2011年7月16日(土)16:00頃、高雄捷運(MRT)に乗って 橋頭糖廠站(Ciadou Sugar Refinery)に到着しました。高雄(ガオション)の中心から離れた場所ですが、地球の歩き方に
五分車之旅
と言う文章を見つけてやって来ました。
日本統治時代の台湾には、砂糖キビを運搬する軽便鉄道が多数走っていました。戦後もしばらくは活躍していましたが、現在は廃止されました。砂糖キビ運搬に活躍した列車を復元して、観光鉄道として運転しているのが高雄にありました。
この観光鉄道の運転日は土・日・祝日のみで、最終列車の出発が16:30です。高鉄で左營に到着したのが15:30だったので、最終列車に間に合うと左營から直接やって来ました。MRTの駅を出てすぐ、五分車の駅がありました。
五分車、橋頭糖廠站(切符売場)
たどり着いた時、最終列車の出発までまだ20分以上ありました。人の気配がしないので、ホンマに動いているのか気になりました。ホームの先の方で待機していると、五分車の列車がゆっくりとやって来ました。保線用を思わせる小型ディーゼル機関車が、吹きさらしのトロッコ客車を牽引していました。
五分車の列車が接近
後ろにも機関車
駅に戻って、窓口で切符を買いました。値段は往復NT$80で、観光アトラクション価格でした。
五分車の切符
改札口を入り、客車のベンチに座って出発を待ちました。客車には屋根はあるものの、側面は金網で囲ってあるだけの吹きさらし構造です。おそらく元は砂糖キビ運搬用の貨車で、金網の中に砂糖キビを積み込んで運搬していたのでしょう。屋根とベンチは、観光鉄道とするために後から付け足したと思われます。
五分車のトロッコ客車
トロッコ客車の座席
待っている間に家族連れや一人旅らしき女性も乗車して、16:30頃に" 捷運橋頭糖廠站"を出発しました。元が貨車だったせいか、スピードはゆっくりでも微妙な振動を伴いました。
しばらく台湾鉄路管理局(台鉄)の線路と並行した後、左へ分岐して行きました。当然エアコンなんてありませんが、雨が降った後の心地よい風が吹き抜けていました。続いて、自転車専用道路と並行して走りました。多分、自転車でも十分抜いて行けるでしょう。
10分あまり乗車して、" 高雄花卉農園中心站"に到着しました。折り返しまで20分あまり、駅の周辺をうろつきました。まず目に付いたのが、保存SLでした。日本統治時代のCタンク機ですが、国鉄 C12型よりも小さくて、ボイラのサイズは B20くらいでした。
保存SL
少し離れると、"高雄花弁中心"という花の展示場にやって来ました。展示場に入ってみましたが、展示が寂しい内容だったのですぐに出て来ました。
高雄花弁中心
駅に戻って、五分車の列車を眺めていました。" 五分車"とはどんな意味なのか、帰ってから調べると、
標準軌(1435mm)の半分の軌間
と言う意味でした。実際の軌間は、黒部峡谷鉄道や近鉄内部線と同じ 762mmです。"五分車"は"ごふんしゃ"と読むのではなく、"ごぶしゃ"と読むのが正解です。
停車中の五分車列車
帰りは、先頭のトロッコ客車に乗車しました。連結器を見ると、ナローゲージで採用例が多い" ピン・リンク式"でした。上からではなく、横から見る方がピン・リンクであるのがよく判るのですが、写真に撮るのは忘れました。
軌間762mmのレールとピン・リンク式連結器
17:00頃、"高雄花卉農園中心站"を出発しました。微妙な振動の中、自転車並みのスピードで走り、10分で"捷運橋頭糖廠站"に戻りました。この後は、MRTに乗ってホテルに向かいました。
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