不合理でなく、確からしい:これが先進国の言うことか
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不合理でなく確からしい」なら年金支給…第三者委が決定:読売新聞
政府の「年金記録確認中央第三者委員会」の梶谷剛委員長が昨日テレビで会見し、第三者委員会の結論を説明していた。そもそもこの第三者委員会なるもの、安倍首相の泥縄的発想からスタートしたものだが、社保庁事務の実態、事実を正確、客観的に把握することもなく、要するにこれまでは、社保庁が領収書など証拠がなければダメだと切捨てきたものを、今度は極端に言えば、申し出さえあればなんでも支給を認めようという趣旨なのだ。そうやって、選挙前とりあえず国民の不安、不満をなだめておこうという魂胆であることは見え見えなのだ。
委員長の説明などご本人はどんな法律のプロかしらないが、よくもまああんないい加減な抽象的な言葉を並べ、恥ずかしくもなく説明できたものだと、妙な感心をしたものだった。
「不合理でなく、確からしい」? なんだそれ?って感じ。「確からしい」って、たしか大学時代であったか習った統計確率論で出てくる言葉であったと記憶する。それは80%、とか90%の確率でそれが起こりうるとか、その確率で正しいという意味内容だ、あいまいなことを確率ということで数量化することなのだ。
こちらの話もできる限りの状況証拠がそろっていたら認めましょうという趣旨なのだが、極端な話それがない場合でも、本人の申し出があれば、それを否定する明確な証拠でもない限り認めましょうということなのだ。まあ言ってしまえばそれしかないのだが、本当にそれしかないのか、である。
いや、究極的には、それは判定者の心証次第というニューアンスのことを述べているのだからあきれてものが言えない。
このどうしようもない第三者委員会なるものの存在、またやっていること、やろうとしていることについて、野党はどうしてそのいい加減さを追求しないのかと思うのである。いや野党だけでない。マスコミもあんな愚かな委員長の発表をただ報道するだけでその意味内容、言ってることのいい加減さをどうしてもっときちんと解説しないのかと思うのだ。
日本は世界第二の先進経済大国。年金制度の事務管理なんて当然のことながらきちんと行われてきたとみな信じてきた。いや、これもマスコミが殆んど報道していないのだが、他の世界各国がこの先進国を自認する日本のていたらくをどう見ているのかという報道がほとんどないのが不思議である。
こうした事態をまねいた責任が政府にあることは言うまでもないが、さてそれをどうするかの救済策、解決策として、「もっともらしく確からしい」ことが基準である、と政府が任命した第三者委員会なるものが白昼ぬけぬけと説明する国が他にあるのだろうかとふと思ったわけだ。
そういうデータがきちんと管理されていない発展途上国なら話は別だ。いや、そんな一番基本的なことすれちゃんとできない日本はまさに発展途上国なのではないのか。
tad
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