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未来の食卓

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「今の世代の子供たちは、近代史上はじめて、親の世代に比べて健康的に劣るかもしれない」
と映画の冒頭、パリ・ユネスコ本部で研究者が発言する。
小児がんをはじめ、若年層の疾病・疾患が増加しているという。
そして次々とテロップで打ち出されるのが、本来は摂取する必要のない、
各食品に含まれる様々な物質。

食料の増産、手間を省くための効率化、腐食を遅らせるための化学物質による保存。
人類の進歩を考える上では、ある意味必然的な技術であったといえるかもしれないが、
それが間違いだと気付いたならば、後戻りをしてでも別の方法を選ぶほかない。

『沈黙の春』で化学物質に対する警鐘を鳴らされたのが1962年。
それでもなかなか世界は変われないでいるのが現状だろう。

その原因のひとつには、食べ物を消費するものと、それを供給するものとの距離が
あまりにも、離れてしまったためではないかと思う。
まずは、自分の口に入れているものを、よく知ろうとすること、気にかけること、
そこから始めたいと思う。

オーガニックとは贅沢な食品でもなければ、
宗教めいた思想でもなく、
生き物の持っている本来の力を取り戻すことであるというだ。
そして、それはただ単に植物の栽培方法を指すのではなく、
どのような生き方をしていくのかという選択でもある。

「オーガニックには費用がかかる?
 人の命と健康の代償は一体いくらだ。
 費用のことは心配しなくていい。
 相談相手は自分の良心、それしかない。」
http://www.uplink.co.jp/shokutaku/

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金沢21世紀美術館

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「新しい文化の創造と新たなまちの賑わいの創出」を趣旨につくられたこの美術館は、
今年で5周年を迎える。

従来型の保存・展示を行うだけの美術館ではなく、市民の参画交流を目的としていることもあり、
建物内部は開かれた自由な空間になっている。
美術館というよりは、美術関連の複合施設と呼ぶべきであろう。

外壁を曲面ガラスで覆った円形の建物に、展示室やカフェ、ライブラリーなどの空間や
吹き抜けを入れ込み、それらを自由に行き来できるような関係性がつくられている。
それは例えば有料展示室と通路とを分ける大きなガラス扉にも表れていて、
両脇の隙間がそれぞれの空間を厳密に仕切るのではなく、
繋げることを意図しているように思われる。

個人的に気に入ったのはジェームズ・タレルの〈ブルー・プラネット・スカイ〉で、
空を見上げるだけなのだが、四角く切り取ることによって普段は特に意識もしない空の美しさや、
変化を感じ取ることができる。
四周の壁に沿ってつくられた背の高いベンチの赤色と、壁や天井の白い面とのバランスの良さも
ここを落ち着いた空間にする、大切な要素であろう。

http://www.kanazawa21.jp/
( 2009.8.13訪 石川県金沢市広坂 )

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金沢市立玉川図書館

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何の予備知識もないまま、偶然通りがかりにちらっと見たところ、
既存のレンガ造と増築部分との取り合いの余りの絶妙さに心踊らされ、
タダモノではないことを感じ、時間もあまりなかったが中へ足を踏み入れることにした。

谷口吉郎、吉生親子の設計によるもので、旧専売公社のレンガ造の建物に増築する形で
1979年に竣工した図書館である。

歴史的建造物と対比させるように、本館部分の外壁は耐候性鋼板とガラスだけで覆われているが、
中庭の部分からは一転して室内に至るまで、レンガ色のタイルが多用され、
新旧の建物がとても上手く混じり合っている。
新館と旧館をつなぐホールでは、内と外とを一体化させることを意図した
中庭の植え込みの壇の中にソファが埋め込まれている。

閲覧室の天井は高く、視線が抜けるように開口部を設けられていることもあり、
とても開放的な空間である。

鋼製のルーバーが吊り下げられた天井の懐は1.5mほどあり、
そこに蛍光灯や空調設備が納められている。
私が見たときには蛍光灯が市松状に点灯しており、ルーバーに映るその規則性が美しかった。

また柱梁や書棚の鉄部に緑色が使われているのも特徴的である。
色を使う、色を選ぶというのは非常に難しいことであると思うが、ここではそれが上手くいっており、
落ち着いた雰囲気を感じるのは、深みある緑色によるところも大きいのではないかと思う。

全体の印象としては丸亀の図書館と構成がよく似ているが、周囲の環境、また色や素材のために、
より気持ちの良い空間に感じた。

今年で30年目を迎えるこの図書館だが、色褪せることなくこれからも長く愛され続けていくのだろう。
( 石川県金沢市玉川町 / 2009.8.15訪 )

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九谷焼窯跡展示館

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登り窯の窯跡に、スティールの立体トラスによってアーチ状に覆いが架けられている。
周囲の地盤への影響を最小限に抑えるため、建物の四隅に杭を打ち、その4点だけで屋根からの力を受けているそうである。

この建物の外観をぱっと見たときには、その形が少し強いのではないかと思っていたが、
よくよく見ていると、この傾斜地に大きな屋根を架けるには必然的な形にも思え、
また周囲に対しても馴染んでいるように感じる。

屋根外壁および内部の鉄骨は黒色でまとめられている。
黒と言っても黒に近いグレーである。
金沢で一般的に使われている真っ黒い瓦と比較するとよく分かるのだが
この辺りの微妙な濃淡の違いが建物の印象に随分と影響を与えるのだと思う。
( 石川県加賀市山代温泉 / 2009.8.13訪 )

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水戸岡鋭治

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「良いデザインではなく、正しいデザイン」
一昨日の情熱大陸では、インダストリアルデザイナーの水戸岡鋭治さんが取り上げられていましたが、
その中で氏が仰っていた言葉です。
言葉だけをとらえると、なんだか少し息苦しい気もします。
しかし、決してそうではなくて、工業デザイナーとしての社会的責任、
使命感のようなものを表現されているのだと感じました。

「アーティストとデザイナーは全く違う。」
「自分のつくりたいモノをつくっているわけではなく、みんなが使いやすいモノをつくっているのです」

最終的にはデザイナー個人としてのフィルターを通して生み出されるわけですから、
そのデザイナーの個性がでるのは間違いないことでしょう。
しかし、それでも自分が良いと思うデザインではなく、
社会全体にとっての最適解のデザインであるべきだと云い切ってらっしゃるところに、
団塊の世代の工業デザイナーとしての気骨を感じずにはいられませんでした。

所員に対するダメ出し、現場での職人に対する指示はとても厳しいものでしたが、
そのあとでも必ず「ご苦労さん」と相手への労う気持ちを伝えてらっしゃるところに
氏のやさしさを感じ、また現場を大切にしているからこそ人も動き、良いものがつくられているのだと思いました。

上記の写真は以前九州を旅行した際に思わず撮ってしまったJR九州の普通電車。
817系という車両でシートには木材と本革が使われている。

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開設日: 2005/5/29(日)


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