横山光輝についてその1
|
ずいぶん前に「次回は横山光輝」と言ってそのままになっていました。 今年が終わる前に、一つは書いておこうと思います。 代表作は、 『鉄人28号』 『伊賀の影丸』 『仮面の忍者 赤影』 『魔法使いサリー』 『コメットさん』 『バビル2世』 『水滸伝』 『三国志』 『項羽と劉邦』などなど。 手塚治虫とは比較されることの多い横山光輝ですが、 自分の方向性・可能性のために、 時には読者が戸惑うような(笑)ユニークな作品を発表し続けた、 いわば「芸術家肌」の手塚に対し、 あくまで読者を楽しませるためにさまざまな物語を実直に作り続けた横山は、 「職人肌」であったという見方もできるでしょう。 二人は、アニメーションに対するスタンスでもまったく違っていました。 自分の作品をアニメ化するために アニメーションの会社(虫プロ)まで作ってしまったほど アニメーションに対する思い入れの強かった手塚に対し、 横山は自分の作品のアニメ化に対しては現実的かつ寛容であったと言われています。 よく引き合いに出されるのが、 『マーズ』の最初のアニメ化(『六神合体ゴッドマーズ』)です。 そのアニメ化に際しては、 当時の子供向けアニメとして興行的に成功させるためにということで、 キャラクター造形に至るまでの作品の大幅な改変を提案されたのですが、 横山はそれを了承し、実際に成功を収めています。 そんな、「アニメは作る人にお任せ」の横山でしたが、 『超電動ロボ 鉄人28号FX』については、 鉄人28号の特色の一つである「リモコンで善悪が変わる」という設定が薄れたために 「あんなものは私から見れば、『ガンダム』だ」 と非難したという話もあるそうです。 つまり、 「変更するのはかまわないが、作品の質についても責任を持ってね」 というところだったのかもしれません。 中国の歴史ものとして1960年代、『水滸伝』を作った横山でしたが、 1970年代から『三国志』を描き始め、 1991年、『三国志』により第20回日本漫画家協会賞優秀賞を受賞しました。 『三国志』は、結局完成まで1986年までの15年の時間を要し、 全60巻(文庫版は全30巻)というものすごい量に達します。 その後『項羽と劉邦』(1987年から1992年:全21巻)、 『史記』、『殷周伝説』と、精力的に中国の歴史ものを描いていきます。 晩年は病気を患い、療養していましたが、 2004年に日本漫画家協会賞文部科学大臣賞を受賞した。 同年4月15日朝方、自宅の火災で全身火傷を負って意識不明の重体となり、 同日22時に死去。 横山は生前ヘビースモーカーとして知られていましたが、 出火原因は寝煙草の不始末だったそうです。 横山は、アニメ化と違って自分の描いた作品そのものについてはこだわりが強く、 「私の納得できる最善の出来ではない」という理由で、 単行本化されない作品が多数ありました。 しかし横山の死後は 『ジャイアントロボ』等々のこうした作品が相次いで単行本化されています。 ファンとしてはうれしいことです。 実は、昨日『ジャイアントロボ』注文しました(笑) 来るのが楽しみです(*^_^*)
|


