御柱の季節
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諏訪の御柱祭りだけでなく、地域の小宮の御柱祭のことも、ちまたでは賑やかになっている。伊那市駅の待合室に辰野町の平出神社などの騎馬行列のポスターが張り出された。なぜか辰野町だけではなくよその騎馬行列もそこには日程が記されている。長野市の西、小川村でも4月に御柱祭で騎馬行列がでる。また上伊那南部から下伊那にかけては道を走っていると、やはり御柱祭のポスターが張り出されている。景気のせいかどれも小さなポスターで圧倒するようなインパクトはないが、ただでさ春祭りで賑やかになる例年のこの季節が、ますます賑やかだ。地元でも御柱祭の準備で騒がしかったが、いよいよこの日曜日には山出しがある。ところが山積みの仕事があって、今回はそのような場に出向いている余裕がない。ここに住み始めて三度目の御柱祭、でもまったくよそごとのように感じているのは初めてである。
ようやく息子の高校3年間が終わった。いろいろあったが、それは息子本人のこと。どうするかはわたしが決めることでもない。この3年間、いや予定していた旅行が息子の病で行けなかったから、4年間といった方がよいのだろう、まったく家族で旅行するという機会がなかった。現代の家族でこんなによそへ出かけなかった家はないんじゃないかと思うほどまったくそういう行動がなかった。単身赴任から帰ってせっかく自宅に住むようになったというのに、よそ様のような幸せな家族は演出できなかった。どこかで歯車がはずれると、都合よいようにはいかない。自宅に暮らすようになったというのに、わたしが最初に家に帰って、家族の帰りを暖かくして(暖かかったかは別だが)迎えるということがずっと続いた。話しやすい同僚には「不幸の家」とわたしは言ったが、けして不幸ではないのだが、どこかにそんな模様が映し出されていたかもしれない。ラブがわが家からいなくなってもう2年半。時おり里帰りはしたが、癒されるものがなかった。1年前にシロがやってきて、我が家も少し癒しの空気が漂うようになった。動物といえば家畜という印象のあったわたしの子ども時代の思いからすれば、今はペット全盛時代。みんな心を病んでいるんじゃないかと思うほどにである。 |
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