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クイックの「低い低い病」は、どうすれば克服できるんだろうか?

2011年6月26日(日)富山県民大会@新湊
 
どのチームを見ても、クイックが低い低い(富山大学も含めて)。
 
富山大学男子は、「高いクイックを打ちたい」と公言しているものもいるのだが、セッターが少しネットから離れると「低い・近い」トスで合わせようとしてしまう。
 
クイッカーがネット際で待っていて、そこを狙ってセッターが上げる、そのことが「低い・近い」の原因になっているような気がしました。
アタッカーは「踏み切り地点で」トスのタイミングを取ろうとするので、踏み込みのスピードが止まり、スタンディングジャンプのようになってしまう。
セッターは、ネットすれすれを狙ってスピードボールを出そうとする。
 
今日は敵チームのセッターだったコーチ(大学院生)と話していて、彼が言うには、
「ネット際で跳んで、空中で待っていてくれると上げやすい」
「離れたところから合わせる場合も、ネット際で合わせる時と同じタイミングでジャンプができる(アタッカーが)」
「離れた時だけ合わせるタイミングを切り替えるのは、どこから切り替えるのかという問題があり難しい」
ということでした。
 
要は、「クイックとはマイナステンポ」というのはなかなか崩せないのだろうな、ということです。
 
「ファーストテンポ」といっても、MBとWSでは0.3〜0.4秒のズレがあると認識しています。
ジョアン・ジョゼのクイックはトス-スパイクヒットの時間が0.3〜0.4秒ですが、大体トスの頂点を過ぎたところで打っており、「トスとジャンプの頂点を合わせ、一番高いところでスパイカーが何でもできる」になっていると思います。
このイメージなら、無理なく離れたところからも合わせられるのではないかと思うのですが、「ファーストテンポのシンクロ」と言われると「できない」という反応が返ってくるのかもしれませんね。
 
当面は、「ファーストテンポ」を使わず、「一番高いところで、スパイカーが何でもできる」で行こうと思います。

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月バレ3月号 春高注目選手のプレー解説(女子 その4)

鳥越未玖(鹿児島女子)

フォロースルーで既に触れている鳥越選手ですが、あらためて凄いですね。

http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/a8/7b/taknunomura/folder/917716/img_917716_34333236_0
写真8までは、肩が動いた平面と腕が動いた平面がほぼ一致しており、体幹の動きで腕が振り切られた様子がよく分かります。

この後の写真9,10では腕が骨盤の外に向かっていますが、体幹の横に留まり、後までは行っていません。

これが木村選手になると、腕が体幹の前に来ており、インナースパイクとしてより効率のよい自然な動きになっています。
http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/a8/7b/taknunomura/folder/917716/img_917716_34333236_1

よくある勘違いは、クロス〜インナーに打つためには『体幹によって振られる方向よりも外に向かって動かさなければならない』というものです。

結果として腕を後に持って行ってしまい、肩が突き出たような格好になりますが、体幹のパワーを使えないため肩関節周りの力で打つことになり、著しく効率が落ちます。これを『手打ち』と言うわけです。

さらに、突き出た肩関節の前が強く引っ張られ、傷害の大きな要因となります。
(Forward Humeral Head :FHH と言って、肩への不都合なストレスの中で最も重要なものです)


大きく取り上げられているのは『踏み切りの瞬間』です。
http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/a8/7b/taknunomura/folder/917716/img_917716_34333236_2

よく見ると、『膝とつま先の向き』両脚ともそれぞれほぼ一致しています。
これが一致していないと『下肢にねじれの力が働く』ことになります。
この点がとても重要なのですが、上辺だけ見ると『膝がくっつくくらい中に入れるのがいい』と誤解することになりそうで心配です。

また、これだけ強いストップをかけられるというのは、助走〜踏み込みの速度がとても速いからですが、写真からは最後の1歩(ラストツーステップとも言う)の大きさが分からないのが残念です。

助走のスピードもないのに、膝をこんなに中に向けるところだけを真似すると、とんでもないことになりますね。


まあ、何にしても凄い選手です。

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月バレ3月号 春高注目選手のプレー解説(女子 その3)

イメージ 1

イメージ 2

山田美花(古川)

安保さんのおっしゃるとおり、体幹の使い方、腕の自然な位置など「実に美しい」。

「緩むからこそ強打は打てる」は、2月号で竹下とヌットサラを並べたような皮肉だったりして?

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月バレ3月号 春高注目選手のプレー解説(女子 その2)

さて、「問題の」堀川選手

堀川真理(共栄):ハイボールを強打する「体幹使い」と「肩使い」

写真「7」体幹をひねり、胸が開かれ、左肩、左肘が後方に位置・・・わずかに左側屈も入り、しっかりと体幹を使い、・・・

と書かれています。

http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/a8/7b/taknunomura/folder/917716/img_917716_34271082_0

「体幹をひねり、胸が開かれ、左肩、左肘が後方に位置」というのは全くその通りですが、側屈はわずかでしょうか?

両肩を結ぶ線を描き込んでみました。
胸がほぼカメラの方を向いているので、この線がこれだけ傾いているのは、なかなか大きな側屈があるということだと思います。(写真「6」でもかなり大きな側屈が見えます)

では、なぜ側屈がわずかにしか見えないか?

それは、

利き腕:左腕を高く挙げているから

です。

せっかく右肩を高く挙げているのに、

「側屈の入れ替え」を十分使えなくしている

のではないかと思います。また、肘が「両肩を結 んだ線」から大きく外れると、

体幹の回転のパワーを有効に使えなくなります。


http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/a8/7b/taknunomura/folder/917716/img_917716_34271082_1

写真「8」で肘が十分に伸びておらず、さらに写真「9」では肩の位置が後退(8の時よりも後にある)しています。

写真「9」では、解説の通り「肩の内旋」が目立つ体勢になっていますが、これも体幹による動きが止まってしまったために、末梢で力を発揮しようとした結果なのではないでしょうか?

体幹の力で腕を振り切ると、例えば(極端な例ですが)2人後の鳥越選手のように、インパクトよりもフォロースルーの方が肩が前に来ることになります。

http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/a8/7b/taknunomura/folder/917716/img_917716_34271082_2

特に写真「8」はすごいですね。女子選手でこれだけフルスイングできるのは、シニアでもちょっといないのではないでしょうか?今回使われた他の選手と比べると、下半身がバランサーとして上手く使われているのが分かります。堀川選手も中途半端に膝が曲がっていますね。


堀川選手は、今の打ち方でも、高いトスをしっかり強打できているということは、「肘は挙げるものではなくて上がるものだ」ということをつかんだら、男子の清水(もしくは上場)選手に匹敵するようなスパイカーになれるかもしれません。本当に楽しみですね。(一度、「肘を挙げよう」ということを忘れてみてはどうでしょうか?)

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月バレ3月号 春高注目選手のプレー解説(女子 その1)

女子編は、画像を載せながら少しずつ(一人ずつ)書いていきたいと思います。

月バレの解説は、全日本女子コーチの「安保 澄(あぼ きよし)」氏です。
バボチャンネルでのお話を伺い、とても期待を持っています。


その1 鍋谷友里枝(東龍)


・1つめのポイントは「安定した位置でボールをとらえ」

http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/a8/7b/taknunomura/folder/917716/img_917716_34267781_0

「インサイドに切れ込んだときも、アウトサイドで打つときも、同じ体勢でボールをとらえている」ということです。

確かに、トスによって自分の思うような位置でとらえられない選手は多いと思いますし、体を傾けて合わせることになりがちだとは思います。それに対して鍋谷選手は姿勢が崩れていない、ということですね。

ただ、気になるのは、この2つの画像が「体の同じ位置で」とらえられているかというと、疑問だという点です。

左の画像はクロスに、右の画像はストレートに打っているようです。
2月号の木村選手の解説で強調したかったのは、木村選手は(体を基準として)とらえるポイントをずらしてコースを打ち分けているということです。(それをもって「空間を自在に操れる」みたいなことを書いたので)

鍋谷選手への解説を読んだ人が、「いつでも(体の)同じ位置でボールをとらえるべきだ」と思ってしまわないことを願います。


・2つめのポイントは「テイクバック完成のタイミングの早さ」

http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/a8/7b/taknunomura/folder/917716/img_917716_34267781_1


写真「7」でテイクバックがすでに完成・・・ですが、このコマでテイクバックが完成していたら「早い」と言えるのかどうか?基準が分かりませんし、この荒いコマ数だと、どう見ればいいのか難しいですね。まあ、ジャンプの頂点には達してないですが、このタイミングだと早いということを納得させて欲しかったなあ。

解説では、「ここから離地した瞬間にはテイクバックがほぼ完成され」とかかれていますね。写真「6」になりますが、こちらを強調された方が「早さ」がわかりやすいかもしれませんね。

で、秘密は「5」のタイミングで、前腕が回内していること。
ここで回内が起きていると、江畑選手のように肘を前に向けて振り上げることは、難しくなり、テイクバックの動きに移行しやすくなりますから、解説の通りです。

ただ、ここでの回内を意識するのはどうかなあ?
まあ、やってみたらいい変化が起きるかもしれませんが、・・・「幽霊の手」みたいになっている例もあり(ここでの回内を意識したのかどうか分かりませんが)、ヒントになるかもしれない位に思っておいた方がいいんじゃないかと思います。

江畑選手がこれをやってみたらどうなるか、非常に興味深いですね。


謎なのは、写真「2」にも囲みがあること(解説にもないんですけど)。
このタイミングからずっと回内させておくのは違う気がします。

−−−−−−−−−−−−−以下、追記−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

「振り込み動作」を比べてみました。

http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/a8/7b/taknunomura/folder/917716/img_917716_34267781_2

「テイクバックの準備が早い」理想型として、タイのプルームジット選手をイメージしています。
他の選手も振り込みの時は結構緩い印象ですね。

「前腕の回内」は、起きるべき時に起きてくれるのが理想で、ずーっと回内の力を入れ続けるというのは体に無理を強いることになると思います。

−−−−−−−−−−−−−さらに、追記−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

前腕の回内と手関節の掌屈・肩関節の内旋は関係が深く、テイクバックは肩内旋・肘屈曲・前腕回内・手賞屈に傾くので、前腕を回内させることはスムーズなテイクバックに繋がる可能性があります。

回内・内旋することによって、脇が開き、肘が両肩のライン(の少し前)に来て、テイクバック完成の形になっていくというわけです。

それに対して、江畑選手のように、体の前で両肘を絞るように上げていくとき、前腕は回外し、肩関節は外旋しますが、これは、回内・内旋に移っていくべきタイミングを超えて回外・外旋が続いているわけで、「ジャンプの振り上げから両肘を高く前に挙げることが打つ準備に繋がる」と体が思いこんでいるかのように見えます。

しかしながら、肩関節が内旋を強めると、肩が前に突き出てしまい危険ということもあります。

何事も「過ぎたるは及ばざるがごとし」ですね。

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