TAKUの自然派生活

ブログタイトルを改めました。いま、私がしていること、皆さまのお役に立てること、綴っていきます。

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さっ!気合を入れて、「第2回 がん患者大集合」の講演3人目、『支えあう会「α」』代表、土橋律子さんの報告です。

土橋さんは、看護師として千葉大学病院在職中に、子宮体がんと卵巣がん、大腸がんの重複がんを体験。2005年秋に4度目のがん(大腸がん)に。2001年より「生命(いのち)をささえる研究所」(個人営業所)を立ち上げ、医療現場と患者家族、地域社会の橋渡しを行い、連携を目指す活動を行っている。

土橋さんの体験を通した話は興味のある内容だったのですが、何しろ時間が足りません。じっくり聞くことができたなら…と悔やまれます。最初に度重なるがんの体験の話から始まり、3回の開腹手術と、卵巣がんのときに化学療法、大腸がんのときに放射線療法と、三代療法すべてを受けた経緯を話しました。

『支えあう会「α」』や在宅ホスピスの訪問看護師の経験を通して思うことは、ホスピス医療にいたるまでの間をどうするかという問題。
「医療コーディネイター」の必要性を強く感じる。

がんは、告知から始まるマラソンである。しかも、ゴールは曖昧。
手術など治療が終わったからそれで治るものではない。
むしろ退院後からが始まり。
自分を取り戻すまでには時間がかかる。切った臓器は元には戻らない。
闘病仲間の死に接し、がん患者の本質を知り、患者は文字通り「心に串を刺された状態」で、自分を見失っていく。

医療現場は忙しい。
患者中心といっても、それを実践するのは難しい。
医療者ができることは限られている。
「患者」というレッテルをはがし、「串」を取り除く手伝いをすることが役割ではないか。
患者ではなく、サバイバーとしてがんを克服し、がんと生きることを伝えるのも大事。
知識・情報だけでは救えない。
「死ぬかもしれない」ということについて、マイナス感情にとらわれずに受け止めることも必要。
「死も私」である。
生きる意味を持つ。
それを支えるのは患者や医療を通じての仲間であり、家族、友人。
仲間から支えられ、救われることは多いもの。
周りの支えが大事。
では、サポーターとは何か。
どん底にあるとき、辛いとき、「このまま死にたくない」と炎が燃え上がろうとするとき、「誰か」が引き上げて欲しい。
人間はいつか死ぬ。長さではない。どれだけ深く生きられるか、いい人生だったと思えるか。
そのためには、「全人的な苦痛」を取り除く緩和ケア、終末期医療が大事。
がん体験者は普通の人に比べ、生活時間が長くない。
そこをサポートする部分は、医療の枠を外れていることが多い。
私たちの思いを医療や社会、周りに「α」を通して伝えていくことが役割だと思っている。
これからの医療は、生活・暮らしを支えていくものであるべき。
生きる希望につながるプロセスが必要。
会では、語り合い、学びあう場を設けている。月1回会報を発行。
再発しても仲間が支え合う。亡くなってもその仲間の分まで生きよう、と思う。
「生老病死」は誰でも自分からはずせないもの。

新たな活動として「セカンドオピニオン・ネットワーク」をつくっている。
また、「LDTワークショップ」を展開。これは、エリザベス・キューブラー・ロス(あの『死の瞬間』や『ライフレッスン』の著者ですね)の理論を参考に展開するもので、「スピリチュアル・デス」からの脱出を目的とするもの。

今後の医療は患者の声を生かすことが大事。
「対話型」でもなく、「お客さま型」でもない、「パートナーシップ」であるべき。
ともに命を考える仲間と集まる場にしていきたい(これは会のことか?医療の現場のことか?定かではありません)。

いま、医療は変わりつつある。


お断り:この記事を転載・引用する際には、私のブログが元であることを明記することを条件とし、私までコメントください。正確な「議事録」ではありませんから、書いた責任が私にあるという意味で、そのほうがいいと思うのです。トラックバックはご自由にどうぞ。

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閉じる コメント(11)

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takuさん、ご苦労様でした。こういう看護師さんの体験は貴重ですね。「その人がその人らしく死ぬことが出来る。」そういう(例えば)教育も子供の頃から必要なのかも知れないと思いました。私もTBさせて頂きました。

2006/3/25(土) 午後 1:30 Pearl(パール) 返信する

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パールさん、がんを体験した看護師さんや医師ってたくさんいると思うんですよね。できれば、そうした体験を生かして新しい医療のあり方に反映していってほしいと思う。でも、お医者さんって、自分が実際にがんになると、あきらめてしまう人が多いと聞いたことがあります。残念ですね…。TBありがとうございました。

2006/3/25(土) 午後 5:40 TAKU 返信する

「医療コーディネイター」って最近良く聞きますが、まだ時差いいにお目にかかった事はありません。忙しい医療従事者と馬くつてれない患者の橋渡しをしてくれる制度が充実する事は素晴らしいことですね。土橋律子さんのように、自分の体験を医療に生かそうと積極的に動いてくださる方のゾンザイありがたいですね。

2006/3/25(土) 午後 7:39 花ちゃん 返信する

癌の治療が「むしろ退院後からが始まり。自分を取り戻すまでには時間がかかる・・・」に同感です。私 退院してから自分が癌の手術をしたんだってやっと自覚しました。告知から手術・入院中と強がって肩にちから入ってて、自分の感情にきずいたのは、退院してからです。

2006/3/25(土) 午後 7:42 花ちゃん 返信する

後日自分の抗がん剤記録の時にTBさせてくださいね。こんな風に自分が癌でも積極的に活動されてる方もいるんですね サポーター 最近良く耳にしますけど自分もさがさんとね*

2006/3/26(日) 午前 0:53 [ セキババ ] 返信する

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rieさん、医療コーディネイターは、まだまだ全国的にも数えるほどしかいないので、会ったことがなくて当然。まず、がん患者の会の人たちにその代わりを、といった動きが始まっていますが、それがいいことかどうかは「?」です。またこの後にその話が出てきますけどね。

2006/3/26(日) 午前 6:59 TAKU 返信する

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あねごさん、もちろんTBどうぞ!歓迎です。サポーター、具体的にはまだよくわからないけど、こうして皆さんとブログで繋がっていることもやっぱり強いサポートですよね(^^)。

2006/3/26(日) 午前 7:03 TAKU 返信する

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まず人前でタバコを吸わないこと。これ常識。吸いたいときは店の中でも風向きを考え、風下に座ること。これですべてが許されるとは思いませんが、タバコ屋の息子として育った愛煙家としてはう〜ん、きついところですね。あっ、がん患者大会のプログラム、ウチにはありませんよ。バッグにしまっていたところを女房が見ていたそうです。どこかほかのところに忘れたのでは…。これ、ここのコメントじゃなくて、メールで直接送ればよかったね。酔って帰ってきたので、ゴメン。 削除

2006/3/26(日) 午後 11:31 [ deien ] 返信する

なるほどですね。ずいぶん治療法は進んでますが心のケアはまだまだですからね。どんどんメンタルケアが整うといいですね。

2006/3/26(日) 午後 11:45 [ びびさん ] 返信する

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deien さん、ここのコメントじゃなくてメールで直接送ればよかった、って書いているならそこで止められるんだってば(笑)。そこが酔っている証拠ですねえ。

2006/3/27(月) 午前 6:12 TAKU 返信する

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BIBIさん、確かに治療法は進んでいるけれど、心のケアはまだまだ…。もしかしたら、お医者さんも「心のケアしてほしい!」って思っているかも。

2006/3/27(月) 午前 6:14 TAKU 返信する

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