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先日、京都のとある小さなタケノコ工場の社長さんとお話しする機会がありました。
その工場は、今年の5月に
「中国産タケノコの水煮を国内産と偽って販売」「不正競争防止法違反(虚偽表示)容疑で書類送検」
と新聞に掲載されました。
新聞によると、
「経営者は『国内産が品薄になり、注文に応えられなかった』と容疑を認めている。」(読売新聞5月9日)
とあります。
実際の話を社長さんから聴いてみると、なんでも警察の捜査で、当初は
「取引先のJAと共謀して中国産のタケノコを仕入れた」
と話していたとのこと。
というのも、当時、新聞報道などで自身がパニックになり、自分ひとりで画策・仕入・販売をしたということであれば、相当罪が重くなると思い、追い詰められた気持ちになり怖くなってきたとか・・・。
「タケノコの収穫時期である4〜5月には解放されたい」「ちょっとでも罪が軽くなって早く終われば」
との一心で、自分ひとりの犯行ではなく、
「JAの課長に頼まれて仕入れた」
というような供述をしたそうです。
けれども、6月いっぱいで終わると思っていた捜査が、一向に終わる気配もなくどんどん長引き、何度も何度も警察に呼び出されたり、警察が工場に来たりという日々が続く中、
「こんなことならはじめから自分ひとりでやったと認めておけばもっと早く終わったのでは…」
と悩める心情を吐露してくれました。
昨今の“食の安全”への意識の高まりの裏で、品薄や厳しい規制に苦しむ一経営者の本音を聴き、「産地偽装なんてとんでもない!」と息巻いていた私も、何ごとも事実をよく見てみると、色んな事情があり、一刀両断はできないものだと考えさせられました。
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