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パタン美術館でまず出迎えてくれるのは、展示室のある2階への階段の壁面に飾られた古い方杖彫刻。
右はカタログによれば、インドの二大叙事詩の一つ「マハーバーラタ」のパンダヴァ一族五王子の一人 ビマセン(ビーマ)で、ネパールでは現世利益の神として崇められてたらしい。これも例(パナウティその2参照)によって “シェ〜” のポーズ。それにしても、古木の木目と造形の相乗効果が美しい。広隆寺弥勒半跏思惟像を国宝第一号に頂く日本人ならグッとくるはず。
上部の欠けた中央の写真は、シヴァ(向かって左半身)とヴィシュヌ(右半身)を合成した“ハリハラ”。腕が欠損しているのでわかりにくいが、頭部が右半分は豪華な宝冠なのに、左半分は宝冠越しに髻(もとどり=高く結い上げた髪)が見えていたり、足下にそれぞれの乗物であるナンディン(左の牡牛)とガルーダ(右の半鳥半人)が小さく彫られているのでわかる。ハリハラはクメール(カンボジア)彫刻でも、ポピュラーな神像。
左はかなりおどろおどろしい。カタログには "mythical pair" とだけあるのでよくわかってないのだろう。ヤクシャ(夜叉)のような精霊信仰の鬼神の形象化のようだ。
これらパタンの古い方杖は、古木となった今では、日本の霊木信仰を思わせる趣きがある。
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