無題
アンドレイ・タルコフスキー「ノスタルジア」について
20代の頃に、東京の映画館でタルコフスキー集中上映があった際に。すべての作品を見ているのです。その時に見た印象では、小川を流れる水流をパンする映像がなんとも美しく、水草が流れに揺れている様を、ただただ、うっとりと見ていました。ええ、僕にとって、彼の映画は、美しいシークエンスや描写として、記憶されているのであって、映画の主題とかは、理解しているわけではないのでした。さて、今回、40男として、再度、見たのでありますが、なんともいえず、もどかしい感じでした。今、手元にあるキネマ旬報社、映像のポエジアのタルコフスキー自身の解説によりますと、「この映画での基本的課題とは、世界や自分とのあいだに深い不和を体験している人間、現実と望ましい調和とのあいだの均衡を見出すことができない人間の内的状態、つまり、祖国から離れていることばかりでなく、存在の全一性に
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