武術の時代の日本人
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日本の武術を学ぶと。
武術の時代の日本に興味が出て来る。
現代の日本とその時代では異国のようにさえ感じる時がある。
外国の人から、こんな事を言われたりする。
日本人は諦めないね。
それで、僕はこんな風に答えたりする。
何となく何の根拠もなくこんな事を言う。(笑)
「日本人は米が主食の農耕民族だから。」
「長い年月農耕民族として生きてきたから。」
「春に種を蒔いて。」
「それが、実るまで待つ。」
「暑い夏に丁寧に世話をして。」
「秋まで待つ。」
「それが長い日本人の生活の根幹。」
「だから、のんびりと飽きずに物事に取り組める。」
「狩猟民族はのんびりしてられない。」
「ぱっと攻めて、駄目だったら諦める。」
「一気にやらないと狩は上手く行かない。」
「疲れてまだやってたら。」
「今度は獣にやられちゃう。」
武術の時代の事に興味があると、自然にその時代の情報がやって来る。
僕には面白い特技がある、勝手に知りたい事、やりたい事が来てくれる。
武術の時代には、農耕民族だった日本人。
その感性は現代とは違う。
その時代の日本人は、強さと上手さであれば。
上手さの方に惹かれている。
牛若丸と弁慶とか誰でも知ってる物語。
日本人は牛若丸のような強さを好んだ。
それは武術にも影響を与えているように僕は感じたりする。
日本は四季に恵まれ、豊かな水を持つ国。
日本人は豊かな自然の恵みを享受して生きてきた。
日本人は豊かな自然に感謝を抱き、同時に畏敬をも抱いていた。
だから、鎮守の守を作り、大自然を破壊しないように心掛けていた。
八百万の神とは日本人の、かつての心その物のような気がする。
大自然の総てに感謝し畏敬の念を持って日本人は生活してきた。
だから、豊かな自然の恵みを享受する一方
採り過ぎる事を慎んだ。
一方で、日本人は楽しむという事を慎む事と両立させていた。
慎むだけでは、つらくなる。
それでは長くは続かない。
夏に草を刈る、冬に備えて草を刈る事は当時は大切な作業。
草を刈る日は時間を決める。
太陽が登ったら始め、真上に来たらそこでやめる。
時間を決めて、決して採り過ぎない事を心掛け皆で守る。
決まった時間の中で、工夫して沢山上手に採る。
それを楽しんだりもした。
必要な量が集まれば、時間がまだあっても止める。
時には、まだ集まらない人の分も手伝ったりする。
決して必要のない分まで集める事はしない。
太陽が真上に来たら仕事は終わり。
それから、祭りの準備をする。
夜には皆が集まって楽しい祭りをする。
夜の祭りは楽しみな時間。
楽しみな時間の前には、人は優しくなったりする。
だから、欲張って採り過ぎる事はしないし。
作業が早く終われば、遅い人の手伝いもする。
そうすれば、祭りの時間に楽しさが大きくなる。
祭の夜に手伝った同士で話に花が咲いたりする。
一人だけ欲張ってたら祭りの時間に仲間がいなくなる。
武術の時代の日本人は、素晴らしい時間の中で暮らしていた。
欲張らない事、人の事を考える事が当時の美徳。
そして、欲張らない分、工夫をする事が人々の喜びだった。
質素であり、それでいて豊かな暮らしこそが
武術の時代の日本人の世界。
武術の鍛錬もその時代の価値観を
感じながらやってみると面白い。
欲張って出来ない事はやらない。
自分の身体が使える範囲で上手に使う。
使える大きさよりも、いかに上手に自由に使えるか。
丁寧に自分の身体と向き合いながら。
身体を磨き上げ可能性を広げる。
技は綺麗に使い、上手さを至上とする。
そんな風に向き合って鍛錬すると、懐かしい不思議な感じがしたりする。
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