら… 龍ちゃんさんマジ天使。
この人この時、まだ小学生だったんだぜ。だがしかし小学生だろうがなんだろうが、この人にだけはさん付けで呼ばねばなるまいよ、デコ助野郎。
と、そんな鉄雄はさておき、復活を果たしたものの、かつてのような華麗なプレイを見せられなくなった龍ちゃんさんに対し、オシムもどきのお爺さんが語る言葉もまたイイですね。
残念だが…彼は以前の卓越したボール感覚を失ってしまったんだ。 なんて少年誌な言葉なんだ〜!(「範馬刃牙」の担当編集者っぽく)。スポーツに限らず、これが人間の生き方というものなのでしょう。中島敦の言葉を借りるなら「所与を必然と考え、必然を完全と感じること」。小学生の頃からこの考えを体現してる龍ちゃんさん、マジぱねえ。そして先月に引退を表明した財前宣之選手、本当にお疲れ様でした。
ええ、ということでなんだか例によってグダグダな展開になってしまいましたが、賽の目的にはこの「BE BLUES」をひたむき作品として推薦致しますです。ご静聴ありがとうございました。
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