続「呑めばのむほど日記」

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12月11日 ひとあし早くお節

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今夜は、ひとあし早くお節っぽい料理を造って一献した。お節は、即ち酒の肴だと思う。したがって私は好きだ。〆にはしっかり雑煮もいただいた。酒は「白露垂珠 改良信交 純米吟醸 吊雫無濾過原酒」。

今度の正月は京都で過ごす。もう何年も正月を自宅で過ごしていない。家人の実家が大阪なので、年末にまずそこへ行き、30日の夜、先方の家族とうちの家族で河豚を食べる。

そうして、私たち夫婦は大晦日と正月は旅先で過ごす。息子は大阪に残したまま。家人のご両親と妹のご好意に甘えている。

これまで、3年前は奈良、吉野、2年前は京都、前回の年末年始は兵庫の湯村温泉と天橋立に遊んだ。今回は京都の旅館で大晦日を過ごし、正月の夜は同じ京都でホテルに泊る。

そんな訳で、お節料理をもう何年も造っていない。以前は結構気合を入れたものを用意したものだが、オリジナルの「呑めばのむほど日記」をご覧いただいていた方は、ご記憶かもしれない。 (C)2005 taikomochi

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12月11日 ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー 2005 フランク・ジャイヤール

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今年は、自宅では5本を予約で買って順次いただいたボジョレー・ヌーヴォーであった。最後に取っておいたのは唯一3K円超だった、この「ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー 2005 フランク・ジャイヤール」。

評判は極めて良いドメーヌである。高名な父ミッシェルを継いで、ボジョレーのジュリエナ地区でワイン造りを行ってるジャイヤール。世界的に高く評価されながら、数があまりに少ないためになかなか手に入らないほどのもの。

しかし、今年のヌーヴォーについては全くダメ。薄っぺらでコクがなく、水っぽい。先日いただいた「ルイ・ジャド」を10点の基準として評価すれば、5点に届かない。がっかり。

一番値が張るからといって、トリに持ってきたオレもオレだけど。 (C)2005 taikomochi

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12月11日 COR COR

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静岡は今日は曇天で寒い。雪が降っている土地の方には申し訳ないが、やはり寒い。もともと温暖な土地柄で家庭内の暖房設備が貧弱なので、北海道などと比べると、実際家の中はより寒いくらいかもしれないのである。

そんなことを言い訳にして、まだ午前ではあるが、では体の中から温めましょう、記事も書かなくちゃならないしと、昨日南大東島から届いた「COR COR」2種を呑み比べ。呑み方はストレート。

まずは赤瓶をいただくが、これはラムにしてラム以上のものだ。立ち香、含み香には確実に海の香りがあり、味わいにも海塩、ヨード、ミネラルが感じられて、実に面白くも深味がある。

緑瓶は実は昨夜もいただいたのだが、南大東島で栽培された本年度のサトウキビを1本ずつ手で搾り集めた汁を原料とした、世界でも数少ないラム・アグリコール。収穫時期に合わせて造るため、一年に一度しか出来ない貴重なものである。

香りは一層複雑で、やや黒糖焼酎を髣髴とさせる糖香がある。そして、よりフレッシュな清々しい香りだ。味わいには赤瓶よりも強いパンチがあり、同じような複雑な香味がありながらも、良くキレる。よりスピリッツ然とした酒である。

総じて熟成感は感じられないが、それが逆に面白さとなっており、原料や製法に由来する特徴を良く残していると思われる。その特徴は、栽培する土地由来の香味を持ったサトウキビ、そして水のもたらすものなのであろう。

まさに海を感じる島の酒。実に面白くも美味しい。気に入った。他では味わったことのない、独特の個性を持った良い酒だ。 (C)2005 taikomochi

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12月10日 秋鹿 へのへのもへじ

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承「12月8日 一人娘 本醸造」。そうは言っても、訳あって一升が3K円台の酒もある。それが商業主義の付加価値ではなく、真っ当な理由があって、むしろそれでいてこの値段かと感嘆させられる酒。

例えば大阪、能勢の「秋鹿」の造る酒などは、どれもその意味において頭が下がる。秋鹿は蔵元自ら酒米造りをしているが、蔵元が耕す四町歩のほか、契約栽培の十八町歩の田については、苗作りを蔵元で行って提供している。

これには訳がある。良い酒米を育てるには収量を抑えることが条件だが、農家の方は米は多収穫こそ良いことだと刷り込まれている。そこで、契約農家向けの苗をすべて自分のところで育苗して配布し、その際、育苗箱に通常より何割か少ない種モミしか蒔かないことにより、自動的に疎植になるようにしているのである。

蔵元自らが作付けしている20か所の田んぼのうち3か所は、無農薬で山田錦を栽培している。無農薬と一口に言うが、それはもう大変なことらしい。除草除草で追われ、他に何もする余裕も時間も取れないのが実態とのこと。加えて、虫も付くし病気も出る。

そうして造られた「秋鹿 一貫造り 純米吟醸 へのへのもへじ」。米の旨みというものが、全くのこと、しみじみと滋味として感じられる。いただいて、一筋の泪が眼から零れてしまうほどの有り難さだ。

速醸酛だが、生酛にも通じる良い酸が実に好ましく感じられる。甘味も品が良く、嚥下後にはオーガニックの赤ワインにも似た上質のタンニン様の苦味によって、余韻を残しながらもすっとキレていく。

何と言っても、極めて真っ当な香味であるところが素晴らしい。嫌味、わざとらしさといったものが一切感じられない。全量自営田無農薬山田錦。無濾過、原酒、槽掛袋搾り。2005年醸造、限定品。年度生産蔵出し本数1,138本(生650本、火入れ488本)。

「へのへのもへじ」の絵に秘められている事実や想いを感じながら呑んでいきたい、そんな酒である。酒肴はお歳暮でいただいた蟹。毛蟹は茹で、タラバは焼いた。 (C)2005 taikomochi

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12月9日 いつもの「寿々半」にて焼酎呑み倒す

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金曜夜は、今週唯一の外呑み。お馴染み「寿々半」にて。酒肴は美味しいものをいつものようにいろいろいただいたが、やはり自然薯によるやまかけは最高である。

酒は「キリン ハートランド」の生で喉を潤した後、焼酎。まずは鹿児島、錦灘(にしきなだ)酒造の芋焼酎、「金の鞍」をお湯割りでいたく。

ここは実は、焼酎の種麹菌を一手、と言ってよいくらいに供給している「河内源一郎商店」の運営する製造会社である。得意先の焼酎メーカーと競合するのはまずいので、地元では比較的手に入りにくい、という珍しい特徴がある。

そして、そう言えばこねくろさんのブログで「百年の孤独」の話題が出ていたと、一杯、ショットで所望する。なかなか美味しい。やはりシェリー樽だろう。

ウイスキーライクな良い香りだが、カラメル香がウイスキーの様には強くない分、爽やかである。3K円なら買っても良い、と思った。5K円では絶対買わない。

続けては、麦に変え、壱岐の真っ当な本格派「村正」。この銘柄は組合で造っているものだが、麦の中では最近のお気に入りである。

いつもいただいていて、ややマンネリかもしれないが、美味しいのでやはり頼んでしまう。桜海老のかき揚げ。他では食べられない食感なのである。

結構種類も量も呑んでしまい、最後にも40度前後の「蔵 純粋」までいたたいて、酔っ払った。「前後」と言うのは、この酒はカスク・ストレングスと同じように、そのままの割水、ブレンドなしなので、出来たロットによって度数が違うのである。

この後「雛」にて1時過ぎまで呑み、相当べろべろ。だらしなし。 (C)2005 taikomochi

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