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河村モデルに期待する

民主党政権が誕生してからも中央政治のことばかりニュースになっているが、実は民主党政権公約の最大の目玉は、「地方分権」なのではないか。こればかりは、中央政府がいくら旗振りをやっても、県、市町村の自治体がその気になり、行政の無駄、地方議会の無駄の削減による自治体としてのの財政健全化とともに、自治体として自主独立の方向に向かわない限り、「地方分権化」など進みようがないのだ。

以前にもBLOGで書いたことがあるが、そのための最強というか、最善のモデルともなるべきものが、名古屋の河村市長がやろうとしている「住民税10%削減」や議会の「定数削減」の方針だ。さらにその一方で、市よりさらに小単位の地域主権をめざす「地域委員会」の創設提案なども注目に値する。「地域委員会」などはあまりにも斬新すぎて名古屋市自体の中でもまだまだこれからの議論かもしれないが、分かりやすいのは「住民税10%減税」である。河村氏は国のレベルと同じ、地方自治体自体が行政の無駄を廃し、住民税を10%カットするという公約を掲げ、市民の圧倒的支持を得て市長に当選したのだった。このことは全国でも注目されている。住民税減税などというが、一般にはそんなことは自治体の判断だけでできることとは誰も思っていなかったのだ。が、それができるのである。市議会の決議があればできるのだ。

ところがおっとどっこい、そのための条例案を市議会は二度にわたって否決したのだった。与党たるべき民主党の議員たちも反対しているらしい。それはそうだろう。河村市長はそのための財源として、議員報酬の減額や、議員定数の削減そのものを提案しているのだから、議員にとっては自らの地位そのものを脅かすもので賛成できるわけがない。

県議会とちがって、市長には、市議会を解散することができない。唯一の手段は市長が市民によってリコールされた場合なのだが、河村市長を支持する市民があえて、市長をリコールし、市長がこれを受けて、議会解散、そして市長派の議員を多数、選出して、住民税減税条例を議会で通すという手順があるそうだ。

それは奇策に等しく、そこまでなかなかできるかどうかだ。そのために超えなければならない道がまだまだ遠いことは事実だろう。

いずれにせよもし名古屋市で住民税削減が実現したらそれは画期的なことになる。鳩山政権は今中央政治における無駄の削減に取り組んでいるが、これは地方自治体レベルでの改革があって初めて可能なことが山ほどあるのだ。「行政刷新会議」が注目の的になるのはいいが、もう一つ総務省が進めようとしている地方分権改革が必要なのだ。そのためには河村市長の名古屋市の改革が一つモデルの柱ともなるべきものを含んでいるのである。

名古屋市では時間が掛かっても、議会という最大の抵抗勢力はいずれ崩壊せざるを得なくなることは明らかだ。こうしたモデルはひよっとすると名古屋以外の地方都市で先に実現していく可能性もある。

その点で原口総務大臣が、河村氏に総務省顧問として、全国で名古屋における地方分権モデルを語ってくれと要請しているのは大正解ではないか。

なにかといえば、今は中央政界のことばかりニュースに取り上げられているが、これからは中央の行政改革、立法改革の話題だけでなく、地方県、市町村単位の改革自体嵐の前夜であることをマスコミも認識し、もっとその関連ニュースを流すべきではないのか。

都、県知事たちが「八ッ場ダム」建設中止反対運動をやっているが、知事たちはこれからの地方自治体の中心テーマは各自治体自体の行政改革、立法改革であることが、わかっているのかいないかである。

石原都知事など都議会ではすでに民主党が第一党となっている現実を未だまだよく認識されていないようだ。これまで当たり前のように行われてきたさまざまな施政が根本的に問わ直される事態なのである。そんな時になにが「八ツ場ダム」のことなどそんなに重要なのかと問いたい。特にそれは東京都にとってたいした問題でないことなどどこまでわかってあんな行動をしているか、である。

tad

閉じる コメント(8)

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地方分権と共に財源の移譲が進めば地方も、おのずと自分の自治体の財政を考える事になるのではないですか。

2009/10/30(金) 午前 6:24 さんりゅう

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tadさん、河村市長が苦戦する地方自治体は、名古屋だけではありません。議会との対立は地方自治の宿命です。市民感情を無視した地方議会も、市民の一票で選出されているのですから・・・。

2009/10/30(金) 午後 3:06 熱海の爺

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不信任決議が可決された場合も解散できると中日新聞には書かれていますが、どうなのでしょう?
自分では調べてませんが、ネットではそれで市議会解散したという記事もいくつかありました(ブログ等ですが)。

2009/10/30(金) 午後 4:06 Yada

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>地方分権と共に財源の移譲が進めば地方も、おのずと自分の自治体の財政を考える事になるのではないですか

そう思います。とにかくまだまだこれからのことです。みなさんこまかいことを心配しすぎる。

2009/10/30(金) 午後 4:47 tad

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>市民感情を無視した地方議会も、市民の一票で選出されているのですから・・・。

熱海の爺さま

名古屋のような大都市がまず突破口を開いて欲しいのです。

2009/10/30(金) 午後 4:49 tad

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>不信任決議が可決された場合も解散できると中日新聞には書かれていますが、どうなのでしょう?

そうなのでしょう。が、議会は不信任をだしたら解散になる。解散になったら、自分らが負けることを知っているからそんなもの出さないのでしょう。

2009/10/30(金) 午後 4:51 tad

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河村市長は市長を支持する市民団体に市議会の解散請求をさせ、解散の折には自らも辞職し、市議会選と市長選を同時に行い、多数派を握ろうとする戦術の様です。名古屋市民はどちらを支持するのでしょうね。

2009/10/30(金) 午後 11:36 [ 憂国烈士 ]

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名古屋市民ですけど河村さんですね、私はやっぱり。
「支持する」というより「一体どうなるのか興味がある」という感じです。
もしこれで何とかなってしまったら、いよいよこれまで自民党が言ってたことって何だったの?って事になります。
何ともならなかったら・・・まあそれはそれです。
実際これまで議会の言うとおりに進んできてどうにもなってないんですし。

2009/10/31(土) 午前 6:10 Yada

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