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『はじめてのキャンプ』

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 パパの友だち一家がこの夏休みに はじめてキャンプに行くそうです。その家の小さな男の子にとってはドキドキワクワクの体験になることでしょう!我が家の双子たちがはじめてキャンプに行った10年ほど前を思い出し、何とも言えず懐かしい気持ちになりました。

 我が家がはじめてキャンプに行く前に、たまたま本屋さんで見つけて買ったのが、

  『はじめてのキャンプ』
     林 明子さく・え

であります。パパの友人一家に誘われて はじめてキャンプに行くあたしたちは ほんとにドキドキワクワク! 何を持って行けばいいのか?食事はどうするのか?子どもが体調悪くなったら?温泉もあるの??などなど、わからないことだらけ。キャンプ大先輩の友人一家に いろいろ教えてもらって、また、正しいキャンパーの心得なども指導していただき、その後のキャンプへのいいスタートが切れました。


 この絵本は、先日ご紹介した『こんとあき』と同じ作者のものですが、絵のタッチは全く違いまして、墨線でサラサラっと描かれたところに 部分的にさし色をした 軽快な絵になっています。

 ちっちゃい女の子「なほちゃん」は大きい子たちのキャンプに連れて行ってもらいたいのですが、「ちっちゃいこは おもいにもつをもってあるけないし、」「ちっちゃいこは すぐなくし、」「ちっちゃいこは ごはんをたく まきをあつめられないし、」「ちっちゃいこは よる、くらいとこわがるから だーめ!」っと大きい子たちに反対されます。「わたし、おもいにもつ もってあるけるし、ぜったい なかない! ごはんをたくまきだって あつめられるし、くらくなっても こわがらない!」となほちゃん。引率のおばさんに、「じゃ、くらいそとに ひとりで おしっこにいける?」っと」聞かれると、少し不安そうに「わたし、くらいそとに ひとりで おしっこに いける!」と言いました。これで なほちゃんは キャンプへ行けることになりました。さあ、はじめてのキャンプに出発です!


 我が家のキャンプデビューは「ちっちゃいなほちゃん」のような超初心者の状態で、「大きい子たち」みたいな友人一家に連れられて、突然の激しい雷雨にあったりして とんでもないスタートとなりましたが、最初から過酷な体験ができ、また その時の対処の仕方などをしっかり教えてもらうことができ、後のキャンプに大いに役立ちました。
 友人一家には3人の子どもがいて、うちの双子をとてもよく面倒みてくれて、ポットン便所も大丈夫、クモやらゲジゲジがいてもキャーキャー言わない正しいキャンプっ子になりました。
 それから何度もこの友人一家と 楽しいキャンプに行きましたが、今では 大きな子は大学生となり、うちの双子も中学生になって、キャンプを卒業した状態になりました。
 川遊び、バーベキュー、釣り、温泉、スイカを川で冷やしたり、花火、満天の星、セミの羽化を見たり、肝試し、トランプ、爽やかな朝、夜のトイレ・・・・、小さい汗だらけのキラキラした子ども達の顔、そしてよく飲み、よく食べた大人達、懐かしく楽しい思い出であります。

 もうすぐはじめてのキャンプへ行く パパの友人一家にとって、楽しいキャンプになりますように!気をつけて いってらっしゃい!!!

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『こんとあき』

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 夏休みになりまして、何だか忙しい毎日であります。で、そんな夏休みにおすすめしたい絵本の中から選んだ1冊は・・・、

  『こんとあき』
     林明子さく

であります。「全国学校図書館協議会選定 必読図書」とかいうのになっておりますので、ご存じの方もかなり多い有名な絵本であります。

 夏休みに親子で読むのにいいなあっと思うのですが、登場人物の服装を見ると、夏の話ではないようです。


 おばあちゃんに 赤ちゃんのおもりを頼まれて、「さきゅうまち」からやってきた ぬいぐるみのきつね「こん」、まだ生まれぬ赤ちゃんを待っておりました。そして生まれたのが「あき」、かわいい女の子です。「こん」と遊ぶのが大好きな「あき」はだんだん大きくなりました。ところが、「こん」はだんだん古くなり、とうとう腕がほころびてしまいます。そして 二人は「さきゅうまち」のおばあちゃんのところへ、なおしてもらいに行くことにしたのです。しっかりものの「こん」と、小さな「あき」のドキドキでワクワクの二人旅。汽車の中では、「こん」がお弁当を買いに行ったまま帰ってこなかったり、砂丘では犬に「こん」が連れ去られたりしますが、二人は力を合わせ、そして、そんな出来事を通して成長した「あき」が最後は「こん」を助けて、無事におばあちゃんの家にたどり着くのであります。

 温かく、素晴らしいデッサン力で描きあげられた絵は、とても魅力的に 物語の世界、登場人物を表現しています。身近に小さな子がいる人なら、この絵の素晴らしさがいっそう心に響くことでしょう。手足の動きや顔の表情、ひとつひとつが愛おしく感じられます。

 「こん」はどんな困難な時にでも、「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と言います。きっと この物語に描かれていない時間すべてにおいて、「こん」は「あき」をいつも「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と励ましてきたのでしょう。そのあたたかさ、強さ、大きさが、あたしがこの絵本の中で一番好きなところであります。人は わかっていてもなかなか大きく強くなれません。特に、子育てをしている中で、母として明るく強く大きくいたい、と思うことが多いのですが、かなりな努力が必要であります。

 我が家では、3年近く前にパパが大きな病気をしてから、何度か困難な場面がありましたが、みんなで明るく乗り切れたのは、病気であるパパが常に「だいじょうぶ、だいじょうぶ」とあたしや子ども達に言い続けてくれたからであります。それはなかなか出来ることではないと思います。その時から、「だいじょうぶ、だいじょうぶ」は我が家の合い言葉になりました。

 「こん」の大きな愛の心に包まれて、いつのまにかやさしくたくましく育った「あき」の姿を物語の最後で見る事ができるのもこの絵本の素晴らしいところであります。そして、おばあちゃんの温かいこと! 「田舎→おばあちゃん→大好き!」という気持ちがモクモクとわき上がるので、夏休みに読むのにピッタリ!と思うのであります。

 砂丘というと、美大の卒業制作のために浜松の中田島砂丘にスケッチに行ったのが思い出であります。年末に中国地方の実家に帰省する途中で新幹線を降り、バスに乗って行きました。真冬の、それも霧雨降る日に 砂丘に行く人はいないようで、バスにはあたし一人でした。で、バスを降りて、重い荷物と大きなスケッチブックをかついで 砂丘をザクザク歩きました。砂に足がもぐるので歩くのが大変でした。ずいぶん歩いたところで振り返ると、灰色の空と砂、そこにあたしの足跡だけ・・・。すごくきれいで感動しました。怖いぐらいの独りぼっちの空間・・・。遠くに波の音。カラスが一羽。

 近年、砂丘が緑化してしまっているとニュースで言っておりました。3年ほど前に小さな砂丘に家族で行ったのですが、木や草がたくさん生えていて、「砂丘」ではなくなってしまっていました・・・。人間は年とると枯れていくのに、砂丘はだんだん緑化するのね・・・。また、真冬のだれもいない大きな砂丘に行ってみたいと思います。『こんとあき』が大好きな二人の娘達にも あのきれいで大きい砂丘を見せてあげたいと思います。




 

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『あすは きっと』

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 今日は朝からシトシト雨降りであります。我が家の畑ガーデンのためにはありがたい雨だし、雨水タンクに水もたまるのでルンルンなはずなのですが、晴れがいいなあっとも思うのであります。「明日はきっと晴れるよね」っと期待しながら選んだ一冊は・・・、

 『あすは きっと』
    ぶん ドリス・シュワーリン
    え カレン・ガンダーシーマー
    やく 木島 始

 この絵本、表紙の装丁などは本当に地味でありますが、描かれている子ども達の表情やしぐさなどすべてが愛情溢れるやさしいタッチで描かれております。愛情を持って「小さな子ども」というものを心の目で観てきた人でないと このような絵は描けないだろうと思います。好きです。
 お話は、「今日」の「今」からはじまります。カーテンを開けて真っ暗な外を見ているひとりの子ども。
 <そとは くらいのかな?>
 <うん、いまは よる!>

 そして、
 <目をさまして 「おはよう!」っていうと、もう そのときが、あす。>

 「『あす』は今日できなかったことがいっぱいできるし、いろんなところにでかけたり、あたらしい何かをしたり、あたらしい友だちに会えたりできるんだ」と この絵本は語りかけてくれます。そして「『あす』は、なにからなにまで、ずっと今日よりよくなるし、朝から夜までにこにこ笑っていられるかもしれないよ」と続けます。そして、「さあ きみの きょうという日と、あすという日のために、キスを いっぱい あげよう。ぜんぶ きみのために!」と結びます。
 ドリス・シュワーリンが孫のベンジャミンのために書いたこの文章は その「あす」「未来」に幸せがたくさんあるように、困難があっても 乗り越えていけるように 心から願っているという気持ちが とてもよく伝わります。このやさしい文章を 子ども達に心をこめて読んであげることは、どんなに素晴らしいことでしょう!

 あたしは、娘達が4歳の頃にこの絵本に出会いました。心をこめて読みました。娘達が小さい頃に、こういう絵本に出会えたことに感謝しています。子どもというものを育てる機会を与えられた時、その子どもが立派な大人になるために、心も体も大きくしようとまわりの大人は頑張るのです。そして、伝えたいいろいろなことをどうにかわかりやすく伝えようとするのです。でも、なかなか うまく表せなかったりで苦労もします。そんな時に、とてもよい力となるものの一つが絵本だと思います。少しずつでも伝えていきたいと、今もこれからも頑張ろうと思います。そして、40半ばのあたしに、今でもいろいろなことを伝えてくれようとしている両親に 感謝しております。心からありがとうございます。

 っと しみじみ思うあたしなのですが、昨晩は大変でありました。夜の10時すぎに双子2が何やら不穏な動きを見せまして、「?」っと思ったら、「明日 数学のノート提出なんだ」っと目がうつろ。よくよく聞いてみたら、数学は毎時間先生が作ったプリントを使って授業をし、一枚終わる度にノートにそれを貼付けて、復習など書き加え、感想なども書いておかねばならなかったとのこと。それをやっておらぬ、とのこと。「いったいいつからやっていないの?」っと尋ねると・・・入学してから一度もやっておらぬとの衝撃の事実・・・。「今日やらなければいけないことを 一日延ばしにしちゃいけない、今日習った事は今日理解しよう」っと話し、伝えてきたはずなのに・・・、何も伝わってなかったんじゃん・・・っと ビックリ、ガックリ、カッカした あたしであります・・・。無数のプリントを前に、うなだれる双子2を叱咤激励。しばらくやってから「明日やるから・・・」と半べそ、投げやりな娘、「明日出すんでしょ!?もう明日はないの!!!」と激怒するあたし・・・。12時すぎまでかかりました。どうにかできた「ノート」は、プリントの順番もバラバラ、ノリのあとも生々しい、いかにも「あわてて一夜漬けで作りました!」という代物・・・。
 先週 はじめての中間テストを終えたばかりの娘。せめて 中間の前に気付いて やってほしかったよ・・・。『あすは きっと』を読んで育てた娘であります・・・。今日やるべきことをやるのが明日ではなく、今日よりよくなる、よくするのが明日なんだよ。頼みますね・・・。ふぅ〜・・・。




 

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『きょうは みんなで クマがりだ』

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 シトシトと、雨の一日が終わろうとしている夕方、外出から帰ったら「関東地方が梅雨入り」っとのニュース。・・・あ〜あ、とうとう梅雨かぁ・・・。っと ちょっとげんなりした気分を振り払うために楽しい一冊を選んでみました!

 『きょうは みんなで クマがりだ』
   マイケル・ローゼン 再話
   ヘレン・オクセンバリー 絵
   山口文生 訳

 子どもたちのあそび歌がもとになっているというこのお話の主人公は、お父さんとお母さん(と思います、まさか大きいお姉ちゃん?というくらい若く見えますが・・・)、お姉ちゃん、弟、小さい赤ちゃん、そして犬の 一家5人と一匹。「きょうは みんなで クマがりだ。つかまえるのは でかいやつ。そらは すっかり はれてるし こわくなんか あるもんか!」っと 元気よくクマがりに出かけます。まず、でかける目的が「クマがり」ってのが 威勢がよくて面白い!途中で草原があったり、川があったり、ぬかるみがあったりしても、「とおりぬけるしか ないようだ!」っとガンガン進んでいく一家。くつも脱ぐし、スカートが濡れないようにまくりあげてパンツまで見えちゃってる!軽装なのに吹雪の中もズンズン進んでいきます。すごいパワーです!そして見つけた「ほらあな」。中にグングン入っていくと・・・、見つけた!!大きなクマを!さぁ!いよいよクマがり!か・・・!?続きは読んでのお楽しみ!

 白黒のページとカラーのページが効果的に使われていて、言葉のリズムも面白い!読み終わったら、お父さんお母さん兄弟を誘って、ペットやお気に入りのぬいぐるみも引き連れて「クマがり」に出かけるぞ!!っと張り切る子ども達がきっといることでしょう。

 「きょうは みんなで クマがりだ。つかまえるのは でかいやつ。そらは すっかり はれてるし こわくなんか あるもんか!」「おやぁ! あめだ! しとしと びちょびちょ つゆのあめ。うえを こえては いかれない。したを くぐっても いかれない。 こまったぞ! とおりぬけるしか ないようだ!」
 さあさあ、ジトジトの梅雨なんか吹っ飛ばして、みんなで「クマがり」っといきましょうか!

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『みんなのかお』

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 今日ご紹介するのは、とってもお気に入りの1冊です。

 『みんなのかお』
    さとうあきら 写真
    とだきょうこ 文

 月刊「おおきなポケット」に掲載されたものを1冊にまとめたこの本、中身はすべて写真です。動物園の動物たちの顔の写真です。ゴリラ、ラクダ、レッサーパンダ、ゾウ、アザラシ、サイ、カワウソ、ホッキョクグマ、タヌキ、バク、ヤギ、オランウータン、トラ、カンガルー、カバ、ツキノワグマ、チンパンジー、キリン、オオカミ、キツネ、シマウマ、アライグマ、ライオン、ニホンザル。24種類の動物ごとに、それぞれ21匹の顔の写真がのっています。すっごく面白いです! 同じライオンでも、tとぼけた顔、強そうな顔、だらしない顔・・・、顔がいろいろ違うのです。人間と同じように個性があるのです!で、いろいろな表情があるのです。何度見ても飽きません。

 どこの動物園の動物なのかが、それぞれに書いてありまして、それがまたうれしいのです。行ったことのある動物園の動物がのっているのがたまらんのです!
 あたしは動物の絵を描くのが好きでして、学生の頃はよく動物園にスケッチに行っておりました。動物園のスケッチは、暑かったり、臭かったりですが、とても楽しいものでした。大きな絵を描くためには2週間ほど1種類の動物のところに通いました。相手があたしを認識している、と思ったことはないのですが、あたしの方は とってもその動物に愛着がわくのです。

 日がな一日動物の前に座っていると、動物を見ているのも楽しいですが、見ている人間を観察するのも これまた面白いものでした。井の頭公園のロバのところに通っていた時、来るお客さんは開口一番、必ず、「くっさぁい!!」っと言います。大人も子どももほとんどの人が言います。「失礼な!あたしのロバになんてことを!」っと心の中で憤るのですが、帰りの中央線の車内で、つり革を持つ手をかえたら、動いた自分がすごく臭くてびっくりしたことがありました。20歳くらいの「かわいい」お嬢さんが なぜだかロバ臭い・・・。世間の人は気がついていたにちがいない・・・。

 たしか上野動物園だったと記憶していますが、そこでラマを描いていた時は、来る人来る人「ほら!ラクダとウマのハーフだよ!」っと言います。たまに「ラクダとロバのハーフ」となることもあります。遠足の園児を連れた幼稚園の先生も、子ども連れのお母さんお父さんも 口々に言います。・・・子どもにウソを教えちゃあいけまへん・・・。

 本のあとがき「この本を見てくれた すべてのひとたちへ」を読むと、作者のお二人の温かい気持ちが伝わります。このあとがきのように、動物園を訪ねたおりには、感謝と深い愛情で動物達を思いやりたいと思います。

 最後につけたし。
あたしの姉が今、マンションのルーフバルコニーを何者かに荒らされて困っております。その犯人もこの本に出てくる動物でありました。その「暴れん坊将軍」は、捕まったらきっと市中ひきまわしの上 はりつけ獄門になるんでしょうか・・・。・・・顔見るとかわいいんだよね。心が痛みます。本当なら日本に野生でいないはずの動物です。・・・。一度飼ったら、捨てたりしちゃあいけません。どうしようもなくなったら、非難も何でも自ら受け止め、動物たちに正しい行き場を確保してあげなくてはいけません。・・・・・「暴れん坊将軍」の正体を知りたい方は、あたしのもう一つのブログをのぞいてみてくださいね・・・。
http://hatake.exblog.jp/1878705/

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