竪川・荒川の仲間と連帯する関西有志より報告

関西よりいてもたってもいられなくなった有志が動き始めました

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2月2日報告

所感、竪川から。今日は役所もガードマンも来ず、穏やかな時間が流れる。東京に着いてから2週間が過ぎ、テント生活に体がだいぶ慣れてきた。日が射し込んできて暖かい。住んでいる人がアルミ缶を小屋の横で自転車に積み込む。家を新しい場所に移動してからというもの、役人と工事の業者、ガードマンや警察が入れかわり立ちかわり毎日のように押し掛けてきていて、小屋やテントが今日か明日にでも壊されてしまうのではないかという不安が常に付きまとう。
 
路上を想う。役所が体よく整えた行政代執行という排除があろうがなかろうが、金を払って寝泊りしてないというだけで、どれだけ眼差しそのものが排除という暴力になってきたか。無関心がそれに輪をかける。そこで住んでいる人の生活と自分をどれだけ繋げて考えられるかどうか。自分の立場や暮らしぶりがどうとかという話ではなく。同じものを見ても同じ世界で繋がるわけではない。
 
皆、フェンスに閉じ込められて、満足に仕事にいけていない。公園が封鎖されてからというもの、家が持っていかれないように見張る必要もあるし、大事な仕事道具のリアカーが通れず、アルミ缶を全く売りにいけていない人もいる。
 
ここの公園は、元は小さな川で、辺りのビルやらアパートやらの地面より一段低くなっていて、肩を並べているコンクリートの建物の隙間を縫って吹き下ろしてくる風は街路より強く冷たい。
ブルーシートの小屋はかなり暖かい。体感5度ほど違う。職人や土工をやっていた人たちが建てたので、作りがしっかりしている。路上で着のみ着のまま野宿したことがあるが、小屋とは比べものにならないくらい体にダメージを受ける。シート越しに音を聴く。頭上には高速の高架があり、タイヤがアスファルトを滑っていく唸り声と、タイヤが道路のつなぎ目を打つ鈍い音が無機質なリズムを刻む。外にでる。間の抜けた空の青色がコンクリートに切り取られて顔を覗かせ、別世界の出来事のように雲と鳩が流れ去っていく。いつだったか、高層ビルを建てたら何人かは命を落としている、と日雇いで土方をやってる人に聞いたことを思い出す。何事もないようにスカイツリーがただ立っている。
 
新しく整備した公園のカヌー・カヤック体験場の脇の小川を模した水路では、馴染まない環境に放流されたボラが腹を上に横にして投げ遣りに折り重なり、近くの遊具は鉄柵に囲まれ、ここを役人は貴重な区民のための公園だという。そのなかに子供たちを遊ばせるつもりらしい。こういう善意の箱庭の風景。また放射能が風にのってやってくる。カラスが強かにもボラをくわえて飛んでいく。
 
公園が封鎖されてから一週間経った。フェンスを張られたあの瞬間は忘れられない。経済的に苦しいというところでは同じような痛みを感じているはずのガードマンと対峙させられ、目に見える形でこことあちらという世界を分断された。間接的であればあるほど、「住民の不安」や、「適正な利用」という代弁は、本来地続きであるはずの人々の生活や関係を対立させる。一体、その言葉は誰のものか?路上から路上ではないところから、自分を隔てる壁の外に想いを馳せることから何かが変わる。明日はどうなるか。(I)

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