スーダン日記

木曜日朝にセネガルから帰国したが、来週は火曜日からナイロビ。週末は関西と旅行が続く

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セネガルの「カイゼン」

イメージ 1月曜日
ティエスからの帰路、高速道路沿いに新しい病院が経っていた。事務所員に、聞くところによれば、これは中国援助で完成した「小児病院」だが、建物だけの支援で、医療機材がないことや運営費をセネガル側が負担できないため、オープンできない状況が続いているという。(詳しい事情はわからないが)
 
最近の中国援助は、色々改善されてきていると僕は思っていたが、まだこういう雑な案件もあるのだと驚く。
 
イメージ 2
そういえば、ダカールの市内に完成した「国立劇場」も非常に立派な建物で、外から見てもホールには巨大なシャンデリアが輝いているのが見える。
 
しかし、この劇場も何が問題があるらしく、こけら落としに中国の劇団が来てからは、全く使われていないとという。(もったいない)
 
こういう援助を見ていると、「目立つもの支援する予算があってうらやましい」と思う一方、担当する人たちに無力感や反省はないのだろうかと思ってしまう。中国援助もなんのために支援するのか、、、「カイゼン」が必要なようだ。


イメージ 3無駄なものついでに言えば、ダカール空港と市内の中間に前大統領が自分の家族をイメージして建立したという巨大な銅像が立っていた。
(名前は失念)
 
何でも、銅像の高さ57mは、「自由の女神」よりも大きく、世界一になるという。お父さんの額部分が展望台になっており、そこまでエレベーターで昇れるという。(隣のバオバブと比べても大きさがわかる)
 
前大統領が勝手に約25億円の巨費を投じて、北朝鮮の業者に発注してつくらせたとのことで、さすがに市民の批判を浴びているそうだ。
 
こんなこともあってか、前大統領は選挙で敗北し、勝利した新大統領は、旧体制の大臣をすべて交替させ、新体制を作っている。新大統領のリーダーシップで、中国援助なども含めて、予算を効率的に使って、「カイゼン」して欲しい。

<セネガル・シリーズ終了>
イメージ 4セネガルは、少し熱が入って、たくさん書いた。他にも書きたいことはあるが、このあたりでセネガルシリーズを終わりにしたい。
 
寒流が流れる大西洋に面しているため、雲が多く、多少湿気は感じるが、暑くない。
 
旧仏領なので、パンもワインも美味しい。
また、セネガルには、何と言っても、大変美味しいシーフードもある(右は某レストラン)。
 
石油こそないが恵まれた国だ(却って石油があると揉め事が絶えないかもしれない)。
 
スーダンのイメージが強い僕には、モロッコといい、セネガルといい、同じアフリカ大陸でも随分不公平なもんだと思う。スーダンはスーダンでいいところが沢山あるが。。。

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「カイゼン」活動の病院

イメージ 1月曜日
ティエスでは、最後に「看護師」の協力隊員が活動しているティエス地域病院を訪問した。比較的急なお願いだったにもかかわらず、院長先生以下で丁寧に対応してくださった。
 
林隊員によれば、「この病院も昨年前半までは、他の多くのアフリカの病院のように、庭には注射器などの医療廃棄物が捨てられており、その近くを子供が裸足で走り回るなど、ひどい状況だったが、院長が昨年夏に、日本でのJICA研修を受講してから、様相は一変した。」という。
イメージ 2
院長先生が、病院の概要を滔々と説明してくださる。
「病院の各部門には、5S活動のマネージャーが任命されており、各部局を取りまとめて院長に報告する体制が出来上がっている。」と胸を張る。
 
スライドにも院内の休日返上の清掃の様子やカルテの整理、部屋の案内板の設置、など「カイゼン」活動がどんどん紹介されていく。ひととおりの説明が終わったところで、「ご質問は?」と聞かれた。
 
イメージ 3隣には、業界紙のドンA氏が座っているため、プロらしい気の利いた質問をせねばと思い、突っ込んでしまった。同席していた、ある部門の長の方に、「今ご紹介があった活動は素晴らしいと思いますが、それによって、具体的に何がカイゼンされたのですか?患者さんの待ち時間ですか?それとも院内感染が減りましたか?」と聞いた。
 
すると、その部門長は一瞬言葉に詰まってしまった。するとすかさず院長が、、「患者の待ち時間を減らすための予約方法を見直すなど、工夫していますが、活動はまだこれからです。」とフォロー。
イメージ 4
アフリカの地方病院で、たった半年でこれだけの活動が出来ているだけでもすごく立派なのに、ちょっと意地悪な質問だったと反省。(ごめんなさい)
 
次に院内を視察。カルテ(法律で10年保存らしい)も特にキャビネットを買うとかでなく、あるものを活用してきれいに整理されている。
院長曰く、「これまで診療科ごとに別々に保管して、整理もされていなかったので、患者がこれまでどんな治療を受けているのか医師がわからなかったが、これを一か所に統合する予定」と話してくれ、明確な目的意識はあることがわかる。
イメージ 5
 
日本から「5S(改善)の本」を買ってきて、病院のスタッフに説明したり、全員のスタッフのIDカードを作ったり、制服を作ったり、色々な面で隊員の林さんは大活躍していた。
 
院長は、この病院の活動を保健省の会議で発表するなど活躍しているというが、残念ながら、近く人事異動でダカールに行ってしまうという。
 
この活動をサポートしてきた、林さんもあと1か月で任期終了して、帰国するという。
 
「院長が変わったら活動が心配だし、折角成果が見えてきたので、もっとこの病院を見届けたい。」と、少し涙ぐんでいた。本当に良い活動をしたと思う、お疲れ様です。僕もこの病院がスタッフたちがこの活動を続けてくれることを祈りたい。

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小学校訪問

月曜日
イメージ 3魚市場の次に、約70キロ離れたセネガル第2の都市、ティエスを訪問した。23年前に訪れているはすだが、PPP(民間資本)で整備された高速道路が通じており、街もかなり発展しているため驚く。
 
 まずは、青年海外協力隊員が派遣されている公立の小学校を訪問。校長先生の部屋で生徒数などの概要を説明して頂く。セネガルの教育セクターには、日本の協力とその他の違いについて、校長先生に質問したら、「ティエスでは、ベルギーが中心にしており、教員養成学校や行政の方で協力してもらっているが、学校現場は日本だけかな」とのことであった。
イメージ 2
このあと、教室で活動する2名の隊員の授業を見せて頂いた。まず理数科隊員の矢野さんの授業から。小学校2年生で算数の時間。パズルを使って、図形について教えている。
 
一般にアフリカの学校では、自分たちで物を触って、動かして考えるという習慣がない。例えば、理科でも、「細胞の定義」を延々と黒板に書いて丸暗記。もちろん、日本のようなきれいな写真が写っているような副読本もない。テストは、「細胞の定義」を間違えずに答案用紙に書くことであって、それがなんなのかイメージもつかめないままに、次は分裂の定義ということなるようだ。隊員の皆さんに聞くと、時間数は短いのに算数でも日本よりもカリキュラムが難しいかもしれないという。
イメージ 4
 
次に小学校教諭の西岡さんによる図工の時間。簡単に手に入るものだけで、授業をするというポリシーで、色紙はコピー用紙を果物の汁で染色したりして、作っているそうだ。
 
そもそも図工という時間がほとんどないらしく、紙を折ったり、切ったり、子供たちは楽しそうだが、僕らが見ていると気が散ってしまって、なかなかクラスコントロールは難しそう。(おじゃましました)
イメージ 1
僕はついついスーダンと比べてしまうので、同じアフリカでも、まだセネガルは恵まれているかなとも思う。
イメージ 5
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
久しぶりにアフリカの小学校を訪問して、いつでも子供は元気でいいなあと思う。
隊員の皆さんの元気な活動ぶりも見て、元気をもらった。

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魚市場

イメージ 1月曜日
週が明けて様々な事業の視察。月曜日は朝7時に出て、ダカールの魚市場へ。日本も水産資源のかなりの部分をアフリカ西海岸から輸入しているが、セネガルの人たちも魚を食べる。
 
セネガルの年間漁獲量40万トンのうち、30万トンが国内流通(残りは輸出)されるが、この市場だけで、年間37,000トンも取引される。
 
年2日しか休みがないこの市場では、毎日800人ぐらいの卸業者が、1,000トンの魚の取引をしているセネガル最大の魚市場だという。
 
イメージ 2この施設は。1992年に日本の水産無償資金協力(日本に漁業権を与えた見返りとして行われている援助)で建設されたもので、それまでは浜辺の砂の上に並べて売っていたものをここに移し、製氷機を備え、衛生面の改善も行ったという。
 
多くの人が忙しそうに動いており、ぼやぼやしていると、魚の洗った水しぶきが飛んでくる。
 
漁業省で、市場の運営などのアドバイスをしている池田専門家と市場の衛生検査技師、技術部長。
 
イメージ 3この市場は、2010年から使用料だけで運営費などをすべて賄う独立採算制になったという。
 
それにしても色々な種類の魚があるものだ。
イメージ 4
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 5
 
最後に婦人グループが行っている活動を見せたいというので、見せてもらう。
 
一角で、ご婦人たちが、魚を下ろして、グラインダーにかけて、魚のすり身を作っている。
 
このすり身はセネガルの代表的なチェブジェン(パエリアのようなもの)に入れるので重要だという。
 
仲買人も女性が目立つし、体格の立派さも含めて、お母さんたちのパワーには圧倒される。

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日本らしさ・・・

職業訓練センターの訪問はわずか1時間ちょっとであったが、色々と勉強になった、続けて記事を書いておこう。


イメージ 1金曜日(その2)
インタビューの後、校長先生のご案内でセンターを視察させて頂く。今日は、ワークショップがあるため、実技をやっている生徒が少ないとのことであったが、いくつかの教室では、生徒が熱心に学んでいた。
 
コンピューターコースでは、学生が非常に丁寧なノートを取っていた(僕より数段きれいなノートだ)。
ここのPCは、日本から供与を受けたものが古くなったため、セネガル政府の予算で買い替えたそうだが、やはり多くの高額な機材は政府予算での更新は難しいようだ。
イメージ 2
 
機械制御コースなとでは、日本製某社の機材が入っており、かなり高度な実習をやっているようだ。
 
この機材に限らず、使い終わった機材には、すべてビニールか布のカバーがかけられており、埃を防いであり、とても大切に扱われていることがわかる。
 
ダカールは埃が多く、風が強い日は室内でも「ざらざらになる」というが、こうしてこまめにカバーをかけるというのは、簡単なことだが、実査に徹底することは容易ではないと思う。
イメージ 4
図書室に入ると、書籍はそれほど多くないが、ここもきちんと整理されている。
良く見ると、書棚に日本の生産性向上活動である、
5Sの標語が貼られている。
 Seiri (整理)
 Seiton (整頓)
 Seison (清掃)
 Seiketsu (清潔)
 Shituke (しつけ)
最近、JICAはこの5S活動をアフリカで広めようとしているが、このセンターでは指導員の先生方が日本で技術を学ぶ中で、自然体でそれが出来ているように思った。
イメージ 3
 
最後に、「建設コース棟」の建設現場。
この建物はJICAの無償資金協力で建設されており、日本のT社が工事を請け負っておられる。
10月には施設が完成して、機材が入り、訓練が開始されるとのこと。
 
当初、セネガル人に日本語を学んでもらうなんで、無駄じゃないか?という議論もあったようだが、やはり長期間日本で学んだ人は仕事の仕方まで教え込まれていることを随所に感じた。
これからのこのセンターの発展が楽しみだ。(了)

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開設日: 2007/7/14(土)


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