ハチドリのエコレポート

日本の未来を明るくする「エコライフ」をみんなで考えましょう。

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2011年07月24日

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                    「外国人から見た日本自転車事情とは?」
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(NPO)自転車活用推進研究会の5月のセミナーのテーマは「外国人から見た日本自転車事情の不思議」
語り手は、日本語が堪能な国際弁護士デイビッド・リットさんでした。
デイビッドさんは、東京丸の内の事務所で国際弁護士として様々な企業の国際事業を担っています。
一方で、サイクリニストとしての顔も持っており、世田谷の自宅から丸の内のオフィスまでの自転車通勤を実践。また自転車チームの一員として日本各地を自転車ツーリングを楽しんでいます。さらにロードレースにもチームの一員として数多く出場し、この日も講演の後、レースに参加する為、高尾山へ向かうという事でした。
 
【美しい日本を自転車で楽しむ】
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「私は、日本各地を自転車で走って『ビューテイフル・ジャパン』と本当にそう思います。長野、山梨、東京郊外の秋川などなど峠超えは大変ですが、地元の人との交流も楽しかったですよ。
2年前ぐらいから前から私は、200キロ〜1200キロの長距離を決められた時間内に走る『ブルベ』に熱中しています。
(注:Brevet=仏語で免状の意味:レース中は1日2〜3時間睡眠で走り続け野宿も当たりまえと言われるサイクリングというよりサバイバルゲームのような自転車レース)
 自転車乗りは他の人と違った知識がありますね。峠の名前、風向き、雨と温度に適し服装など知識はあるけど
家では尊敬されていません。自転車を乗っている理由は、健康の為であり、通勤、買い物など街中では一番の乗り物ですし、仲間との交流も楽しいです。また、自由があり解放感もありますね。特に、郊外では子どもの頃に戻ったように風の中を走る喜びですね」
 
さて、デイビッドさんの講演の最初のテーマは「自転車から見た日米政治家論」ともいうべきものでした。
【テーマ1:日米の政治家と自転車】
イメージ 2「ジョージ・ブッシュ前大統領はテキサス人らしくマウンテンバイクが好きです。
ブッシュ前大統領は、さらに大きな29インチの自転車も持っているです。大きい自転車はまさに、テキサス人好みらしいですね。

2004年に行われた大統領選の相手のジョン・ケリー氏は、マサセッツー州の上院議員だったですが、ドイツ製品好き、プロの自転車チームと一緒に練習もしているようですが、アメリカ人らしくない。選挙でも負けましたね。
 
 
イメージ 3オバマ大統領はシカゴで学生時代を生活をおくっています。私も同じシカゴで法律学校の出身ですので、あの辺りのこと分かります。高価な自転車だとすぐ無くなりますから、乗っている自転車はあまり高くない自転車ですね。
彼はオアタクというか、ガリ勉というか?
 スポーツ選手タイプではない。この写真の自転車の乗り方はちょっと危ないね。
オバマさんのシカゴでの写真は安全の為にヘルメットを被っています。
でも、オバマさんは安全のためと子どもの教育の事も考えてヘルメットを被りました。ですから民主党員の多くが支持しました。
 
 
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日本の政治家と自転車…現在の自民党の総裁 谷垣禎一さんは、ロードレーサーに乗っていますね。
谷垣さんはサイクリング協会と自転車活用推進議員連盟の会長ですね。
他の政治家はどうですか? 選挙や広報活動の為に自転車と言っても「ママチャリ」に乗っていますね。また前首相の鳩山さん、電動自転車に乗っているけど自分の自転車ではないですね。イベント用ですね。安倍さん、福田さん、麻生さん…などが自転車に乗っている写真は見つける事ができませんでした。ですから、日米の政治家から見た自転車文化の比較は難しいですね・・・」
 
・・・とデイビッドさんは、話たうえで、アメリカのモンタナー州の地方では、通常に業務では自転車を使わないに
もかかわらず警察官の募集には、マウンテンバイクを乗っているカッコ良い広告写真がある事を紹介しました。
一方で、日本の警察ではママチャリに近い自転車を日常業務に入っている事で日米の違いを指摘しました。
つまり、アメリカの政治家にとって自転車に乗る事は「カッコ良く、環境に、健康に気を付けている知的な人物」という印象を与えるのに対して、日本の政治家の場合は「庶民的、日常感覚のある市民派」という印象を与えているのでは、という事のようです。

【テーマ2:日本と欧米の自転車文化比較】
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「日本の自転車文化は非常に多様化していますね。本屋さんに行けば分かります。たくさんの自転車雑誌があり、たくさんの種類の自転車、色々な用途に自転車を紹介しています。自転車のファッション雑誌には驚きますね。『自転車に乗るときは、どういう洋服でどの帽子で…』と言うように自転車に乗るときのファッションもあるんですね。
また、日本ではどこの家庭でも、主婦も、子どもも使っているし、ビジネスマン、銀行員も使っています。
形や種類も色々あります。会場のどなたかが乗ってきた『折り畳みの自転車』も良く利用されていますね。
日本で普及している電動アシスト自転車・・・アメリカにないです。
でも、日本の自転車文化を代表するのは、やっぱり『ママチャリ』ですね。
アメリカでは子どもを乗せたり、普通に買い物しているママチャリに乗ったお母さん方は見かけないません。
しかし、ママチャリはないですが、安い自転車は買えます。私の学生時代ですが、大学の通学に片道8キロ、
スーパーまで5キロ、郊外ではママチャリは考えられないです。
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それと日本ではお年寄りも普通の生活の中で乗っていますが、アメリカではお年寄りの自転車の利用な少ないです。アメリカでは、お年寄りが自転車に乗るのは友人と健康のためにツーリングとして乗るぐらいです。
アメリカの統計で見ると通勤中の自転車での事故死は、自動車の10倍。でも、寿命は自転車通勤の人の方がかえって2年ぐらい長いです。『自動車での安全か? 自転車での長生きか?』究極の選択ですね。
反対に日本では自転車の走る道路空間への理解が足りないようですね。私は逆走見ると『反対方向!危ないです!』て大きな声で必ず言います。
欧米でも同じようなものですが、自転車は走る場所がないです。だから、自転車を乗っている時は、自分で安全と思える場所を作らないといけないません。例えば、交差点で待っている時、私は一番前の車より前に出ます。日本の自転車利用者は、大きなトラックの後ろにいたりしますね」
 
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<小林自活研理事長の解説:アメリカもヨーロッパ同じ自己責任社会です。市民がルールを作る、保安官を雇う歴史・社会があります。
一方、日本は「お上」意識があるので、戦後の交通政策、政府主導。また交通というと自動車中心でした。
道路整備は、車が一番。予算があまったら自転車ぐらいの認識だった。
最近の欧州では、歩道を最初に作るまで行っています。そこまで行っているという認識を私たちも持つ必要があります>
 
【テーマ3:自転車の安全と日本・欧米】
「自転車で一番危ないのは他の自転車です。いつも自転車で走っている人や長く自転車に乗っている人は
自分で事故を避けることができると思いますが、あまり自転車を乗らない人は危ない。前照灯を付けていない。
反射する服や明るい服装も着用していない。逆走もします。車や歩いている人にとっても自転車は怖いですよね。もう一つ、日本人は両手でハンドル握らない。携帯電話しながら、傘もって、荷物持ってブレーキをしっかりかけられない状態で乗っています。冬はポケットに手を入れて乗っています。
 
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地震後の計画停電の時には、こうゆう危ない自転車が町にいっぱい出てきました。
また、キイキイとチェーンから音がしている自転車や空気まったく入っていないタイヤの自転車に乗っている人も多く見かけられます。
ですから、自転車通勤は日本では簡単ではないですね。
NYでは、近年自転車レーンがたくさん作られましたが自転車乗りは知らないのか?使っていなません。
ドライバーは怒っていますね。しかし、私の出身地のポートランドでは自転車レーンがたくさん作られていて自転車天国になっています。
 
昔、私が子どものころは自転車利用者は交通ルール守っていなかったです。
いまはかなり守っています。このあいだ帰省した時に自転車で走りましたが、皆が信号などルールを守っている事に感心しました。
しかし、NYでは誰も守っていません。NYに作られた自転車レーン無視されています」
 
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<小林自活研理事長の解説:アメリカでは,1991年「アイスティー21 連邦法」を制定し、総合的な交通体系を組みなおしました。
最初にやったのが、自転車がどのように走ればよいかカリキュラムを作って、すべての全米の小学校で自転車の乗り方についての教育を始め、1992年に本格化に安全教育を行っています。
2000年の統計を見ると「自転車での死亡事故」が半分になった実績があります。教育は重要です>
 
【テーマ4:道路に見る日本と欧米比較】
自転車乗りには大都市、地方ともに弱点はあります。しかし、日本は自転車に乗るための良い点もあります。
第一にイギリス、アメリカに比べ日本の道はきれいです。例えば、峠から降りてくるときも問題ない、
電灯も付いていて、私はこれまで日本で事故を起こしたこともありません。
田舎にいっても温泉、コンビニ、公衆トイレもあります。アメリカで故障したら大変、隣の町まで遠いですから。
二つ目の良い点は、電車、バスが整備されていて、自転車は輪行でどこに行っても、東京にすぐに帰る事ができる事です。例えば、友だちと軽井沢から峠を越えて山梨に入り甲府などの駅から電車に載せて、夕飯前に帰宅する事もできます。これは他の国では出来ないと思いますよ。
三つ目、自動車のドライバーが気を使っている事です。アメリカに比べると法律が厳しい。
日本では人身事故を起こすと大変とドライバーの皆さんそう思っているようです。
そして、日本は安全な国です。
東京では自転車に鍵がかけていますが、地方に行ったら鍵かけなくてもいいですね。
ただ、地方の旅館などの観光関係者にとって、たぶん自転車乗りは魅力的なお客ではないでしょう。
自転車乗りはお金を使わないから。
海外の人も日本の自転車の環境の良さを知ったらもっと日本に来ると思います。
(小林自活研理事長)長い時間、有り難うございました。(拍手)
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自転車活用推進研究会 2011年5月20日 セミナーより 
 編集責任:自活研理事として     注)自活研については、HPを参照ください。

 

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