猿の惑星:創世記(ジェネシス)★★★☆NO!!!
監督 ルパート・ワイアット
出演 ジェームズ・フランコ(Will Rodman) フリーダ・ピント(Caroline Aranha)
ジョン・リスゴー(Charles Rodman) ブライアン・コックス(John Landon)
トム・フェルトン(Dodge Landon)
[ 2011年10月7日公開 ]
ジャンル ドラマ
製作年 2011年
製作国 アメリカ
配給 20世紀フォックス映画
上映時間 106分
1968年に発表され、全5作のシリーズとなった「猿の惑星」シリーズ。このシリーズの原点を描いたのが、本作『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』だ。虐げられてきた弱者が、知恵と力を得て、自らを虐げてきた強者たちに復讐を挑む姿を、エモーショナルに描き出す。本作のキーキャラクターである天才チンパンジー、シーザーにエモーション・キャプチャーの技術で命を吹き込んだのは「LOTR」シリーズのゴラム役で知られるアンディ・サーキス。人間への怒り、父親からの自立、王者としての孤独などの感情を、表情や動作で見事に表現している。この人気シリーズの原点に現代の最新技術を利用して果敢に挑んだのは、本作がメジャー・デビューとなるルパート・ワイアット監督。
サンフランシスコの製薬会社研究所に勤める神経化学者ウィル(ジェームズ・フランコ)が実験用に観察していた一匹のチンパンジーに驚くべき知能が示された。そのチンパンジーには開発中のアルツハイマー病の新薬が投与されていたが、突如暴れ出し、警備員に射殺されてしまう。だがそのチンパンジーは妊娠しており、ウィルは生まれたばかりの赤ん坊猿を自宅に連れ帰り“シーザー”と名付けて育てることにする。3年後、ウィルのもとですくすくと育ったシーザーは、家の中を縦横無尽に駆け回るようになった。ウィルとシーザーとの間には強い絆が生まれており、同時に母親のチンパンジーの特殊な遺伝子を受け継いだ彼は、類いまれな“知性”を発揮し始めていく。新薬が脳を活性化させる効果を確信したウィルは、研究所から持ち出したその薬をアルツハイマー病の父・チャールズに投与、すると翌朝、彼はそれまで悪化していた病状が嘘のように生気を取り戻す。5年後。ウィルは動物園の獣医キャロライン(フリーダ・ピント)と相思相愛の仲になり、体長5フィートにもなったシーザーは、より複雑で多様な感情を表すようになっていた。そんな折、チャールズが再び病状悪化の兆候を示し、隣人とのトラブルを引き起こす。その様子を屋根裏部屋から目撃したシーザーは、チャ−ルズを助けようとしてその隣人を傷つけてしまい、霊長類保護施設に入れられる。檻に閉ざされた施設で、シーザーを待ち受けていたのは飼育長の陰湿な虐待だった。その一方で、なかなか施設内の猿のコミュニティに溶け込めずにいたシーザーは、チンパンジーの群れを率いるボスとの争いに勝利を収め、全ての猿たちをひとつのグループにまとめ上げていく。その頃、ウィルはより強力に改良した新薬の実験を行うが、猿への投与中に薬を浴びたウィルの同僚が原因不明の体調不良を訴えた後、夥しく出血、謎の死をとげる。ウィルは施設を訪れるが、シーザーはウィルが差しのべる手を拒絶。知性に目覚め、人間の愚かさに失望し、ウィルさえも想像できない驚異的な進化を遂げたシーザーは、このときすでにある決意を固めていた。(gooより)
チンパンジーの名前がシーザーだったり、コーネリアスならぬコーネリアという猿が登場したり、TV画面にチャールトン・ヘストンらしき人物が映っていたりと、名作『猿の惑星』へのオマージュに満ちた作品ではあるが、前シリーズとは別のお話だ。オリジナルではシーザーはジーラとコーネリアスの子供だから、その時点で既に別のストーリーなのだ。 今作では猿がいかにして高い知能を手にしてしまったか、そしてどのように人間と対立していったかが描かれていく。元々はアルツハイマーの父親を治そうとする若き神経化学者ウィル(ジェームズ・フランコ)の研究に端を発している。これは現代社会が抱える大問題なので、とても巧みな導入部だと思う。 主人公はウィルというよりシーザーであろう。暴力的な隣人、利益の為には何でもありの企業、虐待する飼育員、力で抑え込もうとする権力組織の人間達。それに対してチンパンジーのシーザーは、必要以上な暴力は振るわず、知力で勝負を挑む。双方の被害を最小限に留めるべく奔走するのだが、降りかかる火の粉は払わねばならない。映画的に面白くしなければならないので、追い詰められて仕方なく闘わねばならない方向に誘導していく脚本が巧い。戦いの見せ場はゴリラや他の猿に譲って、シーザーの好感度を上げることに成功している。観ていていつの間にか猿を応援してしまう自分がいた。こちらは人間なのに、人間の嫌な部分ばかり見せられるので、つい猿たちに感情移入してしまうのだ。 人間達のキャラが暴力的に明快過ぎる気はする。隣人は家に猿が突然進入したり、ボケ老人に車を壊されたりしているのだから、実は被害者なのでやや気の毒。猿を虐待する飼育員は典型的な悪役キャラで、隣人同様人物造形が薄過ぎる。ウィルの上司もかなり単純な人物で分かり易過ぎる。人間側にこれだけ悪役を配したのは、観客が猿の味方をするようにという作り手の思惑で、こちらもついその手に乗せられてしまった訳だ。 悪人ばかりの人間達の中で、善人の役回りがウィルとアルツハイマーの父チャールズ(ジョン・リスゴー)、そして動物園の獣医キャロライン(フリーダ・ピント)ということになる。シーザーは愛情溢れる家庭に育ったので、情緒面でも安定していて、人格者ならぬ猿格者のリーダーの素養を持つサルとして成長していったのだろう。 人間が薄い分、シーザーを始めとするサルたちの方が、キャラに厚みを感じる。オラウータンはサーカスにいた苦労猿だし、ゴリラもただの暴れん坊ではない。そんなサルたちの豊かな表情を表現したCGが素晴らしい。首を締め付けられることに不快感を表すシーザーの演技?が素晴らしい。ウィルに決別の意思を表すシーンや、終盤の対面シーンは実に情感溢れて見事である。 さて、物語は人類への不安の種を暗示させて終了する。『猿の惑星』というくらいだから、人類が追いやられる展開は大前提である。これからサル社会が拡大していく様子を、若き俊英ルパート・ワイアット監督は続編として描くつもりだろうか。今作がとても面白かっただけに、素直に期待したい。 |
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2011/10/25(火) 午後 6:01 [ ほし★とママのめたぼうな日々♪ ]





あの第一作が観たくて〜確か録画した何かが残っていないか家中探しましたが発掘できず アマゾン中古DVDを注文してしまいました(^_^.)それにしても シーザーがんばれの 悪い人間くたばれの展開、乗せられました。続編に期待ですねぇ(^^♪
2011/10/12(水) 午前 8:30
たんたん先輩
第一作が観たいですねぇ。
あ、中古を買ってしまいますか。
僕はレンタルにしておきますよ(笑)。
これはシーザーがヒーローの映画でしたね。
続編も是非観たいです。
2011/10/12(水) 午後 0:19
Swanさん
敢えて人間達を愚かに薄っぺらに描いたのかもしれませんが、その分猿たちに感情移入出来るようになっていました。
シーザーはリーダーの風格抜群ですね。
オリジナル同様、続編も楽しみです。
2011/10/12(水) 午後 9:34
そうそう、人間たちがあまりにひどいので、どうしても猿を応援したくなりますよね。
ホント、シーザーは賢くて猿格者のリーダーでしたよね〜
1作目をもう一度じっくり見直したくなりました。
続編も楽しみです。
TB&ポチポチでーす!
2011/10/12(水) 午後 9:35
あ、書き直してたらコメが逆になっちゃいました。失礼しました〜m(__)m
2011/10/12(水) 午後 9:36
Swanさん
ポチポチありがとうございます。
リアルタイムコメント合戦でしたね(笑)。
同じ時間にやりとりしてるのって、何だか不思議ですね♪
2011/10/12(水) 午後 10:05
オリジナル未見なんです。観たくなりました。
2011/10/12(水) 午後 10:52
アメブロのブックマークに登録させてもらったので、時々お邪魔しますね。
2011/10/12(水) 午後 10:59
もっさん
オリジナルのシリーズは、当時はかなり衝撃的でした。
全五作で話がループになる展開はお見事です。
2011/10/12(水) 午後 11:48
もっさん
ありがとうございます。
そちらを登録するにはどうしたらいいのかな?
僕がそちらにコメントしようとすると、何故か日本語入力ができなくなってしまうのですよ。
少々お待ちくださいね。
2011/10/13(木) 午後 0:22
人間が愚かで薄っぺらいのは、そう言う演出と思って観ていました。
シーザーたちが知能だけではなく、感情までも豊かな様子に
前日譚と言うより、本作自体が「猿の惑星」だと感じながら観ていました。
2011/10/25(火) 午後 6:00 [ ほし★ママ ]
ほし★ママさん
映画で描かれている人間像を見ると、この地球の未来を猿に任せたくなってしまいますね(笑)。
これはオリジナルとはまた別の「猿の惑星」ですね。
2011/10/25(火) 午後 11:11