あなたがいま最も気になる政治テーマ
|
毎日のようにマスコミの世論調査が出てくるが、その多くは内閣支持率であり、支持政党率であり、誰が総理大臣としてふさわしいかといった内容だ。それはそれでもちろんいいのだが、これから選挙戦に入る今、国民が投票に当たってどんな政治テーマに興味を持っているのかという一番肝心な意識調査が抜けているのではないかと思うのだ。
その点で今朝掲載されていたYahooの「いまあなたが最も気になる政治テーマ」というアンケート調査が極めて興味深い。結果を見ないで私自身が投票したが、結果は大筋で一致している感じであった。
コメント:
年金・医療・介護:
前回の参議院選で民主党が大勝した理由、テーマの一つに「年金」がある。この生活に直結する問題がまだ根本的に解決していないことに国民が未だ不安を抱いていることは明白である。そしてあの後期高齢者医療制度、これも多くの課題がペンディングになったままである。与党はこの問題をあまり選挙の争点にしたくないのだが、選挙選に突入したら、年金・医療・介護は生活者国民の最大の関心事であり、野党はこれを最大のテーマで戦うべきことはいうまでもない。特に年金に関しては与党は守勢一方に追い込まれるはずである。
景気・雇用対策:
年金医療とならんでこの問題が生活者国民の最大の関心事であることも当然だ。与党自民党、麻生政権はこれについての対策の実績を必死で訴えるに違いない。たしかにあれだけのカネを使えばそれくらいの効果が出てくるのは当たり前と野党は反論するだろう。事実そうである。問題は、環境対策、農林水産業振興などより長期的なテーマがやはり重要で、そのための同じカネを使うにしても経済、産業の構造改革がどのように長期的に進行していくかの視点についての論争を期待したいものである。民主党の農業自立、支援のための補助金制度の是非、そうした施策の内容、長期的な目的がどの程度理解されるかされないかである。
行政改革:
このテーマが三番目にランクされていることには納得である。これは例の橋下知事などが提起した地方分権の問題ともからむ。また霞ヶ関の改革、官僚支配からの脱却というテーマでもある。従来の「行政改革」から、国の形そのもの、地方分権、ひいては道州制の議論にまで発展してきたことは進歩にはちがいない。
いつも出てくる財源論もこのことを横において論じる意味はない。国民にとっても一番理解の難しいテーマであるが、財源論とからんでの霞ヶ関改革や、天下り禁止論を持ち出すことで国民のより直接的な理解が得られるような論戦になることを期待したい。
外交・防衛問題:
与党自公両党は外交問題が民主党の一つのアキレス腱としたい思惑が見え見えだ。しかし外交問題に国民がさしたる興味がないのは当たりではないか。与党は民主党政権になるとアメリカとの関係がぎくしゃくすることをさかんに喧伝しているが、そんなおそれは全くない。むしろこの際アメリカ一辺倒の外交政策を見直す必要性を感じている国民の方が多いのではないかと感じられる。これに関わる憲法問題もそうだ。その問題はなにもあわてて白だ、黒だとすぐに決着をつける必要性はさらさらないと多くの国民は考えているようだし、実際そうではないのか。
財政再建:
麻生政権の最大のアキレス腱がこれで、いわゆる「骨太の方針」から大きく逸脱したことを民主党はもっと徹底的な追及をすべきなのだ。日本は今や世界有数の借金国、マニフェストで掲げる各種社会保障、教育投資、少子化対策にかかわる多額のカネの支出と財政再建をどう両立していくか、また増税問題をどうするか、その説明は避けて通れぬ重大テーマである。自公はあえてその論議を避けるかもしれないが、民主党の方は財政再建のための大きな道筋を是非積極的に説明するべきであろう。
政治とカネの問題:
献金問題は与党にとって野党民主党の一番のアキレス腱だと信じてさかんに攻撃しているし、選挙選に入ってもそうだろう。しかし実は国民もこれにさしたる興味を示していない。過去のことより、今後はどうするかの具体論の方に興味がシフトしていくことの方が自然だし、そうなりつつあるようだ。
教育・少子化対策
安倍内閣時のように、教育とはこうあるべきだという哲学論はあまり意味がない。それより、幼児教育、高校教育の義務教育化、教育費の国庫負担といった論議の方がわかりやすいしそれがまた選挙政策の一つの争点になることはいいのではないか。教育にしても、少子化対策にしても、あるべき論はもういい。要するに子育て、教育に掛かるおカネを必要な人に提供してあげることが最大の施策であることは間違いない。与野党でばら撒き批判合戦になるが、それについてはどっちもどっちだ。
財源論:
与党の民主党攻撃の最大のポイントはいわゆる財源論である。どこからカネを捻出してくるかを言わないで、出すことばかりいう民主党は無責任だということだ。これに対する民主党は無駄なカネの使い方の大改革である。そんな膨大な金が単なる経費の節約でできるわけがないというのが与党の立場であり、霞ヶ関には膨大な無駄が眠っているというのが民主党の立場だ。
その無駄の内容をありとあらゆるケースについて提示していくことで国民の納得を取り付けていけるはずだし、またそうでなければならない。
環境問題:
幸か不幸か、環境問題に関する国民の関心はまだまだ薄い。国の政治がまだそこに行き着いていない。まずは重要な政治課題があまりにも多いからでもある。それを争点にする政党も個人もない。しかたがないし、それでいい。何ごとも仕事の遅い日本国家、そのうち遅れを一気に取り戻すムードが高まってくるだろう。この問題に関する取り組みはまさに超党派で行われるはずだ。
tad
|
トラックバック(1)
トラックバックされた記事
トラックバック先の記事
- トラックバック先の記事がありません。

年金・医療・介護
この政策には関心が向わざるを得ませんよね
2009/7/21(火) 午前 4:53
次期総選挙の際、誰を当選させ誰を落選させるべきかを考えるページ
http://www35.atwiki.jp/kolia/pages/296.html
2009/7/21(火) 午前 6:33 [ 通りすがり ]
概ね異論はありませんが、教育問題には異を唱えたい。
最近の若者の道徳観の無さには枚挙にいとまがない。
親子関係、師弟関係、先輩と後輩の関係、上司との関係、公共物ないでの(特に電車内)無分別、弱い物イジメ、思いやりの欠如、忍耐力の欠如、直ぐに切れる.....。数え上げればキリがない、人間性は文化の向上と比例すべきではないのか.....。教育は見直す必要があります。今の教育は豊かさが招いたアメリカ型の教育だと思います、日本本来の儒教文化も必要だ。
2009/7/21(火) 午前 7:09
当然と云う結果ですね。国民は甘やかし政策なぞ望んでいません。政権交代を望むのは、自民党には出来ない諸悪の根源「霞ヶ関をぶっ壊せ!」を実行して欲しいからです。
2009/7/21(火) 午前 9:54
政治裏の基礎知識
ttp://nokan2000.nobody.jp/switz/
中国共産党の正体(日本で起きてる一致する情報源)
ttp://www.youtube.com/user/fWqWZB
選挙に行く前に知って欲しい、日本を売る政治家たち
ttp://senkyomae.com/
売国議員リスト
ttp://www35.atwiki.jp/kolia/pages/119.html
2009/7/21(火) 午前 10:12 [ 友愛(ポア)するぞ! ]
年金に景気雇用、やっぱり私はそこでしょうか。
要は「死にたくない」という願望ですから、やっぱり強いですね。
自力で生きられる優れた人間は大丈夫でしょうけれど、そうではない「弱い」人をどう活かしどう活用していくか、それも社会の枠組みというものでしょう。
行政改革、財政、財源はその「目的」のための手段だろうと思います。
外交に防衛、このあたり何か一言いうと半分の人は味方にできるが半分の人は敵に回してしまう、批判票取り込みが大切な民主党には触れたくないところでしょう。
あと、「無駄」とは何か、それも事前にやっぱり説明は必要だろうと思います。
ここ、まとまっているように見えて、人に聞くとみな違うことを言います。
案外要注意ポイントかと思います。
2009/7/21(火) 午後 2:55
財源問題は過去の累積赤字の責任を曖昧にしたままの論争は無意味だと考えます。長期的な返済計画を持たない自民党の財源論に誤魔化されてはならないと考えます。利息が上がれば返済不可能な巨額の財政赤字をどうするのか全く説明ができていない自民党政権に有権者は誤魔化されてていけません。民主党もしっかりしないと借金の責任だけ引き継ぐことになるかもしれません。最初に無駄を徹底的に省く努力をもっともっとするというのは正解の一部分だと考えますが、残りの答えも示すことが期待されています。
2009/7/22(水) 午後 9:50 [ harmony815jp ]