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2007年3月14日

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第五百九十八回:小児科を救え。

 病理医という、医者で言えばマイナーな方向に進みたいのに、

 親族の看護婦どもが 「えー、Sisypheに診てもらおうと思ってたのにー><」

 とか抜かしやがって、鬱陶しいことこの上ありません。





 過労からうつ病…自殺した小児科医に労災認定の判決

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann/20070314/20070314-00000043-ann-soci.html



 中原利郎さんという小児科先生が、8年ほど前に病院から飛び降りて亡くなりました。

 亡くなる前は小児医療はもちろん、地元のサッカー少年団でのご活躍など、

 子供・医療・地域にも目をお配りなり、大変立派な方だったと聞いています。




 詳しいことは




 小児救急 「悲しみの家族たち」 の物語

http://www.amazon.co.jp/%E5%B0%8F%E5%85%90%E6%95%91%E6%80%A5-%E3%80%8C%E6%82%B2%E3%81%97%E3%81%BF%E3%81%AE%E5%AE%B6%E6%97%8F%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%80%8D-%E3%81%AE%E7%89%A9%E8%AA%9E-%E9%88%B4%E6%9C%A8-%E6%95%A6%E7%A7%8B/dp/4062126818/ref=sr_1_6/249-6275579-1532300?ie=UTF8&s=books&qid=1173872298&sr=1-6



 と




 小児科を救え!

http://www.amazon.co.jp/%E5%B0%8F%E5%85%90%E7%A7%91%E3%82%92%E6%95%91%E3%81%88-%E5%8D%83%E8%91%89-%E6%99%BA%E5%AD%90/dp/4877585079/ref=sr_1_3/249-6275579-1532300?ie=UTF8&s=books&qid=1173872251&sr=1-3



 に書いてあるので、興味ある方はご一読を。


━━━━━━━━━━━━


 2冊目の著者の1人、千葉智子さんという方は、

 今たぶん昭和大学付属病院の研修医1年目だったと思いますが、

 故・中原先生の娘さんです。



 卒後すぐにご結婚なさったそうなので、苗字は変わっていますが、

 高校3年生のときに、父・利郎さんに 「医学部に行きたい」 と伝えたところ

 温厚だった利郎さんが激怒して 「医者になどなるな!」 と一喝したエピソードが

 上記2冊のどちらだか忘れましたが、書いてあったと思います。




 結局現役で昭和大学医学部に合格し、

 今は「父を殺した」小児科を志望してらっしゃるそうですが。







 2冊目のもう片方の著者・堀切和雄さんという方は、

 (ちょっと今京都に帰省しているので手元に本がなくて忘れてしまいましたが)

 娘さんだか息子さんだかが、MELAS(メラス)という、

 ミトコンドリア病の1つですけど、そういう先天性のご病気なんだそうです。


━━━━━━━━━━━


 本の内容には、著者と現役小児科医とのインタビューなどがあり、

 まぁハッキリ言って間違った数字などもたびたび見られましたが、

 現場の声としては貴重な1冊であったと評価しています。




 要するに小児科医と慢性小児疾患患者の父が書いた本なので、

 割と公平にどちら側の意見も書いてあるように覚えています。


━━━━━━━━━━━

 さて、記事。




>東京都内の小児科医が過労からうつ病にかかって自殺した問題で、

>これを労災と認める判決が出ました。



 ご遺族が過労死認定を求めた際、労働基準監督署;労基署は

 確か過労死を認めなかったはずです。



 で、新宿だかどこだか忘れましたが、

 駅前で奥さんや娘さんが必死でビラ配りをした話が、上記書籍に載っていました。







>その半年前から、中原さんは、多い時で32時間の連続勤務が相次いだり、

>当直勤務が全国平均の約2倍にあたる月8回にも上っていたということです。



 これも何度も書きましたから細かいことは書きませんが、

 勤務医というのは朝から診療して夜は当直で、翌朝も診療して、

 朝9時〜夕方5時(一夜越してます)で32時間労働となるそうです。



 それが月8回と言うと、えーっと、死ねそうです。



 生前、鬱状態にあった中原先生が

 「これだけ豊かな日本で、これだけ小児医療が貧弱とは・・・」

 と仰っていたのが印象的でした。


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 僕も労災認定が認められて当然だと思いますが、

 お金がもらえてバンザーイ、では何の解決にもなりません。



 普通の企業であれば、こーいった労災認定があれば

 「げ、労災認定おりたんか。うちの会社も気をつけよ。」

 となるところかも知れませんが、





 本当にこの32時間労働を辞めてしまうと、困るのは医者ではなく、患者さんです。

 だから、小児科医も労基法を破ってでも・疲労困憊してでも、

 何とか働いてギリギリの医療を支えていらっしゃる。





 本当に労基法を守ると、小児救急に限らず、医療というものが崩壊する。








 何ちゅーパラドクスやとも思えますが、

 労災認定ごときで喜んでいる場合ではないでしょう。





 僕は特別な具体的改善案を持ち合わせているわけではありませんが、

 こーいったニュースをきっかけにでも、小児医療に興味を持って頂ければ。





 あぁ、俺は病理医志望だけど、何か文句あっか?

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第五百九十七回:タミフル献金^w^

 京都帰ってきたよ♪

 明日には岡山戻るよ♪



 京都に住む馬鹿親族 『病理医反対教』 の教徒たちを回心させる巡業に必死。





 復活したイエス・キリストに出会ったことで失明したパウロは、

 神に祈ることで目から鱗が落ち、また光を取り戻したそうですから、

 今日は鱗の無いハモでも食わせて、 「さぁハモに鱗をつけろ」

 とでも迫って





 あれ、何の話してたんだっけ。



━━━━━━━━━━━

 タミフル:中外製薬が研究班員にも寄付−−年200万円

http://www.mainichi-msn.co.jp/science/medical/news/20070314ddm041040106000c.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070314-00000005-maip-soci



 インフルエンザの特効薬、タミフル;oseltamivirによって、

 若い子らが飛び降り自殺などを図った事例が目立ち、

 厚生労働省が調査に乗り出したんでした。




 昨日、横浜市立大学の小児科の教授が、

 製薬会社からお金をもらっていたということで、

 あっちゃこっちゃのテレビで会見の模様を放送してました。



 「インフルエンザによる異常行動は以前から指摘されている」

 「海外では報告されていない」



 やら何やら抜かしていましたが、

 そもそも世界中のタミフルの80%は

 日本が貧乏国から買い集めてきてしまっているし、

 タダのインフルエンザでタミフル出す国なんてここだけです。





 ウィルスも馬鹿ではありませんから、

 そんなにタミフル出せば、当然にしてタミフルに耐性を持つはずですし、

 現に国内で既にタミフル耐性インフルエンザが確認されています。



 以前は素晴らしい特効薬のように書かれたものですから、

 熱を出した子供を小児科に連れてきて 「タミフルを出して下さい」

 などと言うモンスター・ペアレンツが続出したと聞きます。



 なんで8度そこそこしか無いガキに貴重なタミフル出す必要があるんだ馬鹿。



 なんて言うと殺されます。冗談冗談。

━━━━━━━━━━━

 今日は今日で岡山大学という、

 知能的にも技術的にも倫理的にも極めて優れた学者の集まる素晴らしい大学で、

 小児科の教授が同様にお金をもらったということでニュースだそうです。




 例によってあちこちのブログを読んでいると、大きく分けて2つ。





 
 ・これまで何人もタミフルを飲んだ子供が死んでいるのだし、

  それがタミフルの副作用であることはほとんど明らか。



  大学の研究といっても、企業からお金を貰っていたのでは

  その研究内容も怪しいと思ってしまうのは当然。



  大学のような閉鎖的な場所で、情報公開も無いまま

  研究結果だけ出されても、それを鵜呑みにすることはできない。



  公的機関や第三者機関が介入して、

  クリーンな方法にすることはできないものか。










 

 ・民間企業が大学などの研究機関にお金を支払って、

  学術的な意見を尋ねるのは当然のことであって、

  ではこのお金が無かったらどうやって研究するんですか。



  公的機関でしか薬を作れないようにしますか?

  研究者に税金で特別給与を支払いますか?税金上がっちゃうよ?



  このようにスキャンダラスに書き立てることが問題なのであって、

  数百万ごときの小銭で、立派な教授先生が手心なんか加えるわけないやろ。



━━━━━━━━━━━


 奨学寄附金というのは大昔からあるもので、

 薬に限らずさまざまな調査を大学側に依頼するとき、

 研究にかかるお金を企業側が負担するものです。



 ここまでは当然だし、これを税金なんかで払ったらトンでもないことになる。



 個人的には・・・

 森島先生てのは顔は怖いけど子供大好きっぽい普通の優しいオッサンですし、

 研究にお金がかかるのは当然のことですから、

 大学側が手心を加えるようなことは一切無いと信じていますが、




 クリーンなものにしたければ、してみたら宜しいんじゃないかな。

 適当に数百万払うんじゃなく、必要経費をちゃんと計算して、

 口座も大学のお上のほうに準備させ、監査機関も作る。




 そこまでやればクリーンはクリーンでしょうから

 一般の人も納得するんじゃないかと思えます。




 でも哲学と将棋と病理と子供を愛する人に悪人はいないので、

 個人的には



 「ネタが無いからって適当なところから "疑惑" などと称して

  善良な研究者を槍玉に挙げやがってこのクソメディア」




 今回のニュースで一番悪いのは、

 報じ方を誤った気違い新聞達じゃないかしら^0^


━━━━━━━━━━

 そう言えば毎日新聞は以前もタミフルを取り上げ、

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/p20070228k0000m040149000c.html




 えー、最下段のほう。




>浜六郎・医薬ビジランスセンター理事長(内科医)は

>「インフルエンザの人が脳症で入院・死亡する例はあったが、

>タミフル使用以外で自殺や転落死など聞いたことがない。


>まったく新しい例がこれだけ積み重なったのだから、

>服用と異常行動の関連は明らかだ」と指摘する。


>「インフルエンザは通常、自然に治る病気で、死ぬ副作用がある薬を使う理由はない」

>として「タミフルは飲むべきではない」と訴えている。




 一部正論で、一部気が狂っています。

 そもそもこの 「医療ビジランスセンター」 ってのも怪しい団体で、

 HPを見てもらえば胡散臭いことがすぐに分かってもらえるかと思います。


http://www.npojip.org/




 
 「服用と異常行動の関連は明らか」 ねぇ・・・。

 明らかな証拠があると仰るなら、それを厚労省に提出してもらいたいものです。

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