短編SF小説「タカマガハラ」、最終話(13万ヒット記念)
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ようやく終わりました。読んでくださった方、ありがとうございます!
万が一また小説をアップする時は、あらかじめ原稿を完成させてからにします(汗)
登場人物
ショウ :古代歴史研究家で主人公 ノノ :ショウの妻 HAL :ショウ一家のマルチお手伝いロボット ハタ :ショウのひいおばあさん マザー :人々を支配する、コンピュータのTOP
タカマガハラの風が黄金色なのは、そこに生えている植物の鮮やかな黄色い花粉が、
風に運ばれるためだったのだ。
タカマガハラには、シェルターにない物が全て備わっていた。
実は、マザーは自然の重要さを知っており、人間を弱体化させ管理しやすくするため、
シェルター内は万全だと洗脳し、外の自然の方に行くのを禁止したのだ。
自然には、正の部分と負の部分がある。人間にとっては正でも、コンピュータに
とっては負の部分が大きい。中でもコンピュータは、風を忌み嫌った。
彼らは、機械を故障させるホコリやごみや花粉や胞子が、風によって運ばれるのを怖れた。
特に、タカマガハラの植物の花粉や胞子は、コンピュータ内に貯まると致命的な故障となった。
またマザーは、植物が風を使って種子・胞子を飛ばして、生殖範囲を広げる事も知っていた。
それは、コンピュータが最も恐れる事だった。
それに、太陽光が機械を劣化させ、雨風や津波などが金属を侵食し、地震や火や雷が
コンピュータを破壊する・・・つまり、自然は人間にとっては有益だけれども、コンピュータに
とっては有害である事を、代々のTOPコンピュータからの情報伝達によって、マザーは
知っていた。だからシェルター・カプセルで、自然をシャットアウトしたのだ。
しかし、自然の有益さを知ってしまったショウ一家は、もはやシェルター内には戻らず、
ノノはHALのバックアップもあり、無事男の子を出産した。それどころかショウは、警官
ロボットを尻目にHALを遣って、親しい者からどんどんタカマガハラに移住させ、やがて
小さな村が出来ていった。ショウは、彼の知識と体験話を、後の世代に語り継いだ。
それが、古事記に出てくる高天原に、なったとかならないとか・・。
完 |

