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「フィッシュストーリー」伊坂幸太郎(2007)☆☆☆★★
※[913]、国内、現代、小説、短編

伊坂幸太郎の新作。といっても発売後はや半年が過ぎているわけで、旬でもなんでもないのですが・・。伊坂幸太郎のような洒脱で軽妙な作品を読むということは、こう心に余裕があるときにすべきだなと思わされた一冊。伊坂幸太郎らしい一冊と思いながら読んだものの、その「何もなさ」にちょっと空虚さを覚えた。いや、これが彼の持ち味で「らしさ」で魅力なのだと思う。しかしそれは頭でわかってはいるものの、心がついていかなかった。残念。
正直、レビューを書く前にもう一度再読をしたかった。あるいはこの作品タイトル「フィッシュストーリー」(ほら話し)に絡めて、今をときめく(個人的には作品の当たりハズレが大きいと思っている)ティム・バートン監督の映画「ビッグ・フィッシュ」(いいんだこの映画)をもう一度DVDで観てから書こうと思っていた。しかしそれほどの余裕がないまま、図書館の返却期日が近づいてしまった。

オビによれば「デビュー第一短編から最新書き下ろし(150枚!)まで、小気味よい会話と伏線の妙が冴える伊坂ワールドも饗宴。」とあるがまさにそのとおり。「物語」ではなく、伊坂幸太郎の洒脱で軽妙な世界を楽しむ作品集。「動物園のエンジン」「サクリファイス」「フィッシュストーリー」「ポテチ」の四作品が収められた一冊。ファンにはたまらないといわれる他作品との巧妙なリンクも楽しめる(?)らしいが、ぼくには「サクリファイス」と「ポテチ」に登場する空き巣の黒澤しか、それもうっすらとしか思い出せなかった。この辺りは、伊坂幸太郎ファンサイト「無重力ピエロ」[http://www.mtnk.net/ ]を参照するとその相関関係の複雑さに「ひえええ」とのけぞったりする訳だが、あくまでおまけであり、あそびであろう。

さて四作収められた作品であり、従来ならぼくのレビューは各作品のあらすじを書いたりするのだが、ここのところ多忙もあり、また他のネットの読書家さんのブログを覗けばあらすじを追うことはこと足りる。伊坂幸太郎の作品は、もちろん物語のおもしろい長編もあるが、こうした短編は、まさに空気を味わうものだとも思う。故に今回、あらすじは割愛する。大ほら話の「フィッシュストーリー」のあらすじを書いても、その魅力は伝わらない。「ポテチ」はすこしあらすじを追ってもよいのかもしれないが、しかし決してきちんと決着の着く話しでもないだろう。
つまり、まぁ、冒頭でも述べたとおり本書は「伊坂幸太郎」の世界を楽しみ、味わう一冊。いかんせん、この軽妙な味わいは心に余裕があるときに読みたかったなぁと個人的に思わざるをえない一冊であった。そこが残念。たぶんね、そういうときならもっと楽しめたと思うんだ、この一冊。

というのが今回の感想。 なんかまとまりがつかないね(苦笑)。

蛇足:完全なる蛇足。ティム・バートン監督のいちオシは「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」の日本語吹き替え版です!「ジャイアント・ピーチ」もオススメ。もちろん「ビッグ・フィッシュ」もいい!

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