Crystal Lady 外伝 楊美龍と羅龍華の出会い その1
| 何かの音がする。ある程度は不規則に、ある程度は規則正しい音色で自分自身の脳裏に響いてくるのかもしれない。 |
| 「脳裏に響いてくるかもしれない」なんて表現は今の状況に相応しいものだろうと自分でも思う。普段は何気なく日常で聞きなれている、特になんて事はない音色だろう。 |
| いつもどこかで聞いている。決して「いつも」じゃないけれど、誰もが一度は聞いた事のある音色。音は音に違いないけれど状況によっては「音色」として聞きたい場合もあるはず。 |
| その時がまさに現在(いま)の状況だったとしたらどうなのさ。自分を取り巻いている現状を冷静に判断しなくちゃならない状況を醸し出している。 |
| 普段の生活でも「冷静に、冷静に」って自分に言いきかせている内心の自分の声。これに気がつく事があるけれど、今回も同じ状況。 |
| だけどさ、状況はそれ以上にすごく「変」。いつもは落ち着かなくても落ち着けなくても自然と身体は目的の場所へと移動することができる。 |
| 現在しなければならない仕事をこなすためにはどこに行って何をしなくちゃいけない、何てことを「心の拠り所」としていちいち再確認することはない。 |
| 「心の拠り所」、なにげなく心の中に浮かんだ表現だけど決して的外れなんかじゃないと思うよ。少なくとも今のあたしが、見たり、聴いたり、感じたりする周囲の状況を認識する限りにおいては、やっぱりさ、ちょっとやばいなぁ、どこで間違えたんだろう、なんて思ったりする訳じゃん。 |
| 間違い…確かに何かを間違えたんだろうけど、何がどうなっているんだかさっぱりわからない。じゃなくて、瞬間的に「やばい」って感じたけど、そういう感情を理解する前に自分の中に押し込んじまったから、余計に訳わからなくなってる。 |
| 全然訳わかんない場所で、とにかく人ごみをさけて、たぶんこれもビルディングって言うのかな…みたいな巨大な建物の路地裏の更に奥にある小さな裏庭みたいな場所に「逃げ込んだ」。 |
| 文字どおり周囲の状況が恐くて逃げた。周囲の人間の顔が恐い。恐ろしい。人は人なんだろうけど、今は自分の身の置き所が欲しい。本当にそんな感じだった。 |
To be continued
○つぶやき
| 長い間放っておいた小説の外伝です。肝心の本編はまだ書いていないのですが、その中で除々に集うキャラクターたちの過去を書いてみたいと思います(。・ω・。)。 |
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