首藤剛志のふらふらファイル箱

人並みのつもりにしては、ふらふらしています。
前回のブログから半月も経って、5月3日の北條五代祭りの話をするのはどうかと思うが、来年の5月3日は、今年よりもよりスケールアップしそうな勢いなので、来年の五月をめどにじっくり書くことにします。
順番から言うと、小田原城と北条五代の説明をしなければならないのだが、これは、あらためて書きだすとえらく面白く、調べれば調べるほど興味深い。なにしろ、歴史マニア垂涎の戦国時代の北條五代です。
下手なことを書けば、突っ込まれるでしょうし……。一年がかりでじっくり攻めていこうと思います。などと言いながら、小田原に住んでいる時は、さほど、北條五代も小田原城も気にしていなかったのですが、離れてみれば、あーあ、住んでいる時にもっと調べておけばよかったと悔やんでいるのです。
人間ってあまりに身近にあるものは、案外、気にしないものなんですよね……東京にいて東京タワーに行ったことがない。みたいな……で、小田原城の前に、周りから攻めることにします。
前回に戻って早川です。海に面した山の上に一夜城の跡があります。車で行く道もありますが、時間があれば、海を見ながら、ミカン畑の間を登っていく山道がお勧めです。大した距離じゃありません。登りきったところはコスモスの畑、これ、コスモスの季節にはすごいです。ってコスモスの季節っていつだっけ?小田原市のホームページを見てください。娘を連れてよく来たんですけれどね。
ここから見る駿河湾の日の出は絶景のはずですが、そんな早起きの無理な僕は一八年間、一度は見ようと思いつつ、一度も見ていません。
なぜか、道の隅に、ポツンと公衆電話が立っています。この風景、アンバランスな面白さがあります。
どうやら登るのはいいけれど下るのはきつい人が、タクシーを呼ぶための電話のようです。
一夜城の入り口から、森の中をはいっていきますと、いきなり芝生が広がります。
昼は、家族連れがピクニック気分でいるときもありますが、夜は、誰もいません。僕が早川にすんでいた頃は、街灯もありませんから、真っ暗。星を見るのに最高です。超マイナー・アニメの「超くせになりそう」のシリーズ構成メテオ・シャワーは、ここで見た獅子座流星群からイメージした僕のペンネームですが……まあ、そんなことは誰も知らなくて結構です。
治安状態は知りませんが、ここに男女のカップルが来て、何もなければ、男の子は男を止めた方がいいと確実に思います。この芝生の先に、展望できる場所があり、箱根から小田原方向に流れる早川沿いが見渡せ、小田急線が走っています。電車のジオラマを見るような、かわいい風景がそこにあります。芝生の先には一夜城の古井戸もありますので、覗くか、井戸の底まで行ってみてください。なんだか、奇妙な霊気のようなものを感じます。
芝生から、林を登るとそこが一夜城の跡、崩れかけた石垣があります。
ここの展望台から、駿河湾と小田原の街が一望できます。夜景が抜群だといわれますが、真っ暗闇で、この展望台に来るのは、肝試し気分を覚悟してください。
夜景なら、一夜城に上る車道からも展望できます。この車道にしろ芝生にしろ、小田原に来る観光客目当てに市が作ったものらしいのですが、夜景を見ながらずらりと並ぶ車のナンバーは湘南か相模……つまり、地元のカップルばかりで、市の思惑は、外れたようです。確かにこの夜景は函館、神戸に劣らない美しさではあります。
で、一夜城、戦国時代の終焉、秀吉の小田原城攻めの為に作られた城で、一夜で目の前の山の上に城ができて、小田原の人たちはびっくりしたそうですが、実は山の森の中に大変な苦労をして城を建て、城が立った後に一度に、周りの森を切って、いわゆる、いないいないばあをして、一夜で建てたように見せかけた秀吉のパフォーマンスだったようです。秀吉は、この城に淀君さんなんぞを呼んで、どんちゃん騒ぎをして、決死の気分で小田原城を守る北條の人たちの神経をさかなでにする心理作戦にでました……実はそうでもしなければ簡単に落ちそうにない難攻不落の城が小田原城だったわけです。秀吉は家康を一夜城に呼んで、小田原城が落ちたら、関東をあんたにあげると、小田原城を見下ろしながら、小便をしながら言ったとか言わないとか……で、家康は、その際には小田原城くださいといったら、秀吉の答えはNO……難攻不落の小田原城が家康のものになったら、敵になった時に大変です。で、仕方なく、家康は、江戸城ということになり、のちに江戸幕府……東京になるわけです。
歴史に「もし」が許されるなら、小田原幕府……小田原が東京都になったかもしれず、それを悔しがる小田原の人が今もいるとかいないとか……こんなこと、歴史好きの人には当たり前の常識かもしれませんが、あなたの彼女が、はやりの歴女だったら、デイトの場所にここを選べば、確実に株が上がり、ついでに夜は真っ暗やみだし……ご宿泊は箱根・湯河原でなく一夜城で自家用車かレンタカーの中でも……というのは冗談にしておいて、
ここからの眺めは、ある種の男にも感動を与えるらしく、あるアニメプロデューサー、「この景色を北條早雲もみたんでしょうねえ」などといいながら、なにやら決意の表情……この当時、アニメがが数本作られただけの「銀河英雄伝説」をなんと150巻の超ロングアニメにして完成させちゃいました。
誇大妄想癖のありそうな人には、見せないほうがいい展望かもしれません。
その気になってなにをしでかすかわかりませんからね……
なお、早川はミカンの採れる北限の地とか……ただし、日当たりのいい場所のおいしいミカンは、地元の人が食べてしまい、残りはなつかしき汽車の旅には、かかせない冷凍ミカンに……したがって、小田原は冷凍ミカンの
産地として知られていましたとさ……ともかく一度はいって見てください。一夜城。コスモスの時期は特にお勧め
……次は、かまぼこの話でも……なお、小田原の五月末は菖蒲。六月はアジサイ。こいつはすごいです。
昼の祭りの代表が北條五代祭りなら、夜の祭りは小田原ちょうちん祭り。七月です。なんだか、インターネットで検索すれば分かるようなことをつらつらと書きましたが、その時期には、あなたと小田原ですれ違うかもしれません。その時はよろしく……では……
 

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巷で、人によって、運がよく都合がつけば十一連休も可能といわれるゴールデンウイークが、昨日で終わった。
 もっとも、物書きなどという自由業の僕のような人間にとっては、忙しい時は忙しいが暇な時は暇……土曜、日曜、休日はほとんど関係がない生活を何十年も続けている。
 街を歩いて、人の波が多いと「あ……今日は日曜か休日か……」と思うぐらいである。
 でも、今年はいささか違っていた。
 五月三日に、常設されることになった小田原文学館の展示コーナーを拝見するのと小田原市立図書館の関係者のみなさんへの御挨拶もかねて、小田原北條五代祭りを見に行ったのだ。
 娘の生まれ故郷でもある早川(小田原の隣の駅であり、日本にあるJRの駅で最も海に近い駅であり、小田原漁港もある)から歩いて小田原城に行くコースをとったのだが……このコースは戦国時代末期に豊臣秀吉が小田原城を攻めるために作った石垣山一夜城跡も近くにあり健脚または車で来る方には、海と山の両方そろった僕のお勧めコースである……いずれにしろ東京近辺から来る場合、小田原駅で、新宿からの小田急ロマンスカーか東京、品川からの新幹線なら、早川駅に行くためにJR東海道線の普通に乗り換えることになる。
 最初から普通や急行、ライナー、で行くと、東京からだと山手線のどの駅からも、千5百円程度、二時間はかからない。ちなみに、小田急の普通や急行を使うともっと安い。
 で、小田原駅に着いた途端、すごいことになっていた。
 人の波である。
 それも、背後のおじさんが、「わあ、まるで万博だあ」とあきれて呟くほどの人の波……目指すは小田原城……もっとも、子供の時、大阪万博に行った覚えのある僕にしてみれば、あの時ほどではないが、それでも今年の東京国際アニメフェア(これもすごい)休日のディズニーランド(おじさんの僕にとっては、勘弁してもらいたい人の波である)をしのぐと思われる混雑である。
 しかも、改札口や駅構内には、武者姿や腰元姿にコスプレした人がかなりいて、祭りの案内用のチラシを配っている。
 駅の改札口を出た途端、不思議な世界である。
 もっとも、一緒に行った娘と僕の目指すのは、とりあえず早川駅である。
 人波をかき分け、JR東海道線で早川へ……
 正直言って、海が近いのが取り柄だけの田舎の駅である。
 海の香りを嗅ぎほっとして、駅を出て、港に向かうとなんだか変である。
 本来、小田原の港での釣りは出入りする漁船の邪魔なので禁止されているはず……だったと思う……釣りをあまりしない僕は、そこのところを気にしていなかったのだが……なんだかやたら釣り糸を垂らす人が多い。
 それも家族連れが多い……港の中では小魚しかいないし、たいして釣れもしない。
 つまり、釣りの雰囲気を家族でのんびり楽しんでいるのである。
 驚いたのは、魚市場付近である。
 やたら、洋食和食の魚料理の店が増え、しかも、客が並んでいる。
 海を借景にしたイタリアンレストランやフレンチレストランがある。
 もちろん満席!?……昼間はもちろん、夜は人の姿などほとんど見かけないところだったのに……
 海辺に行きたいと娘が言う。港の堤防から海辺に行けるところはいくつもあり、しかし、有名無実の「危険。立ち入り禁止」の立て札がある。が、娘が小学生の頃は、「そんなの関係ねえ」で、海辺に行っていた。
 ところが、休日のその日、そこここに、お巡りさんが何気に「入っちゃ駄目」気分でぽつりぽつり立っているではないか。
 有名有実の「立ち入り禁止」である。
 しかし、海辺には、釣り人や、散歩しているカップルや、少数グループの女の子たち、シートを敷いて海を見ている人達もいる。
「あの人たちは?」と聞くと、「あ、海水浴場の方から来ちゃうんですよね」
確かに、小田原には、御幸の浜という海水浴場がある。
夏には、大規模な花火大会や、大きな松明(たいまつ)を燃やす祭りでにぎわう。
しかし、海沿いに歩いて港までは一キロはあるはず……おじさんの僕には、そんな根性はない。
「今日は、天気もいいし、波もないから、海水浴場の方から来るなら仕方ないでしょう」と、お巡りさんものんびりである……。
 でも、お務めだから、一応立っている。
 しかし、なんたって目の前に広がるのは相模湾である。
 海の向こうはアメリカである。
 海辺に行かない手はない。
 地元を知る僕である。
 堤防から海辺に行けないならばと、相模湾に注ぎ込む早川ぞいに海辺に行く。(早川は箱根から流れてくる川で駅名の由来。解禁時には鮎釣り客が来る。正直言って、まともな大きさの鮎を釣った人を見たことがない。多分上流の箱根でほとんど釣られて、早川の漁港あたりの川では三・四時間かけて、鮎らしきものが一匹という感じ……つまり、みなさん、鮎を釣る為ではなく、鮎釣りという行為を楽しんでいるのである。こっそり言うと、地元の内緒話では、解禁前、港にかなり集まってくる鮎の稚魚が美味いのだが、これ、あくまで内緒である。釣っているのを見つかって叱られても、僕は関知しないからそのつもりで……)。
ともかく相模湾に面した五月の海辺である。
のどかである。
海は広い。
カップルもいちゃつくのを忘れ、ゆったりと海を見ながら歩いている。
そこは夏には芋を洗うような江の島やこじゃれた葉山とは違う海辺である。
なにもすることがない。
小石を拾って海に投げるぐらいである。
で、小田原城に向かって海辺を離れると、そこはもう城下町である。
東海道の宿場町でもある。
が、その前に、小田原の格調高い屋敷町の通りがある。西海子(さいかち)小路という桜並木の名所である。この通りに文学館がある。
この小路、明治以後、大文豪と言われる人たちが住んだり、出たり、入ったりして、おまけに夫婦交換なんて、今でも考えにくい進んだ?スキャンダル大事件? をしてくれて不倫小路と苦笑交じりに言う人もいて、新宿や吉原じゃないんだけど、小路の風情が格調高いだけに連なる屋敷の塀を見ながら「へえ……?」というおやじギャグ気分にさせられたりもするのは僕だけだろうか? 
 ともかく、面白がり方が様々にできるのである。
で、細かく云えば、更に西海子小路の手前……早川に架かる橋の先に、小さな酒屋がある。
このお店、なぜか、超ミニミニのおとぎの酒屋である。
なんのこっちゃ?
つまり、お店がお子様向けメルヘン仕上げなだ。
くりかえすが、酒屋が……である。
書いている僕もわけが分からないが、この店のおばさんは、不思議の国のアリスのコスプレをしている。
夜、車を運転していて、たまたま店の前を通りかかって、ヘッドライトに浮かび上がったそのおばさんが通りを横切る姿を見た時、思わずブレーキを踏みこんだ時のことを今でも思い出す。
あれは夢か幻か……
昼間、確かめにいった。
その酒屋には、アリスのおばさんバージョンが、にこやかに客に対応していた。
「あ、日本酒一級、二合瓶、二本ですね」なんて……後で、知ったが小田原では知る人ぞ知る有名人だそうで……
おばさんだったのはもうだいぶ昔である。
もうおばあさんかもしれない。
だから、訪れるなら、お早めに……(^_^;)
漁港、川、海辺、おばさんアリス、屋敷町、東海道、そして外郎(ういろう)元祖の店もある……外郎の元は仁丹のような万能薬……羊羹のようなお菓子のういろうは、薬を買いに来た客をもてなすために作られたそうな……ここらの由来は、なんと歌舞伎までつながるから、興味のある方は調べてください。お店には小さな博物館があり、外郎と薬の歴史を教えてくれる。
 ういろうは、名古屋じゃなくて本当は小田原だと、裁判沙汰になったとかならなかったとか……まあ、面白い話がいっぱいあって、これで、まだまだ小田原城にたどりついていない。
早川の駅に降りてから、一時間もたっていない。
歩いていけばあっという間に、目の前の世界が変わっていく。
けれど、真面目にじっくり、うろつけば、一日はつぶすことができる。
似たようなところを見つけるとしたら、小田原はいろんな人工のファンタジーを詰め込んだディズニーランドみたいなものである。ただ、こっちは、人工のファンタジーではなく、実際にあるファンタジーである。
 で、東海道の小田原城側では、長く住んでいた僕もびっくりのものが待っていた。
 以下、次回に……
 まあいずれにしろ、小田原は季節ごとというか、月々単位で見どころがいっぱいあるので、時間があれば、今すぐにでも行ってみてください。
 ガイドブックは、現地でも手に入るが、歴史に興味がある方は、下調べをしていくと、いっそう面白い。
 とりあえずインターネットで、まずは、小田原市を検索してください。
 では……

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本当にご無沙汰してしまいました。
体調を崩し、路上で倒れ救急車で運ばれ、それ以後、病院通いをしていましたが、まあ、入院はせずになんとかなりそうです。
しぶといなあ……と自分でもあきれます。
父は80歳代で、まだ健在。今まで書いてきたものの中で、「生きろ!生きろ……」と言っていた僕が、親より先にあの世行きでは申し訳ないと何かが頭の中でささやいていますもんで頑張ります。
 小田原文学館の展示会は4月の18日に終わりましたが、その後も、小田原ゆかりの文豪の方たちの隅に、常設棚のようなものを作っていただき、拙作のうちのいくつかが、小田原市立図書館に行かなくてもいつでも見ることができるようになりました。もちろん休館日以外ですが……。時期を見て、その陳列物も図書館にあるものの中から、とっかえひっかえしてくださるそうです。
そこまでしてもらっていいのか……と、なんとなく、冷や汗ものの感じがします。
 展示会に来てくださってお会いできなかった方にはこの場を借りて心から、お礼を申し上げます。
 5月3日は北条五代祭り(戦国時代の殿様達の行列が町を行進します)、アジサイの季節にはアジサイが咲き乱れ、初夏には小田原ちょうちん祭り……どれも、他の街ではあまり見られない小田原自慢のものでして、機会があれば、是非、お立ち寄りください。
あ、そういえば、小田原エクスポというイベントがあって、そこでも、市長さんたちと公開座談会のようなものをしました。
で、その後は、なんと、東京の渋谷も忘れちゃ困るというかのように、昔、通っていた渋谷の区立松濤中学校(これまた昔ですが「都立高校独立国」という小説のモデルにした中学校)からお声がかかり、体育館で全校生徒相手(と言ってもほぼ200人とその父兄の方々……僕が中学生の頃は千五百人いた中学です)に取りとめもない話をしました。
で、それが、道徳の授業の一環ということだそうで、「この僕が道徳!?(^_^;)]病気でなく本当に冷や汗がでました。しかし、僕の妹二人も通った学校でもあり、ますますいい思い出になりそうです。
 後は、渋谷の病院と映画館と書店を行ったり来たり……あ、昔、書いた魔法少女アニメに似た実演ミュージカルショーのようなものも初日にご招待されたので、そのアニメの書いた脚本家の方たち数人と見ました。
 脚本家一同、見てはいけないものを見てしまったような気分で無言……予想はしていたものの、昔のアニメを知っている人は、腰を抜かすかもしれません。いくらなんでも……ここまでやるかという……脱力感……。
 ふと池袋の劇場のあるビルの外に出れば、そこに映画館、渋谷で上映していない「涼宮ハルヒの消失」……口直しに見たのだけれど、これが二時間半以上あるのに退屈しない。
 少なくとも、作り手の熱意はびんびん伝わってくる出来で……なにしろアニメに出てくる文芸部の机の上に「早川世界SF全集」が箱入りでなく数冊積み上げられているこだわりようで、この全集、僕がまだ未成年の頃に出た全集で今の若いアニメの作り手は、大きな図書館にでも行かなければ見ることができないだろう代物で……余談ですがSFフアンでなくても知っているあのダニエル・キイスの「アルジャーノンに花束を」の長編ではなく短編バージョンが入っている全三十巻以上ある全集です。……「アルジャーノンに花束を」は舞台や映画化もされましたが、僕は、桁違いに小説の短編バージョンがいいと思っていまして……これ、作者も大変だったろうが日本語訳も大変だったろう傑作でして……、長編バージョンしか知らない人たちはかわいそうと常々言っている……まさにそれが、スクリーンの中の机の上にあり……それだけで泣けてきましたよ。
 二時間半以上あるアニメ映画と子供だましといったら子供に失礼な、いや、見せちゃいけないような実演ショー……どちらも、普通考えれば無茶です。……しかし、同じ無茶でも……月並みないい方ですが比べれば月とすっぽん……片方は月とすっぽんと言ったらすっぽんが気の毒なほどの制作姿勢……そりゃそうです。すっぽんでも食べれば元気になれるといいます。脱力はしないでしょう。
 で、ここんとこ、あまり出歩かず、横になっていると、何気にテレビを見ると、ぶったまげて面白い番組をやっているじゃないですか。
 インターネットのアニメスタイルのコラムにも書いたのでダブりますがそれが、日曜午後六時……あ、もう今日か……NHK教育テレビ「ハーバード大学白熱教室」。
政治哲学の講義ですが、全然難しくありません。もう4・5回目になっているのですが、途中から見ても面白いはずです。
 この番組についてなら、今、そろそろ寝なければいけない時間ですが、語り合うのに、これから徹夜の2・3日はかまわないほど、面白い。
 なにしろ、見ていて元気になれます。
 お勧めです。
 では……。
 
 
 
 

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ほんとうにごぶさたしています。
周辺で、面倒が起り、その対処に精神的にもくたくたで、ついついブログがお留守になりました。

  で、違う話なのですが、アニメスタイルのコラムにも書いたのですが桜の名所小田原城付近の小田原文学館で、3月19日から4月18日まで、僕のシナリオを中心とした資料展を開いていただくことになった。
 小田原市のホームページでもさがせますが
小田原 首藤 で検索していただければでてきます。
 桜の季節、様々なイベントが企画されていて、あくまでも桜見物のついでに、お誘い合わせで立ち寄っていただければ幸いです。
 こんな作品の脚本書いていたの? と意外に思われるシナリオもあると思います。
 パソコンで書いた原稿をコピーしただけのアニメ脚本が多い現在、珍しいかもしれません。

お城のイベントには、おでん祭などというものもあるんですよ、
小田原は、城と桜と、干物と梅干しと、お祭りと、……見どころがいつぱいです。
では……

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御無沙汰しています。
周辺に色々面倒くさいことが起こり、気力消耗、体力消耗、さんざんな新年でした。
でも、去年年末のおバカ映画(観る人によっては不謹慎な爆笑の起こる)の一本について書き終えていなかったので簡単に感想を……
「イングロリアス・バスターズ」……タランティーノという、才能のあるといわれる監督で、世界中に熱狂的フアンがいて、かつ、色々な国の映画賞もとっている監督の作品です。
日本では、映画が始まってから三分の一で面白くなくて劇場から出ていく人には、入場料をお返ししますという宣伝で話題になりました。
本編中にも「俺の最高傑作だ」という台詞が出てきます。
確かに、アクションが始まる前のやたらに観客をじらす演出やトリッキーな脚本は、映画マニアがよだれをたらすだろうと思うほどに上手い。
基本はナチスドイツにユダヤ人の家族を虐殺された美女がナチスに復讐する話に、普通のストーリーなら、ナチスなら誰でも殺しちゃえというヒットラーさえ恐れる「殺し屋部隊」がからむという筈が、ちっとも絡まないという……そこが、観客を肩透かしさせ、それでも、面白くみせるという確信的トリッキー映画です。つまり、二つの話が別々に進行していて、最後まで二つの話は絡まないが、結果的にヒットラーをはじめナチスの大幹部たちを皆殺しする点だけ一致する面白さ(その為に、われわれの知る歴史を改ざんしても、映画的面白さを優先させて平気です)
どうだ、面白いだろう……という自慢気な顔が浮かぶような気がします。面白くするためのテクニックは確かに上手い。
しかし、この映画、それだけなんですよね。
正と悪の戦いを描く時、悪が強ければ強いほど、面白くなります。だから、ユダヤ人狩りをする敵役が、やたら、紳士的でクールでかっこいい。
ほとんど、この人が、主役に見えてきます。ドイツの俳優が気持ちよさそうに演じます。上手い俳優です。
正は、結局勝つのですから単なる正義の味方ではなく、多少、汚れて間抜けな部分を持った方が、ストーリー展開が面白くなります。ハリウッドの人気スターがやりたそうな役です。
 結果、ドイツの俳優に完全に食われてしまいました。
この監督、面白さ優先の為に、ちょっと調子に乗りすぎたのでしょうか?。
この映画が、ならず者のだましあいや、ギャング団の抗争が題材ならば、それでもよかったでしょう。
ところが、この映画、反ナチスとナチスの戦争を舞台にしています。
この映画、ナチスは悪い、ユダヤ人はかわいそうというアメリカ映画の常識を前提で作られている。
でも、いくら娯楽映画でも悪いやつは、やっつけられて当然は乱暴すぎます。
人のいい好感度の高いナチスの青年が出てきますが美女はなにがなんでも復讐の鬼の姿勢を変えません。「殺し屋部隊」は殺すことにしか喜びを感じない殺人鬼集団にしか見えない。
で、もって、復讐される側の悪は、頭が良くて格好いい。ついでに、好感度の高い青年も出てくる。悪の筈のナチスドイツ兵が、同僚の結婚をお祝いする善良な兵士たちに見える地下酒場のシーンも出てきます。
 しかし、この映画においては基本的に悪の集団ですから、そんなドイツ兵を容赦なく殺します。
クライマックスは、パリの映画館ですが、そこに集まるヒットラーもナチスの上層部も、映画好きの人のいい紳士的なおっさんおばさんにしか見えかねません。そもそもナチスドイツ占領下のパリです。レジスタンス(抵抗運動)も盛んです。そんなパリのしかも、さして大きくもない映画館にナチスの上層部が映画を観に来るはずがありません。危ないじゃないですか。
ここいら、「この人がヒットラーですよ」なんてタイトルで人物説明してくれます。
この監督にとってはブラックなユーモアのつもりかもしれません。
ドイツの国民的英雄である狙撃兵(先ほど書いた好感度の高い青年です)を主役にしたドイツ国策映画を、ドイツ人観客は大喝采を送ります。
狙撃兵が連合軍をバタバタ撃ち殺す映画ですが、この映画館で写される上映映画の戦闘シーンが、もしかしたら、この映画で一番歯切れのいい演出シーンかもしれません。
「スピルバーグの「プライベートライアン」の市街戦シーンなんかにゃ負けないぜ」とこの監督は言いたげです。
当時のドイツ人からすれば、正しいのはドイツですから、映画の出来が良ければよいほど大喜びです。
で、そこにイタリア人に化けたイタリア語をろくにしゃべれない「殺し屋部隊」が潜入し、といっても、教養のあるユダヤ人狩りの敵役に「アメリカ人は英語しか喋れないのか?」という皮肉を言われます。完全にばれています。
ここいらは、ユーモラスな演出が、笑わせてくれます。
 で、可燃性のフイルムや「殺し屋部隊」のほとんどテロ的無茶攻撃で映画館ごとドイツ人を大虐殺……
 いくらなんでもドイツ人がかわいそうに見えます。
 地球の事情を知らない宇宙人がこの映画を観たら、残虐な連中が、善良な人たちを虐殺する残酷映画と思うかもしれません。
 この監督、それほどナチスドイツを憎悪しているということなのでしょうか?
 それとも、いくら、敵が悪くても、ここまでやったらおバカでやりすぎだよ。という今のアメリカの中東政策を揶揄しているのでしょうか?
 僕には、そうは思えませんでした。
 映画マニアを喜ばす為だけのタランティーノ流傑作演出脚本総集編にしか思えません。
 本人も相当の映画オタクだそうで、過去の映画(それもB級)からのパロディシーンやBGM引用が頻繁に出てきて、知っている人には分かり、思わずニンマリさせてくれる仕掛けになっています。
 この監督の映画への尋常でない愛を感じると言う人もいますが、映画を愛する人がナチスへの復讐の為とはいえ、ドイツ人を虐殺する場所に、映画館を選ぶんでしょうかね。
 なんか変です。ゆがんでいます。
 この監督の脚本の才能と演出能力が優れていることは分かります。だから「こんなところをこんな演出してらあ」と観ていて笑っちゃいます。
 けれど、その才能を、戦争素材のこんな映画に使っていいのか。何かが欠落しています。
 オタクの道楽、無駄づかい。爆笑するけれど不謹慎。それをこの監督は意識しているのかいないのか。
 ちょっと不気味で、この人の作った映画を観るのはいいが、個人的には、あんまりお付き合いしたくない感じがします。
 では……
 

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