目玉医者のスローライフ日記

目は心の窓。フリーター眼科医の目に映ったLOHASネタの数々。ゆっくり健康になろう!

ドン・キホーテ

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テレビドラマ:「ドン・キホーテ」♪

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昨晩、「ドン・キホーテ」初回を見ました・・・♪

・・・

配役は、松田翔太、高橋克己、成海璃子、内田有紀、小林聡美・・・
(好きな顔ぶれです・・・♪)

児童相談所の相談員(松田)とやくざの親分(高橋)の人格が入れ替わり、問題解決に新風が巻き起こるというファンタジー。

松田がドン・キホーテに、高橋がサンチョ・パンサになって、不運な子供たちを救う連続ドラマというわけか・・・

・・・

第一回、けっこう、笑えました・・・♪

児童相談所の方がメインだと思いますが、やくざの「鮫島組」の方の展開がおざなりにならなければよいけれど・・・

・・・

来週も見るつもり・・・♪

・・・

ドン・キホーテは、いつの時代にも、姿を変えて復活しますねえ・・・!

原典の「ドン・キホーテ」(セルバンテス)については随分研究したので、新たなドン・キホーテが出てくると、どのように解釈されているか、気になって仕方がないのです。

そう言えば、日○国の首相も、ドン・キホーテなのだろうか・・・

・・・

写真:ピカソが描いたドン・キホーテとサンチョ・パンサ

・・・

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ドン・キホーテ名言集(1):文芸コンクールの順位

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ドン・キホーテの書庫は、「ドン・キホーテの狂気の構造」、「サンチョ・パンサ名言集」で構成されていましたが、「ドン・キホーテ名言集」を追加することにしました。

中心は「ドン・キホーテの狂気の構造」で、二つの名言集を併走させるという形に・・・

・・・

最近、ある方の論文が、あるコンクールで最優秀賞をとり、いろいろと話題になりました。

12月1日の朝日新聞朝刊に、その選考過程が報道されていました。

それによると・・・

懸賞論文への応募数は235。

主催者側が25作品まで絞り込み、それを4人の審査委員が評価(この時点ではまだ名前が伏せられていた)。

2回目の審査委員会で、評価の集計結果と応募者の名前が一緒に明かされた。

ここで、審査委員は主催側の代表が加わって、5人になっていた。
(代表はある方の論文に最高点をつけたとのこと)

この時点で、3つの論文が同点で並んだ。

その後、代表の采配で、ある方が最優秀賞と決まったらしい・・・

・・・

昨日(12月9日)の朝日新聞朝刊に、8日に行われた授賞式の様子が報道されていた。

主催者側の代表は記者会見で、次のように述べたという・・・

「自分が論文審査を主導してやったという気持ちはないが、どだい民間会社がやる懸賞論文だから、自分がいいと思った人に賞をあげてもなんらおかしくはない」

ある方はそのコンテストに応募した時は、ある高い地位に就いておられましたが、その後離職・・・

「(退職後に同じ論文を発表しても)何の話題にもならない」

ということは、全く同じ論文を無名の人が提出した場合、受賞はなかったということだろうか・・・???

・・・

この一連の報道を読んで、「ドン・キホーテ」後篇18章の次のようなやりとりを思い出しました。

ドンキとサンチョは、ドン・ディエゴ・デ・ミランダという田舎の金持ちの家の客となります。

そこには、大学で詩を勉強しているドン・ロレンソという息子がいた。

ドン・ロレンソは、狂気と正気が入り混じっているという評判のドンキに、興味津々で近付いていった。

ドンキはロレンソが詩を書いていることを知って、次のように語る・・・

「それが文芸コンクールに応募するため、というのであれば、二等賞を取るように努めなされ。なにしろ一等賞というのはいつでも、えこひいき(原文漢字)によるか、あるいは身分の高い者に与えられると相場が決まっていますからな。したがって、二等賞がかけねなしの最優秀であって、三等賞が二等賞になり、この順でいきますと、一等は三等ということになりましょう」(牛島信明訳、岩波文庫)

う〜ん、ドンキ、正気ですねえ・・・(@ ̄□ ̄@;)!!

「ドン・キホーテ」がセルバンテスによって書かれたのは、17世紀・・・

世の中って、ずっと同じなのかなぁ・・・

・・・

ドン・ロレンソはドンキといろいろ話してみて、父に次のように語ります・・・

「世界中の医師と知恵のある公証人が寄ってたかっても、彼の狂気を読みとることはできないでしょう。あの狂気は判読不能の草稿のようなものですから。あの人は狂気のなかに素晴らしい正気の交錯する変わった狂人ですよ」(同)

まったく、ドンキって、面白い人ですねえ!

・・・

この書庫では、時間がかかっても、少しずつその狂気の構造を読みとっていこうと考えています・・・♪

・・・

写真:ドン・ディエゴ・デ・ミランダの家の玄関(岩波文庫のドレによる挿絵)

・・・
・・・

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ドン・キホーテの狂気の構造(10):水瓶の水

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サンチョ・パンサは、最初、物欲にひかれてドン・キホーテの旅についていきますが、次第に、お互い、離れられない間柄になっていきます・・・

・・・

サンチョは後篇第13章で、「森の従士」に次のように語ります・・・

「おいらの主人にはずる賢さなんぞこれっぽちもねえんだ。それどころか、あの人は魂が

まるで水瓶の水みたいに澄んでいるから、誰に対しても悪いことなんかできねえし、よい

ことばかりしようとしなさる。底意地の悪いところなんか薬にしたくてもねえよ。あの人

なら、それこそ子供でもまっ昼間を夜だと思いこませることができる。それほど無邪気な

もんだから、おいらはあの人が心の臓みたいに愛おしく思われて、いくらばかげたことを

しなさっても、見捨ててしまおうなんて気にはとてもなれねえのよ」(岩波文庫、牛島信明訳)

・・・

この澄み切った水瓶の水のような純粋さ(ピュアリティ)こそ、グスタフ・マーラーをはじめ、多くの人を引き付けてやまない、ドンキの魅力と言えそうです。

ただ、その純粋さは何によって、守られ、維持されているのでしょうか・・・?

もし、それが、狂気によってしか守ることができないものだとしたら(仮説)、それは、ドストエフスキーが指摘したように、とても憂うつなことであり、マーラーが語ったように、同情に値することでしょう。

サンチョはまさに、ここにおいて、ドンキが持つ純粋さ(ピュアリティ)への愛と同情を、告白しているのですね・・・!

・・・

作品「ドン・キホーテ」は、セルバンテスの水がめの水を源泉とする、畢生の物語と言えるかもしれません・・・♪

・・・

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ドン・キホーテの狂気の構造(9):マーラー

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作曲家のグスタフ・マーラーもまた、ドン・キホーテに魅せられた一人です・・・

・・・

「マーラー 人と芸術」ブルーノ・ワルター著、村田武雄訳、音楽の友社

この本を読み直していたら、次のような興味深い記述に出会いました・・・

(*)ワルター:マーラーの弟子で、後に「大地の歌」の初演などを経て、著名な指揮者となった音楽家

・・・

「マーラーは、感激する文章に出会うと、しばしばあたりはばからずに大声で読み上げた。

私の記憶している範囲で、かれを最も喜ばせた書物は、セルバンテスの「ドン・キホーテ」

であった。私は今でも、ドン・キホーテが風車小屋と戦うくだりを読んでいた時のかれの

腹の底からの笑いを忘れることができない。しかし、かれはおさえ切れぬほど、この主人

公と召使の行為と会話とを笑ったけれども、ドン・キホーテの理想と、その心持の純粋さ

に対するかれの同情心は、他のすべての感情をはるかに越えたものであった」

・・・

う〜ん、ワルターさん、重要な文章を残してくださいましたねえ・・・♪

「心持の純粋さに対する深い同情心」

これですねえ・・・

・・・

ところで、なぜ、純粋さに同情するのでしょうか・・・?

ここに、芸術家の本質が隠れているように思います・・・

・・・

そうそう、これもまた、新たに抽出できた、重要なドンキの遺伝子として記載しておこうっと♪

・・・

(*)これまでに抽出されたドンキの遺伝子は以下のとおり

☆「雑居の楽しさ」(人生のことなら何でも詰まっている)
☆「非日常的なものへの好奇心」(そこまでやるか、という驚き)
☆「夢を追い続ける」(ロマンチック)
☆「深くて、不思議で、憂うつな物語」(メランコリック)
NEW☆「心持の純粋さに対する深い同情心」(ピュアリティ)

だんだん、集まってきたなあ・・・♪

・・・

写真上:グスタフ・マーラー

写真下:ブルーノ・ワルター

(ともに上記の書より)

マーラーとワルターの関係って、ちょっと、ドンキとサンチョに、似てますよネ〜♪
(体型だけですけど・・・)

・・・

次回、ドンキ・サンチョ関係の、重大な秘密が、明かされます・・・!

・・・

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ドン・キホーテの狂気の構造(8):ドストエフスキー

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ドン・キホーテを史上最高の文学と考えている人は、かなりいるようです。

ドストエフスキーもその一人です・・・

・・・

彼は『作家の日記』の中で、『ドン・キホーテ』について、次のように書いているそうです・・・

「人間の魂の最も深い、最も不思議な一面が、人の心の洞察者である偉大な詩人によって、ここに見事にえぐり出されている」

「人類の天才によって作られたあらゆる書物の中で、最も偉大で最ももの悲しいこの書物」

(どちらも、ちくま学芸文庫 小沼文彦訳)

(*)下段の、「もの悲しい」を「憂うつ」と訳しておられる方もいらっしゃるようです。目玉医者は、ロシア語はダーとかニェートとか挨拶程度しかできませんので、原文に当たることができません。どちらが好きかと問われれば、憂うつ、をとります。もの悲しいでは、ちょっと弱すぎると思うから・・・

・・・

「この上もなく、深くて、不思議で、憂うつな物語」

この認識は、目玉医者とドストエフスキー、かなり一致します♪

ここには、ドン・キホーテを信奉するロマンチックな姿勢は微塵もありません。

これは、新たに抽出された、ドンキの遺伝子ですね・・・

・・・

セルバンテスがえぐり出した、深くて、不思議な一面、とは何か・・・?


・・・

(*)これまでに抽出されたドンキの遺伝子は以下のとおり

☆「雑居の楽しさ」(人生のことなら何でも詰まっている)
☆「非日常的なものへの好奇心」(そこまでやるか、という驚き)
☆「夢を追い続ける」(ロマンチック)
NEW☆「深くて、不思議で、憂うつな物語」(メランコリック)

・・・

(*)写真:先日、横浜伊勢崎町の街角で、偶然に出会ったドストエフスキー

・・・

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