植松先生「ガイドライン発言」についての補足
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昨日アップした記事の中で、植松先生が「今の時代、ガイドラインに沿ってしか意見を言えない医師はもうダメだよ」と言った件について、「よくわからない」との声をいただきました。 私の解釈より、植松先生自身の考えを載せるほうがいいと思いますので、UASオンコロジーセンターのHPで読んだ記事から抜粋してご紹介しますね。 植松先生が読売新聞に掲載していたコラム「明るいがん講座」http://www.uas-oc.com/columnfirstpage.htmlの乳がん編で、意外なことに、乳がんの治療成績が欧米より日本のほうが優れているという、データ比較のことが載っています。 慶大放射線科における2千人近くの長期成績の報告によると、10年生存率は1期で93%、2期で90%と良好。東京女子医大、京大でも1期〜2期85%〜95%と良好。 ところが、乳がん治療の先進国であるアメリカ、イタリアなどでは1期〜2期の温存療法後の10年生存率は、60〜80%ほどだそう。 確かに、日本の温存療法は、欧米を模倣して始まったけれど、生存率は日本のほうが優れていると。 <欧米では、20年前と比べ、乳がんに対して抗がん剤・ホルモン剤の使用頻度が増えました。その結果、乳がんの予後も改善しているといいます。日本でも同じ方針が妥当でしょうか> 植松先生は疑問を投げかけています。 そして、こう書いています。 <「ガイドライン順守が、最も科学的である」という理論。同時に「それが非難を受けにくい選択肢でもある」という現実。もし、ガイドラインにとらわれず、もっと自分に適した方針を望むなら、“ガイドライン主義者”の少し冷たい視線の中で、自ら考えて判断しなければなりません。楽ではなくても、結局、自分自身のためと考えて>と。 また、ある回のコラムで、植松先生は乳がんの治療法がなかった時代のデータを取り上げ、<病院受診時には患者の4分の3が4期、残りのほとんどが3期だったにも関わらず、生存期間には「個人差」があり、最短で2ヵ月、半数が3年、最長は18年以上だった>と書いています。 そして、<がん細胞の「顔つき」やホルモン受容体の状態など様々な危険因子によって一定の傾向はわかっても、「個人差」の壁を越えることは到底できない>と。 <「治る可能性は70%くらい」とはいえても、「治る70%に入るのか、治らない30%に入るのか」。この答えこそが個人差なので結果論でしかわかりません> そして、植松先生はガイドラインについて次のように続けています。 <現在、個人差はおろか人種差にさえ、ほとんど答えのない診療ガイドライン。参考にするのはよいでしょうが、それ一辺倒になるのは、たいへんむなしいことのように思われます> そして、乳がんの最後のコラムでは、「医療任せより生活改善」という話を掲載。これこそ、まさに私が植松先生に聞きたかった「免疫力と医療」の話に関連するものだったのですが、残念ながら時間切れになっちゃったんですよねー。 <急速な「乳がん死亡の増加」を経験した日本人なら、「医療以外のものが、乳がん死亡を増やしも減らしもする」という事実に、十分きづけるはずです。「医療の普及」だけが賢者の道のはずがありません>と植松先生はいい、そしてこう結んでいます。 <自分の暮らしを見つめ直すことで、きっと、あなたが乳がんで命を落とす可能性は減るはずです。そして、多分それは、医療による貢献をしのぐと思います」と―。 この考え方、私も常々感じていたことでした。乳がんだけでなく、すべてのがん、他の病気にも当てはまることのような気がします。 ※写真はマンションの上層階から撮った夕焼け。
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