うろうろドクター

日本の医療現場は、訴訟リスクにおびえ、過重労働で疲弊しています。少しでも良くなることを願ってブログを書いています。

全体表示

[ リスト ]

大好きな朝日新聞からですが(笑)
やっぱり見逃せない記事ですのでコメントします。

医師確保へ苦心の高給 自治体病院2倍の差 政投銀調べ
2007年04月08日03時15分

自治体病院に勤める医師の給与は都道府県によって2倍の開きがあることが、
日本政策投資銀行の調べでわかった。北海道や東北を中心に医師不足が深刻な地域ほど
給与は高い傾向があり、自治体が「高給」で医師をつなぎとめている実態が浮きぼりになった。

自治体病院の平均医師給与と人員
総務省がまとめた04年度の地方公営企業年鑑をもとに、同銀行が全国1000の自治体病院
(都道府県立、市町村立、一部事務組合立)の経営を分析した。

常勤医の給与(時間外、期末手当などを含む)の全国平均は、年額換算で1598万円(平均年齢42歳)。
都道府県別では北海道の2301万円が最高で、最低は奈良県の1132万円だった。
岩手、宮城など東北各県は軒並み高水準なのに対し、西日本は全般的に低く、
神奈川や東京、大阪など大都市部も低かった。

格差の背景には医師の偏在問題がある。給与の上位10道県はベッド100床あたりの医師数が平均9.4人。
一方、下位10都府県は12.3人で、給与が高い地域は医師が少ない傾向があった。

全国でもっとも給与が高かった病院は、北海道北部の幌延町立病院(6科36床)の4586万円。
町内唯一の病院で、

ただ1人の常勤医である院長が日中の勤務に加え、平日は毎晩当直についているという。

同病院は「町の財政は厳しいが、地域の医療を守るためにはこの待遇もやむをえない」と説明する。
自治体病院の医師は公務員だが、給与は他の職種から独立して条例で定められ、
自治体の裁量で基本給や諸手当を引き上げられる。

北海道内の自治体病院の求人活動をサポートしている道地域医療振興財団によると、
道内の過疎地ではいまや、求人時に最高3000万円台の年収を提示する病院も珍しくないという。

だが、過疎地の医師不足に歯止めはかからず、給与による医師確保は必ずしも功を奏しているとはいえない。たとえば三重県尾鷲市の市立尾鷲総合病院は、05年に年収5520万円で産婦人科医を雇った。

しかし医師は院内に寝泊まりしながら年に数日しか休日がとれず、1年後に退職した。


「高給作戦」は財政面からも限界がある。

政策投資銀の調べでは、自治体の支援なしで黒字を確保した病院は全体の7%(04年度)。
自治体の支援総額は約7000億円(1病院あたり7億円)、病院を運営する公営企業の借金残高の総額は、
約4兆円に達する。赤字体質の要因は人件費比率の高さで、

自治体からは「もうこれ以上、人件費は増やせない」という悲鳴も上がっている。



「自治体病院の赤字体質の要因は、医師の給料が高いからだ」、としか読めない記事です。
たしかに医師は高給取りだが、病院の職員における人数の割合を考えると、一握りの集団でしかないし、
病院の経費の大部分を占める人件費のうち、医師の給与は一部にしかすぎないにですが・・・
公務員では、医師以外の職員は勤続年数が長いので退職金を含めると相当な人件費になっています。
(少し前に、給食のおばちゃんの給料が800万円といった記事がありました)
勤務医の平均勤続年数はかなり短く、頻繁に病院を移るので退職金などは少ししか出ません。
(勤務形態が変わるので基本的には転職と同じです、2年(1年)毎に引越しなので引越し貧乏です・・・)

黒字の病院と、赤字の病院の差をわけるものは医師以外の多数派の職員(主に事務系)の給与水準と、
患者さんを集められる医師がどのくらいいるか、ということであり、
必ずしも医師の給料が高いから赤字になるという訳ではありません。

むしろ高給を払っても、優秀な医師を雇えば病院全体の患者数も増えて収入は増加します。
また逆に、医師一人立ち去ると1億の減収になるという話もあります。(もちろん患者さんも困ります)
給料を下げて医師が立ち去ってしまって、病院の収入も減ってから後悔しても遅いのですがね・・・

「平日は毎晩当直についている」とか、「院内に寝泊まりしながら年に数日しか休日がとれず」とか、
大新聞なのに「これが、労働基準法に明らかに違反してないのか?」ということを
平気でさらっと書いているのが、また頭にきます。

4000万、5000万の高給は、「病院の奴隷(24時間働きますよ)」のような超人的な働きによるものではないのでしょうか?


また、自治体病院から医師が立ち去っているのは、報酬の問題だけでなく、
コンビニ志向で病院を使う住民(私たちの税金で運営されているのだから、診るのが当然といった態度)
お役所仕事で病院を運営する事務などの問題があります。(本当に役に立ちません!(怒))

医師の報酬が高いことだけを切り取って、悪者に仕立てるこの記事は問題だと考えます。
朝日新聞はこういった報道によって、自治体病院の医師の給料を下げ、
医師の立ち去りを促進することにより、
地域医療を崩壊させ、市民の生活を脅かしたいのでしょうか?

また、投稿してみるか・・・

この記事に

閉じる コメント(0)

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

開く トラックバック(1)


.


みんなの更新記事