須賀敦子の部屋
夜の会話
静まり返ったキャンパスの、今は博物館になっている旧チャペル前にそれは咲いていました。しめやかで幻想的です、その花は。・・・ゆり。
須賀さんの”コルシア書店の仲間たち”の中に、”夜の会話”と云うのがあります。須賀さんが経験したミラノの知識人‐上流階級の風景です。60年代、いまだ時代が熱かったころのお話です。
若き日の須賀さんは生き方が定まらず、留学生として日本とヨーロッパとを往復する中途半端なあり方に耐えながら、やがてカトリック左派などと云う、聖堂でインターナショナルをも歌うようなグループと深いつながりを持つ一方で、途方もないような上流階級や貴族階級との接点をも持っていましたから、不思議な人であるとは言えると思うのです。読んでいても気にならないのは、
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