酒と鉄道の日々 ビジュアル版

「呑み鉄」が撮る ! 白い世界に舞う列車たちが奏でるシーンをご覧ください。

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583に「サクラ」は咲くか?

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  ご覧いただいているのは、120217朝の「わくドリ」の帰還の様子。
 仙台からの転入者(車)だが、当時から冬の磐越西線には乗り入れていた  から、雪道には驚かんのだろうが、それでも「雪の上越超え」は、老体には
堪えていることだろう。
 
 583 もまた、「春よ 来い!」なんだろうね。
 
 その583, この春臨で「弘前さくらまつり号」として、GW期間中に奥羽北線を
駆ける。 昨春までは、今は亡き 秋アキの485-1000が担当していて列車だ。
 せっかくの特発・観光列車。
 ヘッドマークに、桜のイラストを掲出してほしい。
 お花見に酒は付きもの。花見客も、列車も「桜色」に染まる日々があっても
いいさ。
 
 
 
 

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ミステリー 由利高原鉄道殺人事件 5

 
                 由利高原鉄道殺人事件  (不定期連載 5)
                                                            著作 伊達 酔狂
                              (禁 無断転載)
 
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      2 番 線    割山峠 (続き)
 
通報を受けた地元の由利警察署では、ただちに沿線の国道7号・105号・l07号・108号に検問を設置。通過車両のチェックを開始した。また、由利署の捜査課からふたりの刑事が現場に駆けつけ、駐在や鑑識らから状況を確認した後、第一発見者の農婦からも改めて発見時の模様を聞く。
 
死亡していたのは初老の男で、厚手のジャンパーを羽織った姿でうつぶせに横たわっており、頭から背中にかけて夥しい流血がにじんでいた。貴重品は身に着けたままで、所持していた運転免許証から、仙北市西木町に住む柴田吉夫 71歳ということが分かった。だが、免許証はあったものの被害者が乗って来た可能性をうかがわせるクルマは、周辺では見つけられなかった。
 
「それにしても 仙北市の高齢者がどうしてこんな所に来たんだ?」
明らかな殺人事件と認めざるを得ず、捜査課の一人、伊藤正人という刑事が興奮を抑え気味にポツリと漏らした。
「そうですよね、ましてこんな峠の中に―――」
若い方の刑事・小林純一が相槌を打ちながら続ける。
「現時点での鑑識の見立てだと、後頭部を激しく叩かれたようで、頭蓋骨 陥没と大量の失血が死因だと」
「コイツが凶器か。アタマがメチャメチャだったものな。こんなにやられ たら、ひとたまりもねえーよな」
死体のそばに無造作に転がっていたゲンコツ大の石をにらんで、伊藤刑事がやりきれないという表情で首を振る。
「死亡推定時刻は、今日8時から10時くらいとのこと。殴殺するくらい だから、やっぱ、怨恨のセンですかね?」
小林刑事の語りかけに、伊藤刑事は
「待て待て、決めつけるんじゃない。まずは、仏さんの足取りだ。署に戻 るぞ」
と声高に制した。
 
最寄りの駐在のものか、警告灯を回転させている二台のミニパトの脇をすり抜けて、二人の刑事が福田橋を渡った時、プワーンというタイフォンとともに、由利高原鉄道の<おばこ号>が足元を通過して行った。
(続く)

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盛アオの485-3000健在

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 承前の通り、昨冬、雪中走行した「つがる」の485-3000[盛アオ]が 先週  から青森〜秋田間に、そのなつかしい顔を見せていた。
 3日間とも、いわゆる「団臨」で、6両編成でのおでまし。
 
 初日の16日の朝は降雪もなく、個人的に好きな、妻面の山吹色も秀麗。
 <North East Express 485>という、シャレたロゴも見事。
 
 JT(ジョイフル トレイン)に限らず、特急車両には、こうしたロゴや
イメージイラストが もっともっとあっていい。
 
 列車は「商品」なのだから、「乗ってみたい」と 列車旅の需要を喚起しうる
車両を さらに開発してほしい。
 
 (掲出写真 120216撮影。奥羽北線9041M)
 

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光と影

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 写真は「光と影」の芸術といわれる。
 鉄道写真の場合も順光線のもと、四季折々の風光を撮り込むのが主流なのだが、個性的な車両はシルエットとして映像化したものも捨てがたい魅力がある。
 
 今朝(20日)は暖かく、吹雪く様子もない。
 冬至から二か月になんなんとし、日足もずいぶん延びつつある。
何が嬉しいといって、今頃なら日差しに温もりを感じた時だろう。
雪と寒さに抑えられた日々から、ようやく解放されるのかと思えば、ホっとするよね。
 
 そんな、朝日に照らされた白銀の路を駆ける列車群を捉えに、今朝も出かけた。ここは、陽が射せば半逆光になるポイント。ただ、幸いなことに、周囲の
雪がレフ板の役割を果たしてくれて、機関車の笑顔は確保できた。
 加えて、列車が落とした影が、雪面の凸凹に応じて歪み、面白い陰影を作り出してくれた。
 
 光と影。
 やっぱり写真は止められない。
 
 (掲出写真は120220撮影。奥羽北線1657レ)
 

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ミステリー 由利高原鉄道殺人事件 4

 
由利高原鉄道殺人事件        (不定期連載 4)
                             著作 伊達 酔狂
                            禁 無断転載
2番線    割山峠
 
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由利高原鉄道・鳥海山ろく線は、始発駅のJR羽後本荘から二つ目の子吉(こよし)から次ぎの鮎川(あゆかわ)にかけて、25パーミルという峠を越える。
 
パーミルは勾配率を示す単位で、パーセントが百分の一ベースなのに対して、パーミルは千分の一をベースにしている。つまり、25パーミルとは、1,000メートル進むと標高が25メートル高く(低く)なる ということを示しているのだ。勾配によって機関車等の出力を調節する必要があって、鉄道路線には不可欠な標示のひとつでもある。
 
割山と呼ばれる、その峠のサミットのあたりに小さな跨線橋が架かっている。軽自動車が一台通れるほどの小規模のものだが、欄干には、近くの集落名に由来する<福田橋>という名前が、崩れかかったような文字で書きつけられている。もとより、近隣の集落の人たちが田畑に向かう際に徒歩か耕運機で通る程度で、終日でも通りかかる人数は知れたものであろう。
 
峠の広葉樹が色付き始めた24日の昼少し前、束ねた萱を背負って山間から降りてきた初老の農婦が、福田橋の手前から少しそれた雑木林の片隅に奇妙な塊を見つけていた。枯れ枝と落ち葉を積み重ねたような状態で家畜用の干し草かとも思われのだが、こちら向きに足がはみ出ていたことから人間と分かり、農婦は腰を抜かしながらも、悲鳴とともに近くの部落会館に駆けこんだのだった。
(続く)

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