月バレ11月号技術解説「デスティニー・フッカーのセンターバック」
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“はやい”攻撃をしようとするとどうしても、「助走や踏み切りをコンパクトにして」と考えがちですが、それは正しいのでしょうか?
ワールドグランプリ2011で優勝し、目前に迫ったワールドカップでも優勝候補の筆頭と期待されるアメリカ女子チームから、エースのフッカー選手のセンターバックアタックを見てみましょう。 (2010世界選手権、FIVBホームページ公開の動画より)。 3がセットアップ、4が左足が床から離れる、5がトスの頂点、6が離陸の瞬間です。
体格の違いを考えても、ステップ幅の違いは明らかです。江畑選手のステップが小さく、いわゆる「ちょん跳び」になっているのがわかります。 また、3→4の時間経過が、フッカー選手はビデオの4コマ分(0.16秒)であり、江畑選手は6コマ分(0.24秒)という違いがあり、江畑選手はトスを見てから加速しようとしていると考えられます。 最高到達点で、フッカー320㎝、江畑305㎝という差はありますが、フッカー選手は十分な助走からフルジャンプしているのに対し、江畑選手は1歩のみの加速で十分なジャンプができず、さらに窮屈な姿勢でボールを捕らえています。
セットアップからスパイクヒットまでの時間は、フッカー1.00秒、江畑1.04秒とほぼ同じで、その意味での“はやさ”には差がありませんが、セットアップからも、トスの頂点からも、フッカー選手のほうが踏み切り動作を0.1秒近く早いタイミングで行っています。 さらに大きな違いは、助走のスピードを上げるタイミングで、フッカー選手は踏み切りの3歩前から徐々に上げ、江畑選手は最後の1歩だけで行っていることですが、「トスが合っている」のはフッカー選手のほうです。 つまり、トスを見てアタッカーが合わせようとするよりも、アタッカーがしっかり助走し、セットアップ時に最高速度で最後の1歩に飛び込み、セッターがそれに合わせるほうが打点が合いやすいということです。 現在は、さらに高速化が進んでおり、日本チームの“はやさ”も、世界選手権当時より進化しています。「アタッカーは最高速度で踏み込み、セッターが合わせる」ことがよりいっそう重要になってきているわけで、それによって「より早い攻撃で、アタッカーの高さを十分に生かす」ことも可能になります。 最もやっていけないのは、アタッカーが迷い、合わせようとして、助走・踏み込みを小さくしてしまうことです。それによって、セッターはアタッカーがいつ踏み込んでくるのかわからなくなり、フルジャンプできないために上げるべきトスの高さもわからなくなってしまうのです。アタッカーはさらに迷い、より動作を小さくして合わせようとして、悪循環に陥ります。 「早い攻撃」で重要なことは、しっかりした助走から大きな踏み切りをすることです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 以上が、ほぼ月バレの記事です。
トスーヒットの時間はほとんど差がないけど、江畑はセカンド・テンポ、フッカーはファースト・テンポと言うべきだろうか?
トスの頂点辺りで踏み切っているから、2人ともセカンド・テンポなんだろうか?
セカンド・テンポでも「アタッカーが早い段階で加速を始め、最高速度で踏み込み、全力ジャンプして、セッターが合わせる」のが有効だということだろうか?
ツイッターでちょうど「ファースト・テンポの踏み切りタイミングの幅」について書き込まれていました。
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セットアップ軌道や、踏み切りのタイミングだけでテンポを分類すると例外が出てきてしまいます。
トータルで見て「相手のブロッカーに対して相対的に」はやく踏み切っているかどうか。さらには、そのための「助走開始のタイミング」が重要ではないでしょうか。
2011/10/23(日) 午後 1:51 [ ayanami2015 ]
実は、フッカーと江畑で「助走開始のタイミング」が違うだろうと思ったのですが、「開始」自体には差がなく、「加速」のタイミングが違うようです。
2011/10/24(月) 午後 0:00 [ taknuno55 ]