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トヨタが2008年のグループトータル販売台数目標を980万台に置いていることが今月20日に発表されました。これは2005年の21%増に当たり中国での販売を2005年の約3倍の60万台とするのを筆頭にインド、ブラジルなどの新興国を中心として大幅な拡販を図ることによってこれを達成するということです。更に連結売上高営業利益率も北米の販売を2005年比48万台増の300万台とすることを前提として2005年度の8.9%から10%達成を目標とするとのことです。
商品面では中国では新型カローラとモデルチェンジしたばかりのカムリを中心とした、そしてアジアとロシアを含めた新興国では戦略車のIMVの拡販を行い、更にこれら地域では新規に開発中の専用の超低価格車の導入も計画しています。欧州は新型クリーンディーゼルの導入とハイブリッドの積極的な拡販、そして北米ではライトトラック系の充実とサイオン系列の拡販による若年層の取り込みが課題です。
総販売台数980万台を達成すれば当面GM(2005年838万台)、フォード(同620万台)が利益率向上のために生産縮小を目指していることからトヨタが世界一の販売台数をマークすることになるのはほぼ確実です。設備投資も1兆5千億円規模、研究開発も9千億円規模を当面は維持する見込みで開発、生産、販売の各段階でもまた、それらの地域間での連携を見てもこれといった弱点が見当たらず磐石に見えますが本当にトヨタに弱点はないのでしょうか。
商品面では地域性を考慮した商品開発がうまく行っているようですし、品質に対するコスト競争力もサプライヤーとの良好な関係も含めておそらく現在世界一と思われ、それだけに販売網の展開も順調に進んでいるように見えます。ただひとつ弱点があるとすればトヨタが今後どの程度まで統一的なコーポレートイメージを世界で築き、改善していけるかという点だと思います。
特にヨーロッパでのトヨタのブランドイメージ、企業イメージは日本やアメリカにおけるよりも低くまた、他の日本メーカーや韓国メーカーとのイメージの差も大きくありません。EUをまとまった単一市場と見ればその市場規模は北米を大きく上回る巨大市場と捕らえられます。ここでのブランドのプレゼンスはアジアでのそれと並んで極めて重要なものです。トヨタがヨーロッパで単なる日本車ブランドの一つとしてではなく単独で「トヨタ」として認知され北米でGMやフォードを凌駕する如くVWやルノー、フィアットに迫ることができた時初めてトヨタは世界を制覇することができると思うのです。
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