議会改革への哀訴
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豊中市議会の議会運営は、
他市の議員さんからも「変わっている」と言われます。
それは大人ならではの言い回しで、
歯切れのいい議員さんからは、
「議員が質問しないで、何すんねん」と言われたことがあります。
そのほか議会内役員の選出方法も、
ドント方式という点数制で行っており、
会派の人数によって役職が配分されるという平等性を担保していますが、
会派に所属しないと点数を行使できないというルールがあり、
議員個人の平等が図られているわけではありません。
そうした暗黙のルールも、非公開の会合も、
当選してからずっと一人で活動している議員さんは知る由もなく、
知らないことが災いして、一方的に運営される議会に対する反発も強くなります。
私は幸運にも一期目で幹事長をさせていただいた経験もあり、
暗黙のルールも、非公開の会合でどのような話がされているかも、
概ねわかっていますので、議会の運営に苦しむ正副議長に協力したい気持ちです。
一方、会派からは「豊中市議会ってすごいな!」と言われるような、
外向きな議会改革の提案はなく、
一人で活動している議員さんの発言機会を縮減したりするような、
内向きな提案がなされています。
そうした提案を残念には感じながらも、
議員でありながら議会を批判したり、
一人で自由に発言してルールをまったく守らず、
議会運営に協力しない議員がいることも事実で、
やむをえないと考えています。
しかしながら、
暗黙のルールを知らされていない、知るすべもない議員を、
会派が「ほったらかし」にしてきたことも、僕は看過できません。
当選して会派に所属しない議員には、議長や事務局から研修があってもいいかもしれません。
つまり、会派に所属すれば学び得ること、また先輩議員からご教示いただくことを、
誰かが伝えてあげなければ、お互いの溝は埋まりません。
知るべきことを知ったうえで、行動が変わらないのであれば、
それはもう議員の資質の問題ですから、どうしようもないのかもしれません。
議会棟の構造、スペースの問題があるのですが、議員控室にも問題があります。
会派に所属すれば2階、そうでなければ1階と分けられています。
そうすることで、フロアで他の議員さんと接触する機会もおのずと少なくなり、
当然、日常の挨拶すら物理的になくなります。
(私は寂しがり屋ですから、積極的に話しかけます。
専門的に言えば、議員同士のソーシャル・キャピタルが著しく低下しているわけです。)
また、会派の部屋には在庁表示板があり、
どの議員が登庁しているか、部屋にいながらにしてわかります。
これがあるおかげで、話がしたい議員がいれば声をかけますし、
議員さんからは、声をかけてくださいます。
この在庁表示板さえ、一階の控室には設置されていません。 会派に所属された議員さんの中には、
一階の控室を覗いたこともない方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
このままでは溝が埋まるばかりか、深まるばかりです。
私はこの一年、議員になってはじめて一階で過ごさせていただきました。
両者の立場の違い、考え方の違いを知ることができて、
そのどちらも間違っているとは言えないと思ったのです。
これ以上、不幸せな状況を続けていては、
豊中市議会の改革は進まないどころか、
民主主義すら冒涜しかねない、方向性を間違える危険性を感じています。
これは豊中市議会、しいては豊中市民のためになりません。
私自身は希望する会派があり、
また受け入れてくださる会派があるかどうかもわかりませんが、
会派に所属したいという気持ちがありました。
しかし、すでに存在する会派に所属するということは本当に難しいことなのです。
そうした気持ちは一人になったことがある議員にしかわからないと思います。
もし私一人が会派に所属させていただくことができたとしても、
不幸せな状況はかわりません。
全員が会派に所属したくても、所属できるわけではないのです。
私は私一人が利己的にならず、自分の権利を誰かに託すことで、
不幸せな状態が解決されるのであれば、それは私にできる議会改革であり、
「やらない」よりは、「やってみたほうがいい」と思いました。
政治活動をともにするわけではありませんし、
ただ、議会改革という一点のみでの結集となりました。
これで、豊中市議会から一人で活動する議員はいなくなり、
全員が同じ立場になり、やっと同じ土俵で議論ができるわけです。
と思った矢先、同じ土俵にあげていただけないということで、
幹事長会は紛糾し、正副議長を通じた伝言ゲームの中で、
長期化しているのではないかと思うのです。
このまま強行突破されることは、少数会派に配慮してきた、
伝統ある豊中市議会が本質を見誤ってしまうのではないでしょうか。
会派結成のタイミングなど、定めのないところで「卑怯」と思われたり、
「身勝手」という批判は甘受しています。
議会に見えないけど存在する溝は、
議員の立場の違いであって、議員の資質の問題ではないはず。
それをただ信じるばかりです。 |
