続「呑めばのむほど日記」

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2005年3月の日記

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2005年3月の日記書庫です。
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3月31日 黒龍 吟十八号

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 昨日掲載の酒庫写真に鎮座ましましていた「黒龍 吟十八号」の口を切って、昨日の晩酌として供す。言わずと知れた銘酒、有名酒である。吟醸造りの生詰め新酒。

 冷蔵庫から出して1時間程度の冷やでいただく。立香は特段芳しいものではない。香り自体が淡く、芳香といったものは特にない。

 口に含むと、濃度があると言うべきか、液体自体にとろみがある。またフレッシュ感があり、新酒であること、生酒であることが感じられる。

 しかし、決して美味しくない酒ではないが、大したことはない。期待が大き過ぎるのかもしれないが、このような方向性で旨い酒はいくつも思い浮かぶ。肴を食べて合わせると、もっといけない。酒が負けて水っぽく感じる。

 ネックハンガーに「…開栓後も冷蔵保存の上、五日以内にお召し上がりいただき…」とあって少々焦る。今後の晩酌の予定を考えてしまったり。が、私は逆にこの酒はまだポテンシャルがある、もっと寝かせると旨味が出るのではないかと感じた。

 吟十八号、こんなものではなかろうよ。実際にひと月ふた月、このまま低温熟成させてみようと思う。但し、それは蔵元の意図する香味ではなくなるかもしれないが。

 合わせた酒肴は、空豆塩茹。静岡産石鰈昆布〆(自家製)。さつまいも煮物。黒毛和牛のたたき。 (C)2005 taikomochi

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3月30日 保冷酒庫

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 当家ノ保冷酒庫、3月29日夜ニオケル清酒ノ現況ハ、当該写真ノトオリ。少々在庫過多。わいんハ後日公開予定。

 29日、休肝日トス。 (C)2005 taikomochi

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3月29日 作 穂乃智 源之酒

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 28日月曜日、新しい酒の口を切る。楽しみな瞬間である。今回の酒は「作 穂乃智 源之酒(ざく ほのとも みなもとのさけ) 仕込順号第十一号 無濾過原酒」。

 本年3月10日に行われた「第35回三重県新酒品評会」において、吟醸酒の部、純米吟醸酒の部ともに首位賞をとったのは「鈴鹿川」という酒であった。この酒を醸しているのが、鈴鹿市の清水醸造という五百石規模の小さい蔵。

 その蔵において、約10年前に全国市場に向けて立ち上げた銘柄が、この「作(ざく)」。その中で穂乃智は、「純米酒らしい純米酒」を造ることをテーマとしている。さらにその中で源之酒は、醸造したうちの突出して優れた一本のタンクから、約180本を原酒で出荷しているもの。

 実際にいただいてみると、実に面白い。まずは冷やで呑んだが、昔、高野フルーツパーラーで飲ませてもらったネクター様のジュースを思い浮かべた。

 とにかく、果実の酸が際立っている。これだけの酸がある酒も最近まれだが、古典的な清酒の酸っぱさではなく、飽くまで果実的な酸なのである。

 しかも、かなり甘味と一体化しているので、酸が立っているという感じではない。このネクター様の酸っぱ甘さ、つらつら思い起こしているのだが、ピーチかソルダムか。ただ、切れは今ひとつで嚥下後口中にやや絡む。

 続いて、ぬる燗に付けたものがさらに燗冷ましになりかけた状態でいただく。今度は全体に余程まとまりを見せる。はっきりとした酸はあるが、山廃を燗したような酸とは異なり、やはり果実様の酸である。しかし、温度が上がってまとまりが出た分、面白味は減じてしまった。

 酒肴は、まずあさりの酒蒸し。金目鯛とわかめの煮もの。因みに金目の残りは粕漬けにしている。鴨ロースと長葱、人参、しめじ、蒟蒻、油揚げの炊き合せ。そして、ほうれん草のおひたしをポン酢醤油で。 (C)2005 taikomochi

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3月28日 黒龍ひやおろし 壱

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 あちらこちらから注文していた酒が届き、酒専用冷蔵庫に納まりきらなくなってしまった。呑みかけの一升瓶を開けてしまう必要に迫られているが、新しく届いた酒も早く呑みたいし、悩ましい思いである。

 しかし昨晩は仕方なく、と言ってしまうと、それまでありがたくいただいていた美味しい酒に悪いのだが、開栓済みの酒から呑んで行く。まずは一合五勺ばかり残っていた「黒龍 ひやおろし」を冷やでいただき、開けてしまう。

 続けては「酒心館 純米無濾過しぼりたて 壱」を、やはり冷やで。これは三合ばかり残っていたので、さすがに黒龍を呑んだ後、空かなかった。一合ばかりを残して、片付かない。

 酒肴は、三之助豆腐にザーサイやトマト、貝割れを微塵切りにして載せた変わり奴。それに和風味付けのスペアリブ。付け合せの野菜いろいろ。

 それにつけても美味しいおいしいといただいていながら、新しい酒が入荷するとそちらに目移りする。まことに節操なく、我ながら人間の(或いは男)の性(さが)を見るようで苦笑を禁じ得ない。

 (C)2005 taikomochi

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3月27日 久保田 臥龍梅 初亀

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 26日土曜日、昼から「八千代 寿し鐡」において酒と食事。3月一杯で名古屋に転勤する取引先の送別会とて公務だが、2人きりなのでいたって気楽。生ビールで乾杯の後、おやじがやけに張り切って自慢の酒を出して来るので、思っていた以上に昼から呑んでしまった。

 まずは「久保田 生原酒」。これは珍しいのか。おやじがそのように自慢していたが、当方は普段は新潟酒をあまり呑まないので分からない。

 香味は確かにかなり良い。とろりとろとろと濃いのが、まるで水飴のようである。口中にフレッシュな香味と水飴様の甘味が広がり、後から上品な苦味が追いかけて来る。ただ、酒肴にも相当なパンチが求められるが、この時は鯨の刺身をいただいていたので、ほぼ理想的な取り合わせだった。

 続いて「臥龍梅 大吟醸 無濾過原酒」。これは美味しく、しかも食中酒として最適。静岡酵母と思われ、大吟醸でありながらカプロン酸のプンプンする鼻につく芳香がないので、肴を邪魔しない。美味しくいただけた。

 最後は「初亀 無濾過 本醸造」。これは、まったり感としては久保田と臥龍梅の中間程度。ただ、柑橘系の酸がとても効いているのが個性的だ。しかし爽やかな酸でダレた感じは一切ない。デザート的に美味しくいただけた。

 酒肴は、白魚、鳥貝(生)、鯨と来て、焼き物は穴子。鮨は鮪尽くしで、赤味、中トロ、大トロ、炙りに葱トロの巻物。この鮪、絶品と言って良い。甚だしく美味しい。

 昼がそのような内容だったので、晩は洋食とした。そして白ワイン。「シャトー・マジャンス グラーヴ 1998」。色は明るいイエロー。香りこそ蜂蜜、バニラ、土、グレープフルーツなどの混じり合ったものだが、味わいは今ひとつ。ドライですっきりとした酸味だが、薄い。

 食材はチーズの盛り合わせ、ハモン・セラーノにルッコラ添え。それにクリーム・シチュー。パンはバゲットとレーズン。 (C)2005 taikomochi

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