ゼラチンシルバーLOVE★宮沢りえにもっとエロティシズムを
カテゴリ ドラマ 製作年 2008年 製作国 日本 時間 87分 公式サイト www.silver-love.com/ 公開日 2009-03-07〜 監督 操上和美 出演 永瀬正敏 宮沢りえ 天海祐希 役所広司 運河を隔てた家に暮らす女をビデオカメラで盗撮する男。女はひとり本を読み時に涙を流し、ゆで卵を食べ、外出し再び戻ってくる。男は撮影済みのテープを依頼人に渡し、監視の目的と女の正体を尋ねてみるが、返ってきたのは「詮索は得になりませんよ」という警告ともとれる答えだった。得たいの知れない魅力に抗えず、男は思わず女の跡をつけてしまう。いつしか男の行動は依頼された仕事の領域を逸脱して行く。 ベテラン写真家・操上和美、満を持しての映画監督デビュー作は、ファインダー越しに被写体を見つめ続けることで芽生える欲望のドラマだ。砂漠に棲息し、太陽に焼かれ一瞬のうちに蒸発してしまう虫オニマクリスプラナに着想を得たというオリジナル・ストーリーは、生き物としての本能によって突き動かされ、我を忘れるほどの恍惚の境地に至る男の姿を追う。演じるのは、滅び行くものに魅せられた“見る男”に永瀬正敏、ゆで卵の食べっぷりもセクシーな“見られる女”に宮沢りえ。演技陣の色気を存分に引き出し、セリフを極力排して、凝った映像と音で観る者をミステリアスでエロチックな世界へ誘う手腕はさすがだ。主題歌は井上陽水。 (映画生活より)
久々に最後まで観るのが、苦痛な映画だった。
監督は有名な写真家らしいが、写真を撮っているつもりで映画を撮られても困る。
冒頭から、とにかくカメラは動きが鈍い。被写体をずっと撮り続けている。観客の退屈など、まるで想像も出来ないようだ。意味不明のアップも多い。監督はきっと心の中で連写ボタンでも押しているのだろう。写真ならたくさんの中の一枚位は良い画が撮れるだろうが、繋がった映像となると、そんな一瞬を気付けと言う方が無理だ。
物語性も乏しい。本当に物語がないのか、映像でそれが伝えられなかったのか。ほとんど会話がないので、バーでの天海祐希と永瀬正敏とのかっこつけた会話が空回りしてしまう。そのセリフに納得するだけの要素が、この映画からは見出せないのだ。
普通、覗きというと、かなりエロチックな意味合いが予想されるし、この映画の宣伝文句でもエロチックを謳ってはいるが、残念ながら宮沢りえは細過ぎて、ファンの方には申し訳ないが、僕には少しもソレが感じられない。年齢的にも、どアップにはかなりきついものがある。
何度も何度もゆで卵を食べるその姿に、主人公はすっかり魅せられてしまうようなのだが、どこがいいのだろうか。わざわざ半熟にして、黄身がトロリというのを狙ったようだが、ちょっと間違うとただ汚いだけだ。
カビなどを撮影する主人公は、自分の美しいと思うものを撮っているだけだと言うが、結局それを見ている人から共感を得られなければ、ただの偏屈な人間の独りよがりに過ぎない。
そういう作品だったということだろう。
|


