骨減少症も“作られた”病気?……WHOにも製薬会社との癒着?
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骨粗しょう症──。
言われてみれば、これもまた突然どこからか登場したと思うや、
急速に認知されて、知らない人がないほど、いきなりポピュラーになった病気ですね。
最近では骨粗しょう症の前段階の骨減少症もれっきとした病気となって、
世界中で何百万という主に女性が 「あなた、骨減少症がありますからお薬を飲みましょう」と 勧められているのだそうで、
去年、WHOが
骨の減少に治療を開始すべきタイミングを計算するオンライン・ツールFRAXを作った。 (今年のうちに改訂版が公表される予定)
しかし、こうした一連の流れに対して、気になる指摘が出てきている。
まず、FRAXを作ったのが、
そもそもの初めに「骨減少症」を病気として扱うアイデアを出したWHOの委員会だということ。
しかも、その委員会には、
1994年に初めて30歳女性の正常骨密度を定義した製薬会社から資金が提供されている。
FRAXの計算式は明かされておらず、外部の研究者によって検証するすべがない。
家族の病歴など骨密度以外の要因をカウントする点は評価できるものの
ビタミンD不足や運動不足、骨が脆くなるリスクのある抗てんかん薬や抗ウツ薬の服用は カウントされていないなどの欠陥がある。
(抗うつ薬には骨密度を下げる副作用があったんですね。知りませんでした。
じゃぁ、女性の更年期治療で、骨減少症治療薬と抗ウツ薬と一緒に処方されると、 それは効果が相殺されているってことになるんでしょうか)
米国のFRAXガイドラインでは
今後10年間に股関節の骨折が起きる確率が3%を超える場合または 股関節、脊柱、肩、手首で骨折が起きる確立の合計が20%を超える場合に 薬物治療の目安としているが、
ある医師に言わせると、
心臓病の治療の目安は今後10年で心臓発作が起きる確率が20%から30%になった時だから 心臓発作よりも股関節の骨折の方が重大な事態だとでもいうのか、と。
(これは、まぁ、治療薬の副作用のインパクトが圧倒的に違うから、
ちょっと言いがかり的な感じもしますが、言わんとしていることは分かりやすいですね。
リスクさえ小さければ、確率をずらりと並べて人の恐怖をあおり、
薬物治療の対象となる病気を増やし続けていいのか、という問題提起だと思うので)
しかも、FRAXのガイドラインは国によって違っていて、
その理由は「国によって医療コストが違うから」。
またFRAX以前に、骨減少症で薬を飲ませることそのものに
効果よりも害の方が大きいとの批判もあって、
去年、British Medical Journalに 骨粗しょう症の薬の分析論文を書いた
Drl Alonso-Coelloの結論は、骨減少症の女性にはおおむね効果がなく飲む必要がない。
骨減少症で処方される薬には胃腸障害その他の副作用が知られている。
Merck社のFosamaxには
副作用で顎の骨が溶けた患者から何百もの訴訟が起きている。
そもそも、30歳の女性の正常骨密度を定義して、
それを基準に骨減少症を診断すること自体におかしな点があって、
人間の骨は加齢とともに減少するものなのだから、
30をかなり過ぎれば誰もが骨減少症の患者ということになる。 それは、ちょうど30歳以上の女性にシワができたから その人には「皮膚障害がある」と診断するようなものではないか、との批判も。
しかし、いまや世界中の医師らの診察室や薬局やショッピングモールやジムに
製薬会社のお金で骨密度測定器がせっせと設置されている。
そして、2003年以降、骨減少治療薬の年間売り上げは倍増して今や83億ドル。
「もちろん悪いのは医師らですが、
女性は治療に同意する前にリスクについて自分でちゃんと勉強した方がいい」と、ある医師。
30以上の女性にシワができたといって、
その人には「皮膚障害がある」と診断し薬を飲ませる……といったようなこと、 最近、予防医療という名目で実はあちこちで起きていませんかね、そういえば──?
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ちなみに、このエントリーを書くための検索過程で
医療コンサル企業の日本支社による2007年7月の 「骨減少症及び骨粗しょう症」についてのレポート概要ページを見つけたのですが、 そこに、以下のような記述が。
骨粗鬆症の有病者数の増加、著しく高い罹患率、死亡率、
および医療制度にかかるコストの認識が改善していることを考慮すると、 その予防と治療には相当なビジネスチャンスが存在する。 http://www.dresources.jp/servis/treatment/OsteopeniaOsteoporosis.html
最初は、「ビジネスチャンス」に目を奪われたのだけど、
次に「著しく高い罹患率」てな、
加齢によって起こる自然現象に病名をつければ、そりゃ、罹患率は著しく高いでしょうよ (そういえばオシッコが近くなるのも最近は病気らしいしね)……と思い、
さらに、そこで思ったのだけど、
「骨粗しょう症の死亡率」って、一体……?
骨粗しょう症と診断された高齢者が転んで骨折する
(もしかしたら、骨粗しょう症でない人でも骨折するような転倒状況だったかもしれないけど) ↓ 高齢者なので一気に身体を動かすことが難しくなり寝たきりになる ↓ 廃用性症候群が進み、体力低下 ↓ 何かの弾みに感染症を起こす ↓ 抵抗力がなくなっているので治療の甲斐なく死亡
例えば、こういう転機をたどると、
それは「骨粗しょう症の死亡率」としてカウントされるってこと?
(じゃぁ、オシッコが近くて夜中に起きて熟睡できにくくて注意力が低下している人が
たまたま交通事故に会ったら、それは「排尿障害の死亡率」にカウントされるのかな)
で、そういう牽強付会でもって宣伝されることによって
「骨粗しょう症ってな怖い病気なんだ、治療が必要なんだ、病院へ行かなくっちゃ」と 世間の人たちが考え始めることが、この人たちの言う、
「医療制度にかかるコストの認識が改善している」ということ──?
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