|
能因が顔を取りこむ俄雨
能因法師が陸奥へ旅立って詠んだ和歌。実は京都に居ながら作った和歌をまことしやかに
するため、長旅で顔が日焼けした様に家に籠り日光浴を続けていたらしい。用意周到な計画だ。
その歌が下記に、
都をば霞とともに立ちしかど秋風の吹く白河の関
洗濯物を取りこむ如くわが顔を取り込むのは、日焼けに晒す顔が雨に濡れぬ様にと、顔を
引っ込める様で、これを面白おかしく詠んだ川柳である。
棹竹のお腰夜露で二度洗い
物臭女房慌て取込み
さて物臭女は自分の腰巻を取り入れるのを忘れ、夜露に晒し、夜露で二度の洗濯をするも、
俄雨に思い出した我が腰巻を慌てて取り込む様が可笑しい。これは自堕落女の常套の手口で、
こんな女の亭主の顔が見たい。(実はわが古女房の実態)
同じく能因法師に関する川柳が2首
わらじ喰いまでは能因気が付かず わらじ喰い=脚の指が草鞋で擦り切れる
旅日記拝見に能因は当惑し
|