スネコタンパコの「夏炉冬扇」物語

我々が見ているものは事物の中にある我々の心である

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十日市 (中) 見世物

 
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 見世物で思い出したよ。確かに、そういうのがあった。小屋掛けしてデンデン太鼓叩いて、派手にやってた。出し物はよく憶えてないが、「ヘビ女」「ろくろ首」などという、いわゆる因果物だ。親の因果が子に報い、というやつさ。

 見たくて見たくてしょうがなくてね、一度だけ入ったことがあったけど、ほとんど憶えていないのはどういうわけだろう。よっぽど失望したんだろうね。

 憶えているのは「ヘビ女」で、小さなヘビを鼻の穴から入れて口から出す、それだけだったかな。なにしろ、立ち止まってはいけないというんだから、じっくり見てられない。それで、思い出せないのかもしれないね。

 そうそう、入り口でこんなことをいわれる。「こども50円、お代は見てのお帰り。」。それで、見終わって出口で50円払おうとすると、意外なことに入場料は70円に変わっているんだ。昔はこんな手口がよくあったんだろうね。
 
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 そういえば、ストリップ小屋なんてのもあったな。

 子供用なんてのはないから、もちろんガキは見られない。でも、見たい。

 それで裏に回り、テントの端をまくって見ようとすると、そんなことは百も承知二百も合点と、ちゃんと番人がいて、こんなところから入っちゃいかん、と怒られる。そこで、尻から入ろうとすると、今度は、そんなところから出ちゃだめだと、引っ張り込まれて大成功――なんてことはもちろんない。

 神社境内でストリップというのも昔はよくあったようだよ。
 
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 それから、これは高校時代のことだけど、こんなこともあった。

 妙な坊さんがいて、手相占いみたいに一人テーブルを前に腰を下ろし、わたしには稲荷の神がとり憑いている、なんていうんだ。それで、集まってきた人たちの一人からタバコを一本もらい、これを手のひらの上に載せる。それから般若心経を唱え始めると、やがてタバコはふうらりふうらりと立ち上がって、お踊りだしたりするわけだ。つぎに、タバコの葉をお椀のなかに入れ、またしてもなにやら経文を唱えると、葉っぱがぱっとお椀の外へ吹き出たりする、といった「芸当」を演じてるんだね。

 『出エジプト記』によればさぁ、モーゼだって紅海を真っ二つに分けたというじゃないか。稲荷神がタバコ一本とはちと情けないんとちがう。もっとも、紅海を真っ二つというのも神様にしては小児病的かな。兄たり難く弟たり難しちゅうわけか。

 それにしても、この坊さんなんでこんなことをやっていたのかよくわからんかったな。

 わからないっていえば、なに話してたんだっけ、ああ、そっか今年の十日市かい。
 

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タイムマシンに乗りましたね(笑
見世物小屋には入ったことありません。
屋台は殆ど素通りでした。
大きくなって自分で綿あめ買ったかなぁ〜。
なんせ母親はタコ焼きを3人の子どもに1皿しか買いませんでした。
でも当時はタコ焼きも高かった記憶があります。

氷川だんご人気になっちゃったんですね。
昔は並ばないで買えました。

2011/12/14(水) 午後 10:15 [ キンタ ]

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見世物はこのほかに、バイクが円筒の内壁を遠心力でぐるぐる回るやつがありましたね。やたら大きな音をたてるのでとても見る気にはなれませんでした。

2011/12/20(火) 午後 10:07 sunekotanpako

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