続「呑めばのむほど日記」

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2005年4月の日記

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4月30日 ドメーヌ・ド・ラ・シェーズ 黒牛

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 昨日、最高気温が33.3度まで上がった。真夏、である。キリッと冷やした白ワインでも飲らないとやってられない。という理由をつけ、昼食に「ドメーヌ・ド・ラ・シェーズ トゥーレーヌ2003」。

 これはロワール、シェール河左岸のもので、ドメーヌ名はラ・シェーズ修道院に因んでいる。そこでは10世紀頃から修道女によってワインが造られていたとのこと。

 セパージュはソーヴィニヨン・ブランのみ。ボルドーあたりだとこの葡萄だけでは軽過ぎるためセミヨンを混ぜるが、ロワールでは石灰質の土壌のため、これだけでより深味のあるものが醸せるようである。

 色は薄いレモン・イエロー。立香はその色から想像するよりもずっと充実していて、桃や蜂蜜を連想させる。

 味わいは複雑さはないが、その分ピュアと言うのがまことに相応しく、真夏日の昼にはもってこいである。単一セパージュの特性が良い方向で表われていると思う。

 暮れる前に風呂に入り、上がってヱビス。休日のゆとりを実感する。晩酌は「黒牛 純米酒 しぼりたて生原酒」を極くぬる燗につけて。

 さざえの壷焼、たたみいわしなどを肴にゆるゆると呑む。新たまねぎはいただきもの。オニオンスライスにして、その甘味を楽しむ。最後に松坂牛。これももらいものだが、ありがたく焼いて食した。 (C)2005 taikomochi

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4月29日 寿々半

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 昨夜は会食。「寿々半(すずはん)」にて。ここの大将は私の中学高校(一貫なので)の同級生である。なかなか美味いものを食わせる。ネタが良い。聞いてみたことはないが、どこか独自の仕入れルートを持っているのかもしれない。

 腕も確かで、料理に工夫がある。彼は大阪の辻調出身だ。もうベテランと言ってよい、というのは私と同い年だからそれもそのはずである。

 酒もいろいろと品揃えに努力していて、焼酎もその時そのときでトピックがある。昨夜はハートランドで喉を潤したあと、「赤霧島」をいただいた。

 赤霧島の原料芋は「ムラサキマサリ(紫優)」という珍しいもの。収穫量が限られていることから、この焼酎は数量限定発売となっており、例のごとく「幻の」という言葉が冠されることが多い。

 味は少々軽口ながら、芳雅な素晴らしい香りが特徴である。その気高い香りを中心に考えれば、味のライトさもよく似合っていてバランスが良い。

 寿々半の大将は私をファーストネームで呼び、私は大将を昔からのあだ名で呼ぶ。こちらは気安く寛げる。ただ、そのようなやりとりが余りに身内ノリとなって、他のお客さんに不愉快に思われないようには気を遣っている。

 梯子はかわり映えせずに「ミスティ」。山崎12yoの水割りもいつもながら。前回の写真と比べると席も同じぢゃん。

 仕事上の会食ではあるが、二人の客人は年下でかつよく知っており、また私の機嫌もかなり良くて、総じて楽しい呑みだった。 (C)2005 taikomochi

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4月28日 連載第二回

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雑誌連載第二回掲載号が出ました。

                                   昨日は休肝日です。

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4月27日 梵「道」(ぼん「みち」)

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 26日、昨夜と打って変わってごちそう。酒も良いものをと、新しく口を切って「梵 長期氷温熟成 純米吟醸酒 道」。福井県産五百万石55%精白を100%使用し、零度で一年間熟成させた純米酒である。

 今ではレトロな印象もある筆文字一字のラベルは蔵元直筆。「日本酒の本道を歩む酒でありたい」という気持ちから「道」と名付けられた由。

 最初は冷蔵庫から出して1時間程度のやや冷えた状態でいただき、すぐに夏の常温程度に燗をつけた。燗の方がずっと良い。

 低温熟成とはいい、ほんのりとした熟成による香味が確かにある。しかし、これが冷たいとやや嫌味のある苦味となってしまうのだが、温度が上がることによって好ましい方向の個性に感じられる。

 磨かれているので、米の旨味を濃厚に感じるという酒ではない。それでも実感できる米の味と熟成感があいまって、なかなか面白く上品な香味である。老成して落ち着いた綺麗さ、といった趣か。

 冒頭に書いたように、昨日の酒肴は豪華だった。まずはとこぶしの煮貝。それに車海老の塩焼。山菜は三点盛。即ち、伊豆天城朝摘みの山ぶきは胡麻油で炒め煮。ぜんまいは松の実の和え衣で。わらびは油揚げとともに煮物に。

 鮪は種別不詳だが多分ビンチョウ。この赤身を刺身でいただき、山葵は天城産生一本を卸して用いた。そして、最後は小鯛の塩焼といった具合である。 (C)2005 taikomochi

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4月26日 大七 生もと造り 生

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 昨日は訳あって、夕食はこんなん。酒はこんなんで、300ml小瓶の「大七 生酉元(「酉元」は一字で「もと」)造り 本醸造 生貯蔵酒」。

 大七は全量生酉元造りで私は絶大に支持する蔵だが、この酒はイマイチ。「何が気に入らないんですか」と聞かれたら、「何を感じてもらいたくて生貯蔵酒にしたのですか」と聞き返したい。

 夜食はこんなん。その時の呑みものはこんなんだった。このビールも絶大に支持します。

 (C)2005 taikomochi

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