フィクションマンション 103号室

お気に入りのマトリョーシカコレクションを紹介。愛すべき猫たちの日常や時々自分自身の創作活動も。

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ゴミの幸せ

私がいろんな物を貰ったり拾ったりしてしまう事は
時々このブログでもご紹介していますが(笑)、
「これは拾っても私の力(技術)ではどーすることもできない!」
って思うものはさすがの私も持ち帰らないことにしています。
 
拭いたり洗ったり
トンカチと釘で直したり
色を塗り替えたり
そのくらいなら出来るけど
それ以上の事ってなかなか素人には難しいでしょ。
 
先日、椅子が捨ててありました・・・。
通勤途中の車の中からチラッと見ただけだけど
絶対私の力じゃ直せないボロボロ姿なんです〜。
「でも、でも!あれはゴミにしちゃダメー!」と
ワタクシ・・・たまらずその椅子を車に乗せちゃいました・・・。←またか(笑)。
 
これは玄人の技に頼るしかありません。
と、いうか、
玄人さんの存在を知らずしてこの椅子は拾う勇気がありませんでした。
以前お世話になった椅子張り屋さんへ直行(笑)。
まさに職人中の職人!
気難しいので(笑)逃げたお客もきっと数知れない事でしょう〜(笑)。
でも、その仕事ぶりを見たら尊敬せずにはいられません!
そんな職人さんに、またもや拾った椅子を持ち込み(笑)。
「あんた、いったい何個椅子を拾うんだ?」なんて言いながら
職人さん、椅子を一目見るなり
 
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「マルニ木工の椅子か。」
「ん?ま、まるに?」
「良い椅子だぞ。」
「へぇ〜こんなボロボロなのに。」
「で、どーしたい?」
 
もちろん直すにはお金もかかります。
 
「また捨てるか?」
「…な、な、直します!でも・・・おいくらですか?」←声が震えています(笑)。
職人さんは「直す」私の決意を気に入って下って
破格値で張りなおしてくださることになりました。ヤッタね!
「そのかわり、俺が手が空いた時にしか作業をしないぞ!」だって(笑)。
 
先日「椅子が出来た」との連絡を受けて引き取りにいきました。
私がチョイスしたグリーンの布はあの椅子に似合っているかな?
ボロボロの姿を知っているだけにその変貌ぶりが気になります(笑)。
ビニールのカバーの下から出てきたその椅子は本当にに美しくて
言葉では言い表せない感動をかんじました。
 
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職人さんの奥さんが「これはマルニ木工のベルサイユだね」って。
「え?ベルサイユ???」
そんなヨーロピアンな名前?
和風な我が家なのに(汗)。
 
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ボロボロの椅子に付いていたタグを新しく張り替えた後に取付けてもらいました。
だって、この椅子の大切な苗字のようなものでしょ?
いつか私がいなくなった後にこの椅子の良さがわかる人に貰われますように。
 
家に持って帰って部屋に置いてみました。
ロココ調のたたずまいが我が家の中で驚くぐらい浮いています(笑)。
それでもいいのです。
ゴミの椅子が拾われて生まれ変わって和式の家で暮らす。
時々猫に爪を研がれることもあるかもしれないけど
それもこの椅子の幸せ?かな(笑)。
 
 

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