雲上への逃避行

自分で訪問者数80000を踏んでしまいました。あと1週間!

区別

初日で自分の任務を果たしてしまった。
明日は日曜日。
2月にパリを訪れた際には健康に留意したメニューを選ぶことができたが、この国はどうしようもない。何をどう頑張っても必然的に太る仕組みになっているのだ。
今日一日で一体何カロリー貯め込んだか・・・と諦めと罪悪感を感じながら、ホテルでカロリー消費の算段を練る。
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部屋からの夜景 Fujifilm X10

アトランタと言えば、やっぱりオリンピック。
オリンピックのマラソンコースを走ろう、と決意し、コースを眺めていると、どうかんがえてもヤバいエリアを貫通している。
キング牧師関連の施設へは、昼間でも歩いて行ってはいけないとガイドブックにあるが、まさにその立ち入り禁止エリアがマラソンコースの目玉のようだ。
ランナーは金を持って走らないし、まあ、行けるだろう・・・と高をくくり・・・

翌朝、空腹の状態で、走り始める。
マラソンコースはオリンピック記念公園から、まずはヤバい地域を目指すことになっている。
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CNNの前を抜け、南下すると、全く人通りがなくなる。
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立ち入り禁止エリアに近づくにつれ、建物が廃墟になる。窓ガラスは無く、吹き抜けになっている。時折、目的なく歩く黒人がポツポツ・・・
意味のわからないことを騒ぎながら歩いている。
自然と走る速度が上がり・・・
キング牧師エリアに近づくと、全身に緊張が走り、さすがに入れなかった。
オリンピックマラソンコースは断念。

日曜の午前中にもかかわらず、このヤバさ・・・何なんだろう。
街の中心部から数百メートルしか離れていないのに。
ダッシュで比較的安全なエリアへ逃げ込む。

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どこをどう走ったか覚えていないが、とりあえず、距離計は10kmを超えていた。
体に比較的やさしい食べ物屋さんで遅い朝食を取る。

そこから北上する。
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南エリアとは対照的に、北エリアは白人の町。町並みは整備され、高級住宅街が立ち並ぶ。公園では皆が休日を楽しんでいる。
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走っていると、その街が良く分かる。
如何に日本が良い国か、アメリカが虚飾と区別で塗り込められた国かが痛いほどわかる。そんな国でこれから暮さなければならない。嫌だと言ってしまえばそれまでだが、逆に、日本の素晴らしさを理解するにはまたとないチャンスだろう。
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折角消費したカロリーも、バカでかいハンバーガーで相殺されてしまう。

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何だかんだと言っても炎天下の下、20kmも走ってしまった。
これから虚飾にまみれたレセプションパーティーへ行く。
街ランで1300kcal消費しても、一気に帳消しになってしまうのだろう。

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フライング

6月4日に渡米するというのに、昨日から一週間、アトランタへ学会出張である。
2週間以内に日本→アメリカ→日本→アメリカと一体何時間飛行機に乗ればよいのか。
入国審査でも、なぜかビザを持っているため、いろいろ尋問を受けた。

引越し準備で家の中は泥棒が立ち去ったあとのような状態のまま放置し、飛んできた。
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ロッキー山脈を越える

アトランタは南部最大の都市。
とにかく暑い!

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ホテルのテラスから

一週間の出張なのに、先ほど、自分の出番は終わってしまった。
6分間の口演は初めてであったが、何となく卒なくこなすことができた。
とはいえ、質疑応答はまさに轟沈してしまったが。

そんなことにメゲテいる場合ではない。
アメリカで2年間生きていくという視点であと5日間、この国を偵察しよう。

まずは、オリンピックコースを走ってみよう。

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Long Journey

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今朝の自宅から富士。この季節にここまで奇麗なのは珍しい。
最後の姿になろうか。

これからの2年は、人生の一大転機となろう。
帰国するのは37歳。
どう冷静に考えてもデメリットの方が大きい「留学」だが、不惑の年を前に、自分の人生をもう一度見直す良い機会であると考えれば、かけがえのない時間。

昨年末から今までのこの当惑と驚愕の様々な出来事を記録として残していきたかったが、瞬く間に進む時間の中では、それも叶わぬことである。

あと22日。

生活の基盤を海外に移すというのは想像を絶する困難が伴う。
社会的、事務的な手続きも膨大だが、「衣・食・住」が一度崩壊することは絶望的なことである。

特に、モノが多い人間には全てが辛い。
書籍5000冊、カメラ約20台、パソコン7台、自転車2台、スキャナ3台、プリンタ2台、ハードディスク10機以上、DVD数千枚、登山用具・・・まだまだ挙げればキリがない。同行者もそれなりにモノ持ちである。

仮に、これらのモノをそっくりそのままアメリカへ移植すれば、直ちに破産の憂き目に遭う。

何を携行し、何を捨て、何を残すか。

実家の一部屋を借り受け、そこに重要なモノを保存する。
悩んでも悩みきれない。この3ヶ月間、いろいろ考えた。

アメリカで何をするのか?

考えたことはおいおい記録として残したいが・・・今回の留学を、
「2年の旅」
と位置づけた。長期縦走に赴くが如く、縦走中の必要なもののみ携行する。飛行機に積める荷物の個数、重さ、大きさ以内だけ。「引っ越し」はしない。
残りの人生で要らないものは捨てる。
今の身分不相応な広い家とも決別する。帰国後は二人でワンルームの小さなマンションに住もう。

留学がちらつき始めた頃から、モノを減らそうと考えてきたことがやっと実を結びそうだ。

最も処理に困るモノは、書籍だ。
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引っ越してきた頃

専門書から山、写真、小説、無限大に広がる興味に任せて膨大な本を買う癖がある。読むのは1割未満。積ん読で家の底が抜けそうになり、困った結果、
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左が2年前、右が1年前
のように、本を全て「自炊」した。
その後も震災のお陰で?視野が広がりさらに千冊以上の本を購入、そのまま全て自炊してきた。
今では活字の本は数冊しかない。
約5000冊の本をポケットに入れて太平洋を渡ることが可能になった。

引っ越しの準備をしなくては。
荷物については記録に残したいので後ほど備忘録を書いていこう。

最後に、
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土浦からの富士

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5年半前、東京に引っ越してきたときの富士。

富士の何も変わらぬ姿が心の拠り所である。

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