ラビット・ホラー3D★★★☆引き替えに失った声
監督 清水崇 出演 満島ひかり(キリコ) 香川照之(公平) 大森南朋 緒川たまき 澁谷武尊(大悟) [ 2011年9月17日公開 ] ジャンル ホラー 製作年 2011年 製作国 日本 配給 ファントム・フィルム Jホラーブームの立役者であり、ヴェネチア国際映画祭の3D映画部門で審査委員長を務めた清水崇監督が、パナソニックが開発した世界初の「一体型二眼式カメラ」で撮影し、今までになかった画期的な超立体的3D映像を実現させたファンタジー・ホラー。画面の奥まで広がる世界、さらに物体が目の前に飛び出す映像の洪水は、スリリングな映像アトラクションと言えよう。撮影監督として、ウォン・カーワイ作品などで知られる世界的なカメラマン、クリストファー・ドイルを迎えたのも大きな話題。ヒロインを演じる満島ひかりの、セリフなしの熱演ぶりは要注目。さらに脇を固める香川照之、大森南朋、緒川たまきらの一癖ある役どころにも注目したい。 口がきけないキリコ(満島ひかり)の弟、大悟(澁谷武尊)はある日、校庭でかわいがっていたウサギを叩き殺してしまう。その晩、大悟は失踪してしまう。しかしキリコの父・公平(香川照之)はそのことに触れず無口になってしまう。キリコは我が家の押し入れの向こう側に何者かが存在していることを感じる。そしてそこに弟がいることも……。 (gooより) ヒロイン・キリコは口がきけない。だが耳は聞こえるようだ。どうも生まれつきではなく、何かが原因でそれ以降しゃべれなくなってしまったようだ。だからホラーではあるが、ヒロインがやたらギャーギャー喚くことはない。叫び声があげられないことは、助けを呼べないということであり、それはそれで主人公は更なる恐怖と闘わねばならない。 キリコを演じるのは絶好調の満島ひかり。何かとても痩せたような気がするのだが、どうだろう?謎のウサギに襲われる弟の大悟(澁谷武尊)を守ろうと、恐怖と闘いながらも懸命に奔走する姿には応援したくなる。何せ父親・公平(香川照之)が全く役に立たない。最初の妻も、後妻も立て続けに亡くしたショックから立ち直れず、絵本作りの世界に没頭してしまっている。 この公平の作っているのが飛び出す絵本というのがまた3D向きではある。今作の3Dはとても奥行き感があって効果的だったと思う。キリコと大悟が3D映画を観に行くのだが、それをまた観客が3Dで見ているという二重構造も面白い。この3D映画が、同じ清水崇監督の『'戦慄迷宮3D』だというから更に手が込んでくる。僕は未見なのだが『戦慄迷宮』の中でも、ウサギのぬいぐるみが登場してくるということになる。そして映画館から飛び出してくるそのウサギのぬいぐるみが、本当に飛び出して見えるから、楽しくなってしまう。雨が降り出して、ストップモーションで雫が宙に浮いている3Dもとても幻想的であった。 さて、この映画はホラーである。しかし、ホラーとしてはそれほど怖くはなかった。怖くなかったからと言ってつまらないかと問われれば、これが結構面白かったのだ。何せ襲ってくるのがウサギなので、怖いというより可愛いから困る。着ぐるみの大きな白ウサギが追いかけてきても、やっぱねぇ…。しかし、キリコがしゃべれなくなってしまった事件の謎や、母親の死の原因、大悟の失踪等々、謎解きの面白さや先の読めない展開が映画を面白くしている。 大悟は瀕死の白ウサギを安楽死させてしまうのだが、この事件の真実が明らかにされる時、キリコは新たな恐怖に襲われることになる。そういえば、図書室で子供達がある陰口を叩くのだが、この陰口の矛先について違和感があった。しかし、それさえも大いなる伏線であったとは、恐れ入った。白ウサギを追いかけるキリコは『不思議の国のアリス』か。 公平の作っている飛び出す絵本は『人魚姫』。人魚姫は声を失う代わりに人間の足を得る。公平は嘆く。「キリコは声を失う代わりに何を得たのか」。そして人魚姫の物語が、キリコをある呪縛へと導いてしまう。アリスと人魚姫のお話を巧みにブレンドして換骨奪胎したのがこの映画と言えるだろう。 この映画で怖かったのは、棺桶に閉じ込められるイメージだ。閉所恐怖症である僕はこれが一番怖い。生きながら焼かれてしまう恐怖に、僕の精神はズタズタにされそうになる。これはもう考えてはいけない。誰か、助けてぇ〜! 『不思議の国のアリス』の続編、『鏡の国のアリス』では、赤の女王の夢か、アリスの夢か判断がつかなくなる。もしかしてこの映画のエンディングも、そんな迷宮の世界の入り口になるのだろうか。そういえば、映画の中でもある人物視点での描写があるが、これについても疑問が浮かぶ。これは一体何を意味するのか。僕の中ではまだ謎が解けず、どうも迷宮入りしそうで、それが怖い。 |
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「戦慄迷宮」は見たのですがクソ面白くない映画でしたwですが、この映画では効果的に使われてましたね〜ホントにウサギが飛び出して手が届きそうでした、ウサギの毛や雨やいろんなものが飛び出して来て3D効果がよかったですね〜
ただ、ホラーなのに怖くないし、緒川たまきお母さんがもっと出ればよかったけど、、香川さんが納戸で荷物を見てる時、後ろに立つ所はゾッとしました、途中でいろいろ読めちゃったけど、面白かったです
記事書いたらドラバしにきます^^
2011/9/20(火) 午前 7:22
くらげさん
あははは、『戦慄迷宮』クソがつくほどつまらなかったですか。僕は観てないんですが、観なくても良さそうですね。この『ラビットホラー』との関連性に興味がありましたが…。
3Dはカメラを日本で最新型を作ったみたいですね。奥行きばかりでなく、飛び出しも効果があったと思います。
それにしてもホラーなのに、あんまり恐くなかったのがどうなんでしょうねぇ。
後ろに立たれると、やっぱ恐いんですけど。
2011/9/20(火) 午後 0:22
TBしにきましたぁ〜〜
飛び出し感だけを追求したんでしょうかね?
もっと怖さを出して欲しかったですね、ホラーと銘打ってるんだし、
志村後ろ!!が怖いですねw
2011/9/20(火) 午後 10:31
くらげさん
お帰りなさい♪
はい、これはパナソニックで開発したカメラを使って、飛び出し感と奥行き感、両方味わえる3Dを追求したので、怖さは二の次になってしまいました。
志村後ろ、は怖かったですね。
ババンババンバンバン♪
2011/9/20(火) 午後 11:38
ぞくっとするような映像が少ない分、精神的な恐怖がわきあがってきました。
特にラストは意外で、いちばん怖いのは、いちばん役に立たなかった人なのか?
とか、いろいろ考えると夜も眠れません(笑)。ただ、あの着ぐるみは怖くないです。
でも僕もあのうさぎのぬいぐるみに手を伸ばしそうになりました(汗)♪。
2011/10/2(日) 午前 1:00
ふぁろうさん
そうですね、映像的には怖くなかったのですが、心理的な怖さはあったと思います。
あの着ぐるみはとてもかわいくて仕方ありませんでした。
何か楽しくなっちゃったりして…。
2011/10/2(日) 午後 11:46
ホラーだけど、怖さはあまりない作品でしたね。
前半の、不自然なシーンは、伏線になってましたが、
3Dの出来が素晴らしく、邦画ではがっかりさせられる、作品が多かったですが、これからは、邦画の3D作品も期待できるかも知れないですね
2011/10/3(月) 午後 10:54 [ ティルク ]
ティルクさん
タイトルにホラーがついている割には、怖くなかったですね。
ラビットとホラーのミスマッチ感のギャップ狙いだったでしょうか。
それでも3D作品としては、素晴らしかったと思います。
2011/10/3(月) 午後 11:02