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世界の車窓より
世界&日本の鉄道と旅を徒然なるままに(By SILVER KRIS)

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 2010年7月8日(木)9:20頃、"Harzer Schmalspur-Bahnen"(ハルツ狭軌鉄道)の"Wernigerode"(ヴェルニゲローデ)駅ホームに、2番列車の客車が入線しました。客車の年代は不明ですが、オープンデッキ式のアンティーク客車でした。
 蒸気機関車の動態保存運転は、牽引する客車もSL時代の車両であれば、より臨場感があっておもしろいです。日本ではやむを得ず12系客車を使用していますが、新し過ぎて蒸気列車と呼ぶには相応しくありません。カーブから前方の風景を狙おうと、後方の客車に座りました。

ハルツ狭軌鉄道の客車

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オープンデッキの、客車連結部

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 それなりの乗客を乗せて9:40頃、"Wernigerode"を出発しました。"DB"(ドイツ鉄道)の"Wernigerode"駅は町の周辺部のようで、出発してしばらくは町の中を走って行きました。踏切を通過するところもあり、踏切で撮り鉄するのもいいかと思いました。"Wernigerode"の町の途中駅からも乗車する人もいて、車内は混んで来ました。

満員の客車の車内

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 "Wernigerode"の町を抜けると、森林の中を走行して行きました。次第に標高が上がり、谷を見下ろすようになって来ました。カーブの内側で前方風景を撮ろうにも、木々が生い茂って前方を見通せません。冷戦時代は立ち入りが制限されていたとあって、原生林がそのまま残っていました。

 標高540mの"Drei Annen Hohne"駅や、標高685mの"Schierke"駅に停車する毎に、新たな乗客が乗って来ました。駅周辺に車が停まっていたので、プライベイトカーで途中駅まで来て、山頂まで蒸気登山列車に乗ろうと考えている人が多いようです。最初は余裕がありましたが、これ以上空席がない状態になりました。
 標高が上がるにつれて樹木の高さが低くなり、次第に見通しがよくなりました。走行中の風景を撮ってみたら、1回だけうまく撮れました。

森林の中を登って行く列車

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 時刻表を見て謎の部分がありました。標高685mの"Schierke"駅と標高1125mの"Brocken"駅の間が14kmあり、駅間が開いていると感じました。駅間ですれ違うダイヤがあり、どうなっているのか注目して見ました。
 標高900mあたりで、引き上げ線に停車中の対向列車が見えました。スピードを落とすことなく登り続けたので、写真は撮れませんでした。途中に信号場がある予想は当たったので、下山の時に撮影することにしました。

 標高1000mを越えたあたりから、樹木が消えて視界が広がりました。こんなに登ったのかと、驚きました。終点の"Brocken"到着前に、山を一周しました。太陽の向きが、目まぐるしく変わって行きました。山頂の施設が見えてまもなくの11:20頃、"Brocken"(ブロッケン)駅に到着しました。

山頂の"Brocken"(ブロッケン)到着後、すぐに機回し

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 ブロッケン山は標高1142mの独立峰で、冷戦時代には東ドイツの軍事施設(レーダー基地)がありました。現在は展望台などが作られて、観光地となっています。登山列車に乗っていた人のほとんどは展望台に向かいましたが、折り返し列車が出発するところを撮り鉄しました。11:37頃、下山列車が出発して行きました。

下山列車、出発待機中

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下山列車出発

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 この後、次の列車が登って来るところを撮影しようと、撮影ポイントを探してみました。線路に沿って歩いて、駅から300mくらいの地点で待ち構えました。標高千mを越えて涼しいかと思いましたが、太陽が照り付けて暑かったです。周囲に遮るものがない大パノラマの風景は、息を飲むほど素晴らしいかったです。ただ、虫がいっぱい寄って来たのには、ちょっと難儀しました。
 時刻表では12:06の到着でしたが、定刻になっても音沙汰がありません。ようやく汽笛が聞こえて来ましたが、山をあと一周するようで、すぐに聞こえなくなりました。汽笛が近くに聞こえた12:15頃、登山列車が姿を現しました。大パノラマを背景に走る蒸気機関車列車、日本ではまず見られないでしょう。

山頂まであと一息の登山列車

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 登って来た列車を見てビックリ、「この列車は、紅葉期間の叡山電鉄"きらら"か!」と言いたくなるほど、デッキまで立っている人がいました。当初、13:31発の列車で下山しようと考えていましたが、1本早い12:21発で下山することにしました。うまい具合に、1本早い列車は"Buffet"(ビュッフェ)付きの列車でした。

ビュッフェ車に機関車連結

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 ビュッフェ車に乗って12:25頃、"Brocken"(ブロッケン)を出発しました。さっそく、ビールとソーセージを注文しました。ビュッフェ車に大した調理設備はなく、レトルトと言うよりもインスタントメニューでした。それでも、SLの汽笛を聞いて景色を見ながらのビールとソーセージは、おいしかったです。

ビールとソーセージで昼食

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 標高900mくらいまで下ったところで、本線から分岐して水平の引き上げ線で停車しました。往路でチェックした信号場で、対向列車が来るのを待ちました。勾配を見ると、50‰くらいありそうでした。なんとなく遅れてるな感じた12:45頃、登山列車がやって来ました。上り坂の途中で停止しては大変と、驀進して行きました。

山頂の"Brocken"(ブロッケン)に向けて驀進中

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 標高685mの"Schierke"駅でも、対向列車とすれ違いました。SL観光鉄道ですが、通常営業のローカル線よりも高密度運転でした。

対向列車とすれ違い

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 乗車した列車は、山頂側だけの区間列車でした。13:25頃、列車の終点である標高540mの"Drei Annen Hohne"駅に到着しました。

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