妄想シリーズその3:日本で高速オリエンテーリングを体感するには。
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前回の妄想シリーズその2にコメントを頂いた方のブログを読ませて頂き、
それによりまた妄想が膨らんだので、書いてみようと思います。
「高速でのオリエンテーリング」の体験を増やすことで巡航速度を上げていく。
すごく納得です。 頭の中に思い描いている理想に動作を近づけていくのではなく、 まず先に、身体に体感させて具体的なスピード感を学習させた上で それを再現できるように努力する。 こちらの方が理にかなっていると思います。 感じられない事は実現しにくいし、
感じられる事は実現しやすいと思います。
高速でのオリエンテーリング。
これは工夫次第でいくらでも日本にいてもできることだと思います。
これに関する僕の知識はほぼ全てが伝え聞いたもの。
独自性は無いので、それなりにオリエンテーリングをやってきた方には
全く勉強にならないかと思われます・・・。
IK部員は知らないものもあるかと思われるので、読んで欲しい。
そして良いと感じたものを、夏合宿のメニューに取り入れて欲しい。
■逆ランオブ
追走が可能なフィジカルレベルの
自分より速い選手の後ろについて
高速オリエンテーリングを体感する。
■ファシュタ
競れば普段以上のスピードが出せるもの。
■ダウンヒルレース
説明するまでもない。
片斜面テレインで選手をバンバン車輸送すれば
かなり練習できるのではなかろうか?
NT合宿のメニューの大半がこれでよいのではなかろうか?
■3〜5分ぐらいのコースを全速力で
何となく今思いつきで書いてみたけど
ダウンヒルとの区別がいまいちつかない・・・。
ダウンヒルよりフィジカル面の要素が強いとは思うけど・・・。
でもこれと同じぐらいの負荷でダウンヒルも走らないと意味ないよな・・・。
■同じコースを繰り返し走る
これはよく行われる練習だが、
ミスった箇所の技術的復習の意味あいが強い場合が多いと思う。
しかし、よりスピードを上げるための練習としても効果的なはず。
■とことん繰り返し走る
家から一番近い場所でのパークO等のコースを
長期間にわたり、何十回と繰り返し走る。
完全に覚えた状態でどこまで追い込めるのか。
いかに加速するかもそうだが、
それ以上に「いかに減速しないか」を学習できそう。
そして、より速く走るために必要な「分析力」も向上しそう。
「覚えているから」という隠れ蓑を取っ払わないと
タイムを短縮できないと思うから。
■コンタをD藪とみなす
斜面が急な部分をD藪とみなして
そこは通過できないものとして
オリエンテーリングをする。
高速オリエンテーリングを体感するというよりは、
逆に、減速した状態でのオリエンテーリングを避ける目的。
■テレインを限定する
高速オリエンテーリングが可能なテレイン以外のテレインでは
決してオリエンテーリングをしないようにする。
理由は「コンタをD藪と〜」と同じ。
とりあえず、こんなものかしら。
まだまだある予感はしていますが
頭が「飽和状態」で思い浮かびませんorz
きっと誰かが
「こんなやり方もあるよ」と
コメントを下さることを期待しつつ
今日はこれまでとしますノシ
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最近たまに見させてもらっているけど、書きこむのははじめてですね。
「高速」なオリエンテーリングについての議論はそれこそ僕が高校生だった20数年前から行われてきていて、そのための方法論についても、いろんな話がこれまでも出てきていた。
ただ当時は(というか今も?)技術か体力か、というテーマにすり替えられてしまい、「高速」なオリエンテーリング体験=簡単なコースを用意するという風な方向に進みがちだった。
でも、実際に必要なのは「高速」に「ナビゲーション」することであって、ナビゲーションを簡単にしてスピードを出させたところで、それは体力的なスピードトレーニングにはなるけど、根本のところでオリエンテーリングの速さ向上にはつながらない。特に国際大会を目指すならなおさらだ(その辺の話は自分がWOCに出た時の報告書に書いた)。
(続く)
2010/4/20(火) 午前 9:51 [ ikuni ]
僕の今の考えとしては、走るスピードはもちろんなのだが、やはり基本的な技術や地図に対する理解、真っ直ぐ行く意識といった各自のオリエンテーリングの基礎となる「自信を持てる技術の定着」がまずベースにあり、その上で、明確なプランや手続きのスピードの向上、先へ先へと思考を進めていくといった「自分の中での速くする工夫」を高めていかないと高速なオリエンテーリングには昇華していけないと思っている。
ジュニアには、とにかくベースとなる部分がまだまだ欠けており、そういった確かな技術の定着なくして、真の高速化にはならないと思うな。
もちろん前提としての体力的なスピードの向上が一番大きな問題ではあるんだけどね。
2010/4/20(火) 午前 9:52 [ ikuni ]
>ikuniさん
先月末桐朋での練習会に参加して頂き、そして僕の稚拙な妄想にコメントを下さり、ありがとうございます。
なるほど。単に速く走ればいいってものではないと。体力面もそうだけど、それ以上に頭の回転そのものや、情報処理方法を改善していく必要性も大きいということですね。
ということは、ikuniさんとしては、まだまだ北欧選手と日本人選手の間には技術的な差があるという認識なのですね。
そこで僕としては「妄想シリーズその2」の考えになるなのです。体系化された「教材」を用いることで、誰でも、机上(室内)で、技術レベルを向上させることはできないでしょうか?
2010/4/20(火) 午後 4:26 [ きつね ]
「教材」は少なからぬ効果を発揮すると思われます。やらないよりは、やった方が向上すると思います。教材を作成すること自体が困難ですが、できた暁には、それをより多くの選手に配布できたらと考えています。
僕から見ると「高速なオリエンテーリング」はNT選手に限られた、閉じた世界の話であると感じています。母数が多ければそれでも問題ないのでしょうが、そうも言っていられない現状です。上を目指す競技者を「確実に」「とりあえず」「M越レベル」にまで到達させ、底上していくことがまずは必要なのではないかと感じるのです。その中から「壁」をぶち破る選手が自然に出てくると思います。そして一人でも多くの選手のレベルアップを図るために、人から人への伝承という偶然性を伴う手段だけでなく、教材という万人に伝わる確実性を備えた媒体も必要になってくるのではないかと考えるのです。そして出し惜しみせず、学連登録すれば無償でこの教材が配布される等ぐらいに、NTが蓄積してきたノウハウをオープンにしてよいと思うのです。内輪でドングリの背比べをする時期はそろそろ終わりなのではないかと思うのです。
2010/4/20(火) 午後 4:50 [ きつね ]
またもや妄想で突っ走った恥ずかしい、しかも無礼なことを書いてしまいました。
気を悪くされた方、本当に申し訳ありません。
何かのキッカケになればと思い、書かせて頂いております。
2010/4/20(火) 午後 4:52 [ きつね ]
>僕から見ると「高速なオリエンテーリング」はNT選手に限られた、
>閉じた世界の話であると感じています。
>内輪でドングリの背比べをする時期はそろそろ終わりなのではないか
>と思うのです。
僕はほぼ同じことを、先に書いた18年前のWOCの報告書で書いています。それはM越さんやY岸さんを意識して書いたものでしたが、まさかその時は自分が同じことを指摘されるとは思っていませんでした(笑)全然気を悪くしていないし、そういう意識を持った指導者が増えて来ることは喜ばしいことだと思っています。
ただ、海外におけるオリエンテーリングの方法論を理論だてて構成し、机上で役に立つとうに作り上げることは、相当難しうことと思っています。いま自分の中でも、そのオリエンテーリングを分析し、理論化を進めているところなのですが、それこそ言語化が大変に難しい作業です。以前書いた「サルオリ」とは比べ物になりません。
2010/4/20(火) 午後 5:02 [ ikuni ]
たとえば、僕の今の理論の中心にある概念に「方向の意識」というものがあります。
これは単なる直進ではないけれど、方向を定めて走るという意味で欠かせないものです。どんな場所でもきちんとした方向の意識を常に定め、走りを実行していくこと。「ナビゲーション」の第一歩だとおもっています。
ただこの概念を理解させるのが難しい。具体的な動きややり方にかかわることでなく、体の向きや脳内でのイメージとの関連になるからです。
それに日本でのテラインで普通にやっているとこれがなくてもできてしまうことが多い。実際、今教えているジュニアに、何度説明しても理解してくれない人がいます。
でも海外で高速にナビゲーションするには、欠かせない概念だと思っています。
2010/4/20(火) 午後 5:10 [ ikuni ]
去年JWOCに関わるようになってから自分がやっている指導はまさにこうした文脈上にあるものです。
「高速ナビゲーション」へ至る道筋を立て、そのステップで、必要な技術や練習を彼らにさせてみているところです。それが実際に効果を上げられるのかは彼らの今後にかかっています。
ただこれができているのは、彼らが実際に海外のオリエンテーリングで戦わなければいけない、という共通認識ができているからです。
日本の、とくにジュニアのクラスで必要を感じないような特殊技術をわざわざ彼らが身につけようとしてくれるのか。この辺りは疑問です。
そういう意味で、僕が進めたいのは、普段のレースからきちんとしたナビゲーションを必要とするレベルで彼らを競わせること。
そういう場がなければ、いつまでたってももし「教材」ができたとしても効果を発揮することは少ないと思うのです。そう今のレベルなら「サルオリ」で十分ではないですか?
2010/4/20(火) 午後 5:21 [ ikuni ]
もう一点、言語化から離れた教材という部分について。
確かに、イメージ処理をする上では、現地のイメージと画像的な直結する方法論が、効率はいいように思えます。
ただ自分が問題点として感じるのは、画像を利用できるためのベースとする「地図の知識」の習得がなかなか難しい。ここでいう「地図の知識」とは、単なる知事記号でなく、地図情報から得られるオリエンテーリングで「使える現地の情報」、またはその逆です。
こうした知識が前提でない限り、それはあくまでも記号遊びになって、現実のオリエンテーリングには反映できないと思います。
この間の合宿で、ルートを単純化&メモリーさせ、復元させる、という机上練習をさせたのですが、はじめたばかりの大学1年の子で驚くほど見事に単純化&メモリーができている子がいました。
しかしその彼にオリエンテーリングをさせてみると、全然メモリーができなかった子に普通に負けて来る。
その子はおそらく画像記憶が得意だったのだと思いますが、それがオリエンテーリング的な処理とは別問題ということではないでしょうか。
2010/4/20(火) 午後 5:31 [ ikuni ]
さらに、これも僕の私見ですが、やはり言語化は大事だと思います。
確かに地図は記号なので、そのままのイメージを処理するのがベターなように思えますが、結局僕らは言語で思考しています。
そしてコミュニケートするにも言語でのコミュニケートが一番得意です。
何かを伝えわかってもらう、もちろん見れば一目瞭然なこともあるのですが、あくまで論理的なスポーツであるオリエンテーリングにおいては、言語による分析や指導、議論が結局は必要なのではないか、と思います。
勿論君が心配しているような地図>言語(「沢」「尾根」のような単純言語化)>現地、というような問題があることは理解していますが、それは逆にアナリシスを読めばその程度の理解ということがわかります。
またアナリシスの文章からは、その子の性格や、その時の気分、そのレースにかける熱意、などいろいろなことが伝わってきます。
余計だと思う情報にも、僕は価値を感じます。
このように、言葉による議論を通じて、理解を深めていくことが、結局のところ、オリエンテーリングでも必要なのではないでしょうか。
2010/4/20(火) 午後 5:42 [ ikuni ]
長々とすいません。それこそ気分を害したら御免なさい。
2010/4/20(火) 午後 5:42 [ ikuni ]
ikuniさんと、考えが意外に似ていますね。スプリントに対する評価は異なりますが。いかに速いナビゲーションを行うか、これが競技としてのオリエンテーリングの本質にあると思う。あとは、いかに「速いナビゲーション」を実施するかだけど、そこまで意識が辿りついていない例が多いのでは?
2010/4/20(火) 午後 6:05 [ hid*_* ]
>hid*_*
スプリントの評価が僕の中で低いのはひとつは違う文脈だけどね。
「それって面白いの?」ってこと。あれから広めてくとか、スプリントの大会ばかりになっていくとかじゃ、オリエンテーリングの魅力が伝わんないんじゃない?ってこと。それより森でしょーって感じ。
もうひとつは、たぶんhid*_* のいう「速いナビゲーション」と、僕が思っている「高速ナビゲーション」には違いがあって、僕が言っているのは、単なるスピードではなく「複雑な意味での速さ」であり、
複雑な地形の中とかであっても、スピードを落とさず、自信を持って速く走ることのできる能力のことを指しているんだと思う。
他人のブログで議論してごめんね>きつね
2010/4/20(火) 午後 6:18 [ ikuni ]
速いナビゲーションを身につけるためには、速いナビゲーションが出来るコースが必要だと思う。日本においては、それはより簡単なコースを選択することに鍵があると思う。なぜか。速くないナビゲーションをしたほうが良い結果が出るコースであれば、結果を求めるならば速くないナビゲーションを選ぶことが、競技者としては最適であるからです。「今日は大事なレースだから慎重に、ペースを落として。。。」と言う選手は多いですよね。
5分、10分単位のミスを頻発しているのなら走るコースのレベルを落とすべきだと思う。もちろん、これは、高度なナビゲーションが必要なコースを否定する訳ではありません。高度なナビゲーションが必要なコースは、そのようなコースでもナビゲーションの速さで競えるようになってから出走するべきだと思います。
2010/4/20(火) 午後 6:21 [ hid*_* ]
>ikuniさん(午後5:02)
「閉じている」といのは、つい最近までのJOAやSQUADやその遺産な方々に対してです。強化委員会等の人事が変わりつつある現在は「開きはじめた」という印象です。ikuniさんはむしろ「開く」活動に参加されている「革命家の一人」だと認識しています。
ただ、WOCの表彰台を目指すのなら、中級者の段階から確実に拾い上げて、競技人口が少ない中で原石を逃さない努力も必要になってくるのではないか、そのためにはもっとオープンになってもよいのではと感じているのです。もちろん対象が広がれば負担も増すので
色々と気をつけなければなりませんが。
2010/4/20(火) 午後 9:43 [ きつね ]
言語化は難しい作業だと思います。後世に伝えるためには言語化が重要です。指導者側は引き出しの一つとして言語化できている必要があります。
理論を確立する必要性は絶対にあります。しかし「細部」まで言語化できていなくても、教育することはできると思います。受け手が共通の感覚を生じさせるような、仕組まれた体験をさせることでも、伝え教育していくことは可能です。
同様に、細部まで言語化されていなくても「教材」は作れます。自分の感覚がどれだけ再現できるかという基準のもと、また未完成の状態でもとりあえず使ってみて、その効果をフィードバックしながら練り上げていくことで、細部まで言語化できていなくても、「教材」を作ることはできると思います。
最終的には「感覚」の話になると思うので。
2010/4/20(火) 午後 9:43 [ きつね ]
>ikuniさん(午後5:10)
「方向の意識」、自分なりに分かる気がします。これもイメージのうちですが、行くべき方向に対して身体の前面の皮膚が触れているかどうかという「触覚」が、僕の中の感覚としては重要です。ikuniさんの言うものとは違うかもしれませんが、参考になれば幸いです。
ちなみに、この感覚があったせいで、コンパスをろくに見なくても、プランすらしていなくても、何となくオリエンテーリングができてしまっていました。もちろん曖昧さが大きいので遅かったですが、10年前のジュニアレベルではそれなりに通用してしまっていました。
2010/4/20(火) 午後 9:54 [ きつね ]
>ikuniさん(午後5:10)
言語による説明では伝わりにくいものです。
言葉というのは、イメージを再現するトリガーにすぎません。
人により言葉とイメージのリンク(定義)が異なるので、どうにか体感させることの方が手っ取り早いことも多々あります。また「できる人」の説明を聞いて「できない人」ができなくても、それは言語上の問題であって、それ以外の部分で劣ることを意味するものではないと思います。そういった「合う合わない」があるので、指導者が複数いることが重要になってきます。
2010/4/20(火) 午後 9:59 [ きつね ]
>ikuniさん(午後5:21)
仰られる通りだと思います。
発揮する場がなければ意味がないですよね。
また、ジュニアのモチベーション維持や向上は難しい課題であると僕も感じています。どう「目覚めさせるか」がカギですよね。一度目覚めれば、あとは少ない刺激で勝手に向上していくと思います。
短絡的な思いつきですが、そういうレベルのコースであるという質を保証する意味で「公認大会」が機能してくれるとよいなと思いました。
2010/4/20(火) 午後 10:06 [ きつね ]
>ikuniさん(午後5:31)
自分の「教材」の話は、「地図の知識」があることを前提としています。
また昨年度直接IK部員の様子を見る中で感じ、このブログでも何度か指摘したのですが、そもそも「地図の知識」が身についていないジュニアが多いです。「地図の知識」が身についていないためトンチンカンな思考や判断をしてしまい、とんでもないタイムで帰ってくるのだと思うのです。僕も最初はそうでした。
僕は自分が高校生のときにあった夏のトータス合宿で、「女取」(違ったかも)でコンタだけの地図にそれ以外のものを書き込む「疑似調査」練習をikuniさんに指導して頂き、また適当に連れ回されて「ここはどこだ?」という「リロケート練習」も指導して頂いたことで、感覚として「地図の知識」が身に付きました。
そういった練習をして「地図の知識」を身に付けろと部員に言っても行った形跡はありませんでした。やはり口だけでなく、こちら側が彼らに提供してあげる必要があるのだとも感じました。
2010/4/20(火) 午後 10:21 [ きつね ]
>ikuniさん(午後5:31)
「地図の知識」を習得した上で、画像記憶は重要な要素になってくると思います。1秒を追求してスピードを上げるためには、マップコンタクトの回数を極力減らした方が良いと思うからです。
画像記憶が苦手な子を訓練する必要はあると思います。
「しかしその彼にオリエンテーリングをさせてみると、全然メモリーができなかった子に普通に負けて来る。」
それは、その彼が「地図の知識」がなく画像記憶の能力とリンクさせられていないということと、メモリーができない子が何度もマップコンタクトをしてスピードを上げられなくても勝ててしまうという、レベルが低い話だと思います。やはり1秒を追求するのであれば(現状ではWOC代表レベルの話であってジュニアでは無理だと思いますが)画像記憶の訓練は必須であると思います。
2010/4/20(火) 午後 10:30 [ きつね ]
>ikuniさん(午後5:42)
午後5:42にくださったコメントのほとんどが、自分も重要であると感じています。
ただ一か所「結局僕らは言語で思考しています」これだけは否定させて頂きます。「脳の仕組み」において、脳の「基礎言語」は「イメージ処理」なのです。
先程も書きましたが言葉はイメージを引き出すトリガーにすぎません。根本的な思考処理はイメージ処理で行われています。その処理した最終的な結果を言語として意識が認識できるにすぎません。
例を出しますと、言葉を新たに1つ覚えても、思考が深まるわけではありません。音読を繰り返したからといって、言語的能力が上がるわけではありません。食材が1つ増えたからといって、料理の腕が上がるわけではありません。子供を見ていれば分かると思います。
結局、言語という素材は伝達手段にすぎず、思考そのものではないのです。もうちょっと具体的に言うと、言語は「大脳」ですが、思考は「小脳」なのです。小脳で自動処理された思考の結果が、大脳で言語というタグを付与されるのです。
2010/4/20(火) 午後 10:55 [ きつね ]
イメージ処理で思考していることから「視考力」と言う人もいます。僕からするとオリエンテーリングは「視考力」そのものであると思います。
他人とコミュニケートを取りお互いを高めていくためには、言語は必須です。しかし、個人内部においてオリエンテーリングが上達するためには、言語は必須ではないと思うのです。
前どこかで書きましたが、言語思考処理には限界があります。それはサッカーを見ていればわかると思います(異論も多いでしょうが)。言語処理で判断していたり、視考(イメージ)ができていない選手は判断が遅くレベルが低い選手です。レベルが高い選手は視考だけで処理しているので判断が速く、フィジカルに特徴の無いメッシ等でもあれだけの活躍をすることができます。
僕はオリエンテーリングにおいても「レース中に言語で思考している暇なんてない」のではないかと考えているのです。「視考」で「見た瞬間に判断される(自動処理なので「判断する」ではない)」「反射」レベルで処理する必要があるのではないかと思うのです。
2010/4/20(火) 午後 11:08 [ きつね ]
ザックリまとめますと、脳の仕組みに適合した方法論でないと意味がないということです。
もちろん、それを伝えるために言語化は必要です。
2010/4/20(火) 午後 11:10 [ きつね ]
具体的な話をもう一つ。
K藤さんから聞いた話なのですが、レース中「先読み」はほとんどしないそうです。スウェーデンかどこかの国ではそう指導しているらしいです。それは「先読みしている余裕があるなら意識的にスピードを上げろ」という意味合いらしいです。高速化のためにはそこまでする必要があるのかと驚きました(僕も先読み派だったので)。
2010/4/20(火) 午後 11:15 [ きつね ]
いろいろすごいことになってごめんなさい。
>言語思考処理には限界があります。それはサッカーを見ていればわ
>かると思います
のところで、何を言いたいかが分かりました(笑)
オリエンテーリングの技術を、言語を通さず、個人の中ではイメージ処理として行うということですね。
それはよくアタック周りでフラッグの付近の地形のイメージを作ったり、ルートの途中の地形の大雑把なイメージを作ることなどでやっていることですよね。
さらにそうしたものに対して、自分が直線的に進んで行くイメージを作るというのが、僕の言う方向の意識を作るということでもあります。
ただそういう意味ではわかるのですが、やはり、教材というかトレーニングのレベルというのは、理解化、共有化が必須であり、言語化しないではいられないのではないかという気がします。
いろいろいいたいことはあるし、言葉足らずなのと、なかなか全体の言葉の定義が難しくリンクしていないこと、また私の理解不足もって、話しが噛み合ってないのが歯がゆいのですが、とりあえず今回はこれくらいで。
2010/4/21(水) 午後 0:45 [ ikuni ]
あ、あと
>ただ一か所「結局僕らは言語で思考しています」これだけは否定させて頂きます。「脳の仕組み」において、脳の「基礎言語」は「イメージ処理」なのです。
という下りからは、不勉強からかほとんど理解できません。
大脳と小脳の働きから、オリエンテーリングにおけるイメージの形成と判断の流れについて説明できるなら面白く、その訓練方法があるなら効果的だとは思います。
ただ自分の中でどうしてもひっかかるのは、やはり地図も単なる画像ではなく「言語的」な記号であり、僕らはこの中から必要な意味や文脈を結局は論理的に(大脳的に)処理せざるをえないのではないかと思うのです。そこはサッカーとか野球とか、イメージと反射で語るスポーツとは本質的に違う気がしています。
2010/4/21(水) 午後 1:09 [ ikuni ]
>ikuniさん(午後0:45)
いえいえ。こちらこそ全然練れていないのに変に主張してしまい申し訳ないです。でもとても勉強になるので有難いです。
確かに、一番最初に理解させ、こちらのもっているイメージを相手の中に再現させて共有化するためには、言語化が必要だと思います。イメージ処理だけでいける人は少数派だと思われますので。それに対して「体得」した選手であれば、言語の割合を減らしてイメージ優位でいった方が良いと思っています。
僕が危惧するのは、教育対象者が言語処理(言葉遊び)に固執し、言葉からイメージを想起することができないという状況です。また、正確に言語表現しようとすると無駄に小難しくなり、敷居が高くなることも懸念します。
「知能が未完成なジュニアにも分かりやすい」「イメージの感触が伝わりやすい」「小脳に直にアクセスするような」という点を重視した結果、言語を極力介在させない「イメージ処理重視論」に至りました。自分でも無茶言ってるな〜と感じますし(無理ではないとも思っていますが)、細部まで練れていないので、完全なる妄想で終わる可能性も高いと思います。
2010/4/21(水) 午後 7:12 [ きつね ]
僕がものすごく言葉足らずなせいで歯がゆい思いをさせてしまい申し訳ありません。でもとりあえず、僕もikuniさんも、サルオリを超えた高速化を目指すレベルにおいて、今までには見られなかったアプローチ方法を模索しているという点は共通していると感じています。
2010/4/21(水) 午後 7:12 [ きつね ]
>ikuniさん(午後1:09)
>地図も単なる画像ではなく「言語的」な記号であり、僕らはこの中から必要な意味や文脈を結局は論理的に(大脳的に)処理せざるをえないのではないかと思うのです。
んん〜〜、脳の詳しい仕組みの説明を抜きに理解して頂くのは難しい話ですよね…。
そういった処理は必ず必要になると思います。ただ、その処理を意識に行わせるのか、無意識に行わせるのか、処理の結果を言語として認知するのか、イメージとして認知するのか、そこが意見が別れている部分だと思われます。
僕としては、無意識で処理できるぐらい訓練を積み重ねて、イメージで認知することで素早く誤解なく動作に移していくのが良いのではないかなと考えています。
オリエンテーリングの知的活動は確かに高度なものですが、ざっくり言えば、どうにか最終的に「パターン学習」の範囲に引きずり込めないかと考えています。
2010/4/21(水) 午後 7:26 [ きつね ]
東大が昨年の練習方法を踏襲するのなら、「パターン学習」の効果が分かるのではないかと思います。例をあげた100レッグの練習以外にも、動作の反復練習をしてくれるのでは(自分も彼らに会うたびに言っているので)ないかと期待しています。「イメージをする」ということも言語過程を経るのではなく、体の動作としての反復練習があれば良いのでしょうが。おそらく、ただひたすらテレインを高速でナビゲーションする練習(プランニングをせずに連続的なイメージの繰り返しだけで)というのがそれに当たるのではないかと思います。
2010/4/21(水) 午後 7:43 [ hid*_* ]
そうそう、基礎的なイメージ化能力がない段階で、プランニングを重視するのは、イメージ化する能力を阻害するんではないかと思っていますが、どうでしょう。
2010/4/21(水) 午後 7:49 [ hid*_* ]
>hid*_*さん
>基礎的なイメージ化能力がない段階で、プランニングを重視するのは、イメージ化する能力を阻害するんではないかと思っています
そう!それです!
僕もそれが気になっていました。
だから、できるだけ初期の段階から
視覚処理重視でオリエンティアを教育できたらと考えていました。
2010/4/21(水) 午後 8:17 [ きつね ]
>hid*_*さん
>プランニングをせずに連続的なイメージの繰り返しだけで
野暮かもしれませんが、僕的に補足説明させて頂きます。
プランニング自体は行っているのです。
ただそれが小脳であり無意識的であるだけです。
逆に、意識≒大脳≒言語ではプランニングを行いません。
そして小脳が出した「解答だけ」が、「イメージ」として我々の意識に認知されるのです。
そしてそのイメージと、眼球を通して入力される景色の情報とを照合しながら進んでいくのです。
2010/4/21(水) 午後 8:24 [ きつね ]
そうだね。
風呂に入るのにプランニングを意識的にはしていないけど、無意識にはしているみたいなもんかな(それをプランニングというのか反応しているというのか分からないけど)。で、実は家の風呂だけでなくどんな風呂(テレイン/レッグ)に行っても意識的にプランニングせずに入れるみたいな。
2010/4/21(水) 午後 8:51 [ hid*_* ]
>hid*_*さん
そんな感じです。
というか、実際には皆さんも無意識に近い状態でプランニングをしているはずです。アタックポイントは若干意識的に探すかも分かりませんが、そこから逆算的にルートのラインが無意識レベルで浮かび上がり、それとほぼ同時にCPの設定もこれまた無意識に近いレベルで決定しているのではないでしょうか?ルートのラインとCPが自動決定されれば、「使う技術」も無意識的に処理判断された結果として自動決定されるはずです。「危険な箇所」も過去の経験を根拠に無意識レベルで察知しているはずです。実は皆さん既にできていると思います。ただWOCが開催されるテレインやそこで組まれるレッグに対する経験値が低いために、無意識で処理しきれていないだけだと思います。日本のテレイン・コースであれば、かなりの部分を無意識による自動決定でレースされているのではないでしょうか??
2010/4/22(木) 午後 10:56 [ きつね ]
レッグ(地図)を見た瞬間に、過去に経験・学習した膨大な情報と無意識的に照合され、そこから無意識が処理して出した解答が自分の視野(レッグ(地図))にプロットされる。その結果としてルートのラインとCPが浮かび上がって見える。
「使う技術」の判断も同様。CP毎の課題を自動認識。その課題と自分の総合的な技術力を照合し、一番速くいける選択を自動判断する。
もちろんどれも豊富な経験、意識による論理的なアナリシス(フィードバック)を反復してきた選手だけが辿りつくレベルの話ですが。
2010/4/22(木) 午後 11:00 [ きつね ]
そうか!そうですね。書いていて気付きました。
無意識で判断できるレベルになるには、豊富な「実体験」が必要となります。その上での「教材」なのかもしれません。初心者レベルに「教材」を与えても、実体験に乏しく、無意識に判断しようにもその材料が少ないために、こちらが思っているような効果は出ないかも分かりません。
2010/4/22(木) 午後 11:03 [ きつね ]
初心者に「教材」を与えて効果を出すには、あるいは本番のレースでいきなり好成績を出させるには、実体験が無い分を、強制的に「意味記憶」させてしまうしかないのだと思います。
「CPに使えるのは地図上でこれとこれとこういったものだけだ!これらをつないでレースしなさい。何で他のものがCPとして使えないかだって?そんな事は考えなくていいから、とにかく今言った事を守りなさい!」とすれば、無意識レベルで高速な判断ができるかも分かりません。それが良い選手を育てる上で有効な方法なのかどうかは全然違う話ですが。。。
2010/4/22(木) 午後 11:08 [ きつね ]
大脳ー小脳じゃなくて、左脳ー右脳じゃね?
小脳は運動動作をつかさどる器官ですがな。
2010/4/23(金) 午後 10:32 [ kato@21st ]
>katoさん
小脳が運動関係(のみ)の部位だというのは
高校教科書レベルの話(=古典)です。
大脳には言語野や運動野があり、
論理的思考にしろ身体運動にしろ
学習初期には大脳を用いて意識的に取り組みます。
意識的に反復して取り組むうちにフィードバックがかかり、
誤った処理が排除され、正しい処理(神経回路)が確立します。
この時点、あるいはさらに反復すると、
大脳で確立されたこの回路が小脳にコピーされます。
すると以後は小脳にコピーされた回路で処理するようになります。
つまり大脳=意識から離れ、処理が自動化されるということです。
身体運動にしろ論理的思考にしろ、
小脳にコピーして自動化することができます。
「ひらめき」が論理的思考の自動化の良い例です。
2010/4/23(金) 午後 11:54 [ きつね ]
詳しくは以下を参照してください。
◎これが一番ザックリ簡単です。
ttp://plaza.rakuten.co.jp/donguriclub/diary/201003280000/
◎↑の元ネタがこちらです。ちょいムズです。
ttp://www.riken.go.jp/r-world/info/release/news/2003/feb/index.html#frol_01
◎小難しすぎて、くじけそうになりますが、こちらも。
ttp://web.sc.itc.keio.ac.jp/anatomy/kokikawa/association_cerebellum/associatiocerebellum.html
2010/4/23(金) 午後 11:55 [ きつね ]
結局は今まで言われてきた事と同じで、
「反復してできる限り自動化するべし」ということです。
右脳と左脳の話。
右脳は非言語的処理をする部位。オリエンテーリングの場合には、現地や地図を映像(イメージ)として解釈する時に使う。
左脳は言語的処理をする部位。地図(記号)の意味を解釈したり、プランをしたり、論理的な思考を行う時に使う。
いずれにしろ、右脳も左脳も「大脳」の一部。
大脳の右半球を「右脳」、左半球を「左脳」と呼んでいるだけ。
つまり右脳の活動にしろ左脳の活動にしろ結局は大脳の話なので、全て小脳にコピーして自動化できます。
katoさん自身が、ご自身の感覚として、一番分かっていらっしゃると思いますw
2010/4/24(土) 午前 0:27 [ きつね ]
おー、自動化は小脳で起こっているか。しらんかった。
そして、文脈勘違いしていたよ。しつれいしました。
自動化の話だったか。
おれは、言語化と、イメージ化の話だとばかり。
↑のコメントのように、情報を言語として収納するのと、
イメージ(非言語)情報として、収納するのでは、
左脳ー右脳であってるよねーーーーー。
2010/4/25(日) 午前 8:47 [ kato ]
>katoさん
いえ、確かに文脈的には言語化とイメージの話でした。
こちらこそ失礼しました。
はい。左脳右脳はあっていると思います。
2010/4/25(日) 午後 10:53 [ きつね ]