【紀州犬】犬と歩けば棒にあたる!【一期一会】

犬との生活の基本は行動観察。 しつけ方法を学ぶよりも、犬について学ぶことが大切です。

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ドッグフードの給餌量・・・ これは多くの初心者飼い主が悩むことではないでしょうか。

特に体重が大きく変動する仔犬からの成長期は給餌量も増やしていかなくてはなりません。

馴れないうちはパッケージに記載されている分量を目安にすることになるかと思いますが、意外とこの

分量表に囚われがちになるのが初心者です。 実際に私も、紀州犬タローが仔犬の頃は分量表に囚われて

いました。 しかし、分量表はあくまでも目安に過ぎないので、それに囚われる必要はないのです。 

同じ体重でも運動量の違いや、気候を含む飼育環境その他の個体差もあります。 



それでは、いくつかの成犬用フードのデータを元に、給餌量目安の違いを比較してみましょう。

参考指標として、紀州犬タロー(体重20キロ)に与える量を算出しました。

1 【アイムス社】アダルト  (粗蛋白質25%、粗脂肪14%)⇒ 給餌量目安200g/ 726cal
  ※主原料:チキン、トウモロコシ

2 【アイムス社】ラム&ライス(粗蛋白質22%、粗脂肪12%)⇒ 給餌量目安210g/ 745cal

3 【ニュートロ社】ラム&ライス(粗蛋白質21%、粗脂肪13%)⇒給餌量目安270g/ 947cal

4 【ヒルズ社】アダルト   (粗蛋白質21%、粗脂肪13%)⇒ 給餌量目安280g/1055cal
  ※主原料:トウモロコシ、チキン

5 【ヒルズ社】ラム&ライス(粗蛋白質19、5%、粗脂肪13%)⇒給餌量目安290g/1067cal

6 【日本ペットフード社】ビタワン(粗蛋白質20%、粗脂肪8%)⇒給餌量目安356g/1248cal
  ※主原料:トウモロコシ


この比較から見ても、メーカーによって給餌量と必要カロリーの傾向が異なることが判ります。

何故このような差が出るかというと、各メーカーにおける研究成果や使用原材料の違いがあるからです。

消化吸収率の高い原材料を使用したドッグフードの給餌量は、少量で済むという理屈になります。

そしてこの理屈でいくとメーカー自ら唱えているとおり、アイムス社のドッグフードであれば少量で済みます。

但し、そこには考慮すべき重要なことがあります。



ここからは経験上の話しです。 私がかつて勤めていたテーマパークでは、アイムス社のフードを使用し

ていました。 結論からして、アイムス社のフードを他社製品と同様に与えると体の肉付きが良くなります。 

正確に言うと、皮下脂肪が付き易いと言えます。 それは、動物性脂肪をベースにしながら脂肪分が高め

の配分であることが考えられます。 タローも1歳の頃、アイムスのユカヌバ(ラム&ライス)を与えた

ことがありますが、他社製品同様の分量を与えた場合、明らかに皮下脂肪が増えました。 その後、私の

のドッグフード選択基準(このシリーズで述べてきた基準)においてアイムスのフードは選択肢から外れ

ていますが、アイムスのフードを与えている方は、分量には十分注意したほうが良いでしょう。



ちなみに高蛋白・高脂肪のフードは、基本的に活動犬向きです。 活動犬はエネルギー要求量が高いので

給餌量を増やす必要がありますが、だからといって、普通のフードで単純に増量すると胃腸に負担を掛け

ることになります。 しかし高蛋白・高脂肪のフードであれば、分量を増やし過ぎて胃腸に負担を掛けず

に済むのです。 この考え方を応用するとフードの選択肢が自在に増やせるので、犬の体重管理がとても

しやすくなります。 その詳しい内容は次回に述べます。

イメージ 1
   ↑ 鶏ムネ肉の水煮入りフードを美味しそうに食べる紀州犬タロー



さて、今回の1番のポイントです。 犬に与える給餌量の初めの目安は分量表基準でも良いと思います

が、肝心なのは給餌量の増減基準を何処に置くかということです。 とくに純粋種を飼う人に多く見られ

る傾向が、犬種の平均体重を基準にするというもの。 

例えば、人間の平均体重は【身長−110=平均体重】というのが大体の算式です。

この算式に基づくと、身長170センチの場合、110の数字を引いた60キロが平均体重となります。

それではここで問題! 身長170センチ、体重85キロの人が目の前に居ます。 その人は肥満か?

その答えは、何とも言えませんよね? だって、骨格の大きさや筋肉の量に差があるのですから。

体重基準では肥満と呼べない典型的な例が、格闘家やスポーツ選手などでしょう。



この話は犬も同じです。 例えば犬種平均体重が8キロだとして、愛犬の体重が10キロだからと言って

一概に太っているとは言えないし、逆に6キロだからといって痩せているとは言えないのです。

まずは犬の骨格には個体差があることを認識しましょう。 そして犬種平均体重ではなく、その犬の体型

を見て判断してください。 犬を真上から見て腰に少しくびれがあり、わき腹を触ればうっすらと肋骨

の感触を感じる程度が最適です。 腰にくびれがないストレートの土管型ならば肥満の黄色信号。

腰周りが膨らむ樽型ならば肥満の赤信号。 腰がくびれ過ぎに見えれば痩せ気味の黄色信号。

こうして個体別のベスト体型を見極めて、そのベスト体型時の体重を個体の標準体重として管理するのです。

同じ体重でも「デカイ犬」と「太った犬」、「小さい犬」と「痩せた犬」では全く異なります。

「デカイ体のチワワだね〜」と言われたら、それは骨格の大きさを意味します。 骨格をいじることは出

来ないので、「えっ、デカイ!? どうしよう〜??」などと深く考えるのは無意味です。

小型犬に関して言えば、平均的に小柄なほうが美徳があるように思われがちですが、犬が本来あるべき体

格からすれば、小型犬は無理矢理小さくしているので体に何かと負担が掛かり易くなっています。 小型

犬の小さいアゴでは42本の歯がひしめき合って歯垢が溜まりやすかったり、肛門腺を自力で絞り出せな

いなどの例もあります。

そんな意味では小型犬で標準体格を上回るデカさの個体に関しては、「デカイ!(悲)」と悲観視するよ

りも、「大きな体だから丈夫で健康的!」ぐらいに思わなければ損だと思います。



成長期の仔犬に関しては、生後6ヶ月過ぎまではふっくら土管型くらいが調度よいでしょう。 やや太っ

たとしても、まだまだ成長にエネルギーを消費する時期なので心配はありません。 むしろ痩せ気味のほ

うが成長阻害の心配があります。

そして、成犬も痩せ気味よりは太り気味のほうが良いのでは? という意見もありそうですが、健康に長

生きをさせたいのであればカロリー過多では健康な長生きは難しいかもしれません。 最近の研究では、

平均摂取カロリーの少ない人のほうが老化が遅く健康的であることが判明しています。 また、アメリカ

のある研究チームでは年齢の同じ2頭のサルで実験を継続しているのですが、標準カロリーの餌とカロ

リー控えめの餌に分けて子ザルから4年間育てた結果、カロリー控えめのサルのほうが顔の肌が明らかに

若々しく、毛艶が良かったのには驚きました。(ドキュメント番組で見た話しより。)

それらのことは、紀州犬タローが食してきたドッグフードの質と現在の体調の良さを考えると、個人的に

は納得出来るものがあります。



では、今回のまとめです。 

ドッグフードの給餌結果は、原材料や給餌量を含めて覚えておくべし!

そして犬の体重管理は、個体別の体型を見ながら行なうべし!



次回【個体差と環境を考慮した給餌方法】

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