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アート/絵画

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【国立新美術館】セザンヌ展

土曜日は休日出勤だったので、出勤前に乃木坂の国立新美術館に立ち寄って「セザンヌ―パリとプロヴァンス」を鑑賞しました。年末年始のパリで、グランパレの「マティス、セザンヌ、ピカソ スタイン家の冒険」とリュクサンブール美術館「セザンヌとパリ」でセザンヌの作品は堪能していたはずなのですが、今回も新しい気づきがありました。

セザンヌは静物画と風景画に人気がありますが、僕の印象では彼は「3Dを極めようとした」画家なのだと思います。つまり、コントラストに主眼を置いて岩山や人体、静物といったモチーフを描くことによって、立体感を表現したかったのではないかということです。サント・ヴィクトワール山もリンゴも女性の肉体も、濃淡の表現によって凹凸が繊細かつ力強く描かれているのです。彼が最後に使っていたというパレットが展示されていましたが、そこに盛られていた色は黒と茶がほとんどで、ここにもコントラストへの強いこだわりを感じました。

もうひとつの気づきは、エッジが明確なこと。色のエリアが太い輪郭線で区切られていることもセザンヌ作品の特徴です。それらの技法にもっともよく合ったモチーフが岩山であり果実であり、そして人間の肉体だったのだと思います。

http://cezanne.exhn.jp/

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【草間彌生】永遠の永遠の永遠

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北浦和の埼玉県立近代美術館では、草間彌生「永遠の永遠の永遠」を開催中です。この展覧会は大阪の国立国際美術館からスタートし、この後は松本市美術館と新潟市美術館にも巡回します。六本木アートナイトで見切れなかった「ヤヨイちゃん」などの作品にも会えたし、黄色いカボチャには再会しました。物販コーナーでは黄色いカボチャのキーホルダーを売っていたので、思わずポストイットと合わせて買ってしまいました。

草間彌生は、人恋しい気持ちを素直に表現したのでしょうか。彼女の作品には多くの人物のモチーフが登場しますが、孤高の前衛芸術家然としながらも人間味が垣間見えて微笑ましい気分にさせてくれます。一番のお勧めは、赤、青、黄のランプによるインスタレーションの部屋「魂の灯」。30秒ごとの入れ替え制で、一人または一グループごとにこの作品を独占できます。絵画作品はある意味難解なので、ちょっととっつき難いですが、この「魂の灯」だけでも訪れる価値はありますよ。

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【根津美術館】KORIN展とカキツバタ

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東京・青山の根津美術館は、ゴールデンウィークとあってかなりの人出でした。昨年企画されていた「KORIN展」が震災の影響で延期されており、待ち遠しかった展覧会なのです。この展覧会では根津美術館とニューヨークのメトロポリタン美術館がそれぞれ所蔵する尾形光琳によるカキツバタを、贅沢にも見比べられます。

根津美術館所蔵の国宝「燕子花図」はシンプルにカキツバタの群生が描かれた屏風絵ですが、一方メトロポリタン美術館所蔵の「八橋図」は似たような構図ながら橋が描かれているという違いがあります。「橋」を描くのは、この時代の定番だったようですが、僕の印象では「橋」を描くことで「橋から見る人の存在」と「橋から見る人を意識したカキツバタの配置」が垣間見え、より作為的な構図であると感じました。そのせいもあって「燕子花図」もシンプルさと、カキツバタの群生の絶妙な配置が際立ちます。

そして、美術館に併設された庭園ではカキツバタの花が見頃です。尾形光琳の屏風絵と生のカキツバタを同時に鑑賞できる機会は貴重ですね。この企画をメトロポリタンと交渉しながらずっと温め続けたキュレーターの思いが伝わってきました。展覧会は5月20日(日)までの開催です。

http://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/index.html

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【横浜美術館】マックス・エルンスト展

横浜美術館では、「マックス・エルンスト −フィギュア×スケープ 時代を超える像景」が開催されています。エルンストはシュルレアリスムの画家ですが、鳥や天使などのフィギュアがモチーフとして描かれ、また自らの象徴として鳥と人の合体した「ロプロプ」というキャラクターを描いています。

作品では、太陽を白いドーナツ状の環で描いてみたり、子供としてのミネルヴァをイノセントな表情で表したりと興味深いアプローチを見せてくれます。去年の3月に国立新美術館の「シュルレアリスム展」でも鑑賞した「三本の糸杉」は、赤、黄、緑の三本の糸杉がまるで小宇宙のように描かれています。美術館は日曜日の午前中にも関わらず閑散としており、ゆっくり時間をかけて鑑賞することができました。

抽象絵画は難解な印象ですし、中年男性が「あー、わからん」と唸りながら作品を鑑賞しているくらいでした。ただ、抽象作品に込められた画家の思いは理解せずに、感じればよいのだと思います。「画家は何を描きたかったのか」について抽象的に描かれたモチーフをヒントに探るのは、目の前の相手の発言が本当は何を意味するのか、その真意を掘り下げる対話と同じなのだと実感しました。

http://www.yaf.or.jp/yma/jiu/2012/ernst/index.html

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【Bunkamura】レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想

渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムでは、6/10までの会期で「レオナルド・ダ・ヴィンチ 美の理想」が開催されています。ダ・ヴィンチの絵画は、恐ろしいほど正確で立体感のあるデッサンが魅力を通り越して神がかっていますよね。写真ではそれを認識するのは難しいのですが、ルーブルで初めてモナリザを見たときは、本当に感動してしまいました。

この展覧会の一番の目玉は、パルマ国立美術館所蔵の「ほつれ髪の女」。顔の表情だけが、モナリザ同様に精密な科学者の目で捉えられており、髪や衣服は粗く描かれているがために、表情に緻密さが際立ちます。光の当たり方によって、顔の部分だけが生きているのではないかと思えるくらいの迫力を感じました。

「アイルワースのモナリザ」は、ルーブルのそれほど緻密さは感じませんが、愛らしい表情の持つ魅力はこちらの圧勝です。「岩窟の聖母」は、イエスとヨハネの表情が翳りを含んだ「邪悪」にも見える点が鮮烈な印象です。なかなか見どころも多い展覧会ですが、平日の夕方ならそれほど混雑せずにゆったりと鑑賞することができてお勧めです。

http://davinci2012.jp/index.html

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